英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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『パス単』5訂版

2021年08月23日 | TOEIC・英検など
多くの英検受験者が使っている『パス単』が、今年6月に5訂版が発売されたので、遅ればせながら『英検1級 でる順パス単』を購入しました。
ページをめくっての最初の感想は「あれ?こんなに基本的な単語しか載せてないの?もっと難しい単語を載せないと1級には対応できないんじゃないの?」でした。

私が2003年に英検1級に合格した際に使っていた旧パス単と比べてみましたが、明らかに高度な難単語が削除され、大学受験基礎レベルの単語が多く載せられています。今回の改訂の意図は何なのか?これは私の想像でしかありませんが、英検と言うとやはり大問1の語彙問題がネックになります。特に準1級と1級では25問出題され、初めて1級を受ける人にとって、選択肢4つすべてが初見の単語なんてこともあります。「英検対策単語集=大問1対策単語集」の等式が成り立つのは当然です。

しかし、英検は大問1だけではありません。その後の長文読解の配点の方が当然高いですし、英作文もリスニングもあります。総合的にとらえて、新しい『パス単』は目にする頻度が高い語彙を多く収録し、あまり目にすることのない難単語はカットされたのでしょう。だからこそ、掲載されている単語は自由自在に使いこなせるまでにならないといけません。

高校生で準1級を目指す場合は、新たに『パス単』5訂版を購入する必要はないでしょう。『ターゲット1900』『LEAP』など、学校で配布されたり自分で取り組んでいる大学受験用の単語集を完璧に仕上げ、英検の過去問や興味ある英字新聞記事などを読んで出くわした未知の単語をカード化したりして覚えていけば、『パス単』5訂版の内容を十分にカバーできます。旧版の『パス単』に取り組んでいる場合は、それを継続していけば大丈夫です。


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