帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

受け継がれるもの

2006年12月24日 | 僕という人間 その他

クリスマスですね、今年もサンタは私の家族にいろいろなプレゼントを残していってくれました。
生きていることの意味は、一分一秒、その一瞬の時間の中にある幸せをどうつかみ取って
行くか? 一瞬の風の動きや、木の葉の動き、それに幸せを感じることが自分を豊かにしていくのだとも思っています。

私には祖父の強烈な考えがそのまま受け継がれていて、信仰宗教のようなものはありません、右や左といった思想もなく、自分で考え、必要で良いものであれば、エッセンスだけをいただくといった感覚でしょうか。

こういった考え方の原点は祖父ですが、私は基本的なところがそっくりですが、祖父がどういった生き方をしてきたかということを父と母から教わり、その凄まじさに幼い頃は心を揺り動かされたものでした。

家のルーツをさかのぼれば、ここから車で1時間半くらいの処にある城を守っていたそこそこに名のある戦国武士で、しかしながら祖父の幼い頃に迎えた母親の死と継ぎ母との不仲。 まだ年端もいかない内に家を追い出され、冬の寒さと世の厳しさに耐えて生きてきた人間。 その青年時代からおよそ人生のピークといえる頃までに歩んできた道のりは、例え私がまねしようと試みたところで足下にも及びません。

しかしながら、時折訪ねた祖父の家で私の頭をなでてくれた祖父の優しい笑顔はいまでも私の心に強烈に残っています。
私の親には非常に厳しく、でも私には優しい存在だった。

人の意見に流されず、しかしながら意見を粗末にせず、常に自分を信じてまた人を信じ、
厳しさは毒、しかし薬。
親として子に授けられるのは、心以外にはなく、又心だけでもない。
子を叱るとき、自分の心に悲しさと耐え難い苦痛とこれでよいのだろうか?という葛藤がなければ無ければ、それは単に自分の我が儘を子供に押しつけているだけなのだという事を教えてくれたのはそんな祖父に育てられた私の父。

私は息子と、やがて出会うであろう孫に何を伝えることが出来るのだろうか?
そうクリスマスの夜に考えてしまうのです。