長野県伊那市の大学受験英語専門塾「トラスト英語学院」の福澤です。
大学入試問題でたまに見かける表現に work one's way through college があります。「働きながら大学を卒業する」という意味ですね。この表現が出てくると、生徒たちに必ず私の友人の話をします。
彼と出会ったのは代々木ゼミナールの南平寮。お互いに第一志望に落ちて浪人した時でした。彼は小学校教師という目標に向かて文教大学、私は経済や環境を学ぶために早稲田大学を目指していました。しかし、お互い第一志望は受からず違う大学に進学をしましたが諦めきれず、「もう一年だけ頑張るか・・・」と、これまたお互いに仮面浪人の道を選びました。
結局、私は早稲田に受かり、彼は受からず、そのままその大学に通い続けました。しかし、3年後、彼は大学卒業後に、なんと早稲田大学教育学部の大学院に進学したのです。彼の凄いのはそれだけではありません。学費や生活費のほとんどを親に頼らず、アルバイトで生計を立てていたのです。まさに、He worked his way through college. ですね。彼ほど生きる力を持った人間に会ったことはありません。
お互い英語が好きだったので、人生最初の海外旅行も彼と一緒にイギリスを訪れました。
Kensington Gardens で(1993年9月撮影 当時21歳)
ロンドンはもちろんのこと、国内線に乗ってスコットランドの州都・エジンバラを巡った約1週間は、大学受験で培った英語力でも、その後のトレーニング次第で十分に通用する可能性があることを実感させてくれ、今の仕事につながっていると考えます。
自分の人生で出会った個性の強い友人たち。彼らと共に過ごしたあの青年時代の時間こそ、一生の財産です。