大学入学共通テストまで一ヶ月を切りました。毎年この時期に思い出す生徒がいます。彼は、中学3年の秋に入塾。それまでは生徒会や部活が忙しくて勉強時間が確保できませんでしたが、直前まで一心不乱に勉強し、かなり伸びました。しかし、第一志望の高校には点数がギリギリだったため、第二志望の高校を受験、合格しました。
「高校受験で悔しい思いをした分、3年後の大学受験でやり返せ!」
高校受験で悔しい思いをした生徒たちには、必ずこのような話しをします。でも、その思いを持ち続け、努力を続けられる生徒はほとんどいません。みな、周囲の空気に流されてしまうのです。しかし、彼は違いました。真摯にコツコツと努力を続け、学年トップを維持し、英語の偏差値は70を超えました。その彼の代名詞だったのが、英単語の暗記のために鉛筆で何回も書きまくったために黒光りしていたノートです。
センター試験前日もいつも通りに塾に自習にきて、この黒光りするノートを広げていました。
愚直な努力を卑下する風潮がある世の中で、目標に向かって自分の信じた道を進み、日々の努力を積み上げることができる人を私は尊敬します。
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