今日はゴミの一人?(なぜゴミなのかは読んでいただければわかります)である僕が、日本企業衰退の根本原因をエンジニアの端くれという目線から書いて見たいと思います。
さて、まったくもってくだらない、民主党の人気取りパフォーマンスショウたる事業仕分ですが、今度はたれこみ(ねつ造)情報を基にして4月に再びやるとか何とか。
前回は科学技術をさんざんお粗末に扱ってましたが、今回はどうでしょうかね?
しかし、もっと深刻な事が長年この国で行われてきた事実は皆さんご存知ないかと思います。
戦後の焼け野原を世界第二位の国に押し上げたのは、この国の優れた技術力であることは誰も否定しないと思いますが、
バブル期にはどの国も追いつくことのできない優れた性能と信頼性で世界を席巻したMADE IN JAPAN。
それが今世界中の市場から弾き出され、代わりに韓国製と中国製が大半を占めるようになってきています。
圧倒的な人件費の安さによる値段で勝負する中国製はともかく、性能がほぼ日本製と同じで値段が少し安い韓国製がそこまで伸びてきたのはとても不思議な事に感じられるかもしれません。
ところがこれ、実は日本企業と韓国企業の戦いに見えつつ、その中身は若い日本人技術者と、会社から使い捨てのゴミとして捨てられたベテラン日本人技術者達との壮絶な戦いの末に現在があるのです。
昨年末の事業仕分けで一番目立ったのは、天下りの年収と科学技術に対する貧弱な理解度でしたが、こうしたことから見えるように、この国はその経済を支えてきた重要なもの(技術をもった人間)を粗末に扱う社会的風潮があります。
以前、ブルーレーザー特許が大きな社会事件となった事は皆さんもご存知かと思いますが、それは開発社員を粗末に扱った会社と、その努力を評価して裏から守ろうとしたアメリカ?の戦いでもありました。
その結果従来行われてきた日本の裁判では信じられない高額請求が今回は認められ、最終的にはその社員が勝訴したわけですが、その背景にはもし日本でお粗末な裁判結果が出ればアメリカがそれを手にし、
その先日本はアメリカ市場を始めとしたあらゆる応用分野で日本は追い出された挙句に膨大なロイヤリティを払わねばならないというおかしな事態が発生が発生することになるからです。
どこぞの評論家が「一人の技術者にこんな額を認めるとはおかしい!」と言ってましたが、実態はそんな簡単なものではないということです。
なぜこうした揉め事になったのかというなら、この社員は自分の信念に基づき、当時“絶対不可能”とされていた青色レーザーの開発をまったくの無償かつ奉仕で行ってきた事にあり、
きちんと自分の仕事をこなしつつも、就業後そして休日の貴重な自分の時間を全て注ぎこんで研究を続けた、しかしながらそれに対するほかの社員(社長まで)と会社の態度は「どうせ出来るはずなんかない!」そう言いながら皆で後ろ指さして笑っていたわけです。
ところがその社員は意思を貫徹して、見事それをやり遂げてしまった・・・、
するとそれまで馬鹿にしていた会社が突然豹変し「その特許は会社のものだ!」と声高にいい始めた。
自分の物だと会社が主張した理由は、この社員が研究をするに使用した機材は会社の所有物だからという、実にお粗末なもの。
こうした一例に見られるように技術者を粗末にする事は今に始まったことでなく、はるか昔からそうだったのですが、その背景には、技術というものは大学もしくは大学院を卒業したての頭(これをやわらかい思考というのだそうですが)で考えれば新しくて素晴らしいものができるとされ、
長くいた(経験を積んだ)技術者の頭は年を取ったから固くなって、ろくな物は開発出来ないという、肉体の衰え=技術の低下という体育会系が真っ青になるほど不思議な日本的オリジナル思想を背景にしています。
ところが現実には、蓄積を基本とする技術世界はその開発者が意欲を失わないうちは限りなく進化をし続けるものであり、特定の年齢(35歳から40歳)になればきっかり用を成さなくなるというものではない。
それどころか年齢と経験を積み重ねることで得られる広範囲な情報がさまざまなところに旨く生かされ、さらに高度な物を開発できるというということでもあるわけです。
こうした考え方が欠落している日本企業がおこなうのは、“技術者をゴミのように捨てる”という現実。
それでも昔はこれでも良かった・・・・、
というのは捨てられた技術者は他に行くところもなく、文句も言えずに悔し涙を隠しつつも、あえて不向きな営業職を強制させられたり、体力的にも問題があるのに不慣れな物流倉庫管理をやらされたり(東芝等実例)と、
簡単に言えばお前なんかもう使い物にならなくなったけど“おいてやってるんだから文句があるなら辞めろ!”ということです。
日本の奇跡的経済成長の影で、多くの技術者達が犠牲になり、泣き寝入りさせられて来たのがこの国の発展の陰部分にあったわけです。
ところがこの泣き寝入りの歴史に大きな変革期が訪れた。
それは民主化の進んだ韓国。
彼らが真横にある技術大国に追いつかんと日本を研究した中で目にしたのは、そこいら中に埋もれている元高度技術発展の主力達、そして無惨にもゴミのように扱われている姿。
用無しと廃棄されたまだ若い老兵達(技術者)だったのです。
こうした惨状?を目にした彼らが取った方法は、会社の一線を退りぞかされ、倉庫の片隅においやられて日の当たらなくなったゴミ(優秀な技術者)を、もといた会社より遥かに高額で恵まれた待遇で大手韓国企業がバンバンと迎え入れる事。
雇われたゴミにしてみれば、といってもまだ35歳から55歳くらいの技術者にしてみれば、自分を粗末にした会社に対する憎悪は容易にパワーへと変換され、
そこにそれまでの経験で蓄積された高度技術を初めとする、会社組織や開発方法、特許含め日本製品そのものを知り尽くしている、
さらに、これまでのような「あーだこうだ」と日本独特の口出しや制限もされずに自由にやらしてくれるという、開発技術者にとって夢のような職場と環境を与えられたわけです。
もともと忠誠心が高い日本人のこと、ゴミ老兵達はプライドやそれまでを全て捨て、自分たちを大切にしてくれる新しい環境に忠誠をちかって全力で技術開発をはじめ、当然に開発スピードは加速していきます。
それに対して、若くて頭が柔らかい(日本企業の言い分)とはいえ、技術蓄積が浅い上に、ゴミとして捨てられていく先輩達の姿をみて仕事をしている日本企業の技術者が、あらゆる事を知りつくしている技術者と渡り合ったとて自然と能力差が生じるのは当たり前の事で、
技術の世界ではヒヨコがベテラン相手に勝てる見込みというのは、肉体的な能力以外はまずありません。
しかもそのゴミ老兵達は全ての技術を韓国の若い技術者にそっくりそのまま渡しながら自分たちに失われつつある若さ部分を補ってもらう形で共同開発しているのですから、層の全体的な厚さと力は膨大なものとなり、使い捨て理論の日本企業がどう頑張ってもかなうはずがない。
ゴミ老兵たちは過去に自分たちが開発してきた技術を隅々まで知り尽くしていますから、それは元の会社の製品が持つ問題も当然に知っているということで、それをカバーして余りある製品を開発できるのは当たり前のこと。
これは自然に信頼性を日本製より高めることとなり、そうして開発された製品は韓国企業と日本企業の衝突する原因となるわけですが、元をたどれば特許を持つ日本企業の技術はすべて自分達が棄てたゴミが育て上げたものであり、そのゴミが最先端技術者として韓国企業で返り咲いて今度は日本製品をつぶすために全力で挑んでくるのですから、かなうはずがない。
何しろ彼らが開発する製品は、特許取得済みの技術よりさらに優れた技術に育て上げて(特許をうまくかわして)たものとなっているのですから。
当然にもとの技術すれすれに開発していることから、特許法に触れていると判断されやすく、しかしながら違反だといくら日本が訴えて泥沼化したとて、決着まで膨大な時間を消費するのが裁判であり、そんなことをしている間に揉め事の原因となった技術は骨董化、無価値なものをめぐって繰り広げる裁判の経済的損失が日本企業には大きくなりすぎて結局は和解しざるを得なくなるということ。
そうした戦略的なことまで含めて捨てられたゴミ達は良くわかっているのです。
まずは基礎的半導体技術だったメモリーを手始めに、やがて家電製品全体へと広がり、液晶テレビへと進み、日本製を次々と追い落としつつ“Made in 日本人技術者”製 韓国ブランドが飛ぶ鳥を落とすほどの勢いになってきた。
そこに来て、この10年くらいの間に、韓国企業躍進の秘密を見てきた中国が韓国よりさらに恵まれた待遇でこのゴミ達を獲得し始め、粗悪品質の見本みたいだったMade in Chinaの信頼性が急激に高くなりつつあります。
「なんで日本のために働かないのだ?」と批判する人たちもいます、しかしながら一生懸命働いてきた報酬がゴミ化という現実からくる考え方の変化を、一体誰が批判できるのでしょうか?
中国は民主国家ではなく人治国家ですから、その強力な政治指導体制の下に、自国の市場を盾として技術情報(車の制御系等(ブラックボックス)やコンピュータソフトのアーキテクチャ等など)をすべて政府に公開しない限りは国内で売らせないというやり方を海外に向けてとっており。
そこで得られた最新技術情報は日本から招き入れたゴミ(日本で捨てられた技術者)に与える肥料?(最新技術をさらに最新にするための情報)として利用し、当然ながらその成果は爆発的にあがって来ています。
日本が世界に躍進した原動力、それを粗末に扱った日本の企業は今、自分たちゴミとして処分した技術者達の持つ優れた知識と技術によって連日惨敗を余儀なくされている。
自分たちのやった過去(現在も)の行いが自分の首をじわじわ締め付けているのですが、それが日本企業のやり方なのですから仕方ないでしょう。
太平洋戦争で連合艦隊が壊滅に追い込まれたのは、神風攻撃機がほとんど撃墜されてしまったのは、物量の差もあれども、基はと言えば”日本人技術者”が開発したレーダーとレーダー連動射撃技術によるもので、
この技術を戦争前に日本は笑いものとし、足蹴にまでした。 開発者が悲しみくれていたのをイギリスとアメリカという国が評価し先進化させたのが結末に結びついた。
以前ノーベル賞をもらった田中さんが、社内では単なる平社員として粗末に扱われていた事
は日本企業の姿勢と有り様をそのまま映し出しているし、
テクノロジーの塊でもあるF1では、日本の持てる高度技術とこれまた膨大なお金を若い技術者とともに湯水のごとく注ぎこんだHONDAとTOYOTAは、遙かに小さな会社であるフェラーリ相手に全く勝てず、連戦敗退を出し続けたあげく、最近になって不景気を口実に撤退したことはみな知っていると思います。
ところがその常勝フェラーリのエンジンの開発は、同じく日本企業に捨てられたゴミ(日本人技術者)の手によるものだということ、
その人が日本にいたときはそのメーカがF1で無敵だったという事実、それを日本人全員は全く言ってよいほど知らない、 これがこの国がいま没落し続けている根本原因そのものであるという事すら知らずに・・・・
最後に、こうして書いている僕は日本の為に働いてはいるものの、常に忠誠心は星条旗の下にあり、その姿はゴミ老兵達に近いのかも知れない。
当然、粗末に扱われる日本企業で技術者として働こう等とは、想像すらしたくない。
さて、まったくもってくだらない、民主党の人気取りパフォーマンスショウたる事業仕分ですが、今度はたれこみ(ねつ造)情報を基にして4月に再びやるとか何とか。
前回は科学技術をさんざんお粗末に扱ってましたが、今回はどうでしょうかね?
しかし、もっと深刻な事が長年この国で行われてきた事実は皆さんご存知ないかと思います。
戦後の焼け野原を世界第二位の国に押し上げたのは、この国の優れた技術力であることは誰も否定しないと思いますが、
バブル期にはどの国も追いつくことのできない優れた性能と信頼性で世界を席巻したMADE IN JAPAN。
それが今世界中の市場から弾き出され、代わりに韓国製と中国製が大半を占めるようになってきています。
圧倒的な人件費の安さによる値段で勝負する中国製はともかく、性能がほぼ日本製と同じで値段が少し安い韓国製がそこまで伸びてきたのはとても不思議な事に感じられるかもしれません。
ところがこれ、実は日本企業と韓国企業の戦いに見えつつ、その中身は若い日本人技術者と、会社から使い捨てのゴミとして捨てられたベテラン日本人技術者達との壮絶な戦いの末に現在があるのです。
昨年末の事業仕分けで一番目立ったのは、天下りの年収と科学技術に対する貧弱な理解度でしたが、こうしたことから見えるように、この国はその経済を支えてきた重要なもの(技術をもった人間)を粗末に扱う社会的風潮があります。
以前、ブルーレーザー特許が大きな社会事件となった事は皆さんもご存知かと思いますが、それは開発社員を粗末に扱った会社と、その努力を評価して裏から守ろうとしたアメリカ?の戦いでもありました。
その結果従来行われてきた日本の裁判では信じられない高額請求が今回は認められ、最終的にはその社員が勝訴したわけですが、その背景にはもし日本でお粗末な裁判結果が出ればアメリカがそれを手にし、
その先日本はアメリカ市場を始めとしたあらゆる応用分野で日本は追い出された挙句に膨大なロイヤリティを払わねばならないというおかしな事態が発生が発生することになるからです。
どこぞの評論家が「一人の技術者にこんな額を認めるとはおかしい!」と言ってましたが、実態はそんな簡単なものではないということです。
なぜこうした揉め事になったのかというなら、この社員は自分の信念に基づき、当時“絶対不可能”とされていた青色レーザーの開発をまったくの無償かつ奉仕で行ってきた事にあり、
きちんと自分の仕事をこなしつつも、就業後そして休日の貴重な自分の時間を全て注ぎこんで研究を続けた、しかしながらそれに対するほかの社員(社長まで)と会社の態度は「どうせ出来るはずなんかない!」そう言いながら皆で後ろ指さして笑っていたわけです。
ところがその社員は意思を貫徹して、見事それをやり遂げてしまった・・・、
するとそれまで馬鹿にしていた会社が突然豹変し「その特許は会社のものだ!」と声高にいい始めた。
自分の物だと会社が主張した理由は、この社員が研究をするに使用した機材は会社の所有物だからという、実にお粗末なもの。
こうした一例に見られるように技術者を粗末にする事は今に始まったことでなく、はるか昔からそうだったのですが、その背景には、技術というものは大学もしくは大学院を卒業したての頭(これをやわらかい思考というのだそうですが)で考えれば新しくて素晴らしいものができるとされ、
長くいた(経験を積んだ)技術者の頭は年を取ったから固くなって、ろくな物は開発出来ないという、肉体の衰え=技術の低下という体育会系が真っ青になるほど不思議な日本的オリジナル思想を背景にしています。
ところが現実には、蓄積を基本とする技術世界はその開発者が意欲を失わないうちは限りなく進化をし続けるものであり、特定の年齢(35歳から40歳)になればきっかり用を成さなくなるというものではない。
それどころか年齢と経験を積み重ねることで得られる広範囲な情報がさまざまなところに旨く生かされ、さらに高度な物を開発できるというということでもあるわけです。
こうした考え方が欠落している日本企業がおこなうのは、“技術者をゴミのように捨てる”という現実。
それでも昔はこれでも良かった・・・・、
というのは捨てられた技術者は他に行くところもなく、文句も言えずに悔し涙を隠しつつも、あえて不向きな営業職を強制させられたり、体力的にも問題があるのに不慣れな物流倉庫管理をやらされたり(東芝等実例)と、
簡単に言えばお前なんかもう使い物にならなくなったけど“おいてやってるんだから文句があるなら辞めろ!”ということです。
日本の奇跡的経済成長の影で、多くの技術者達が犠牲になり、泣き寝入りさせられて来たのがこの国の発展の陰部分にあったわけです。
ところがこの泣き寝入りの歴史に大きな変革期が訪れた。
それは民主化の進んだ韓国。
彼らが真横にある技術大国に追いつかんと日本を研究した中で目にしたのは、そこいら中に埋もれている元高度技術発展の主力達、そして無惨にもゴミのように扱われている姿。
用無しと廃棄されたまだ若い老兵達(技術者)だったのです。
こうした惨状?を目にした彼らが取った方法は、会社の一線を退りぞかされ、倉庫の片隅においやられて日の当たらなくなったゴミ(優秀な技術者)を、もといた会社より遥かに高額で恵まれた待遇で大手韓国企業がバンバンと迎え入れる事。
雇われたゴミにしてみれば、といってもまだ35歳から55歳くらいの技術者にしてみれば、自分を粗末にした会社に対する憎悪は容易にパワーへと変換され、
そこにそれまでの経験で蓄積された高度技術を初めとする、会社組織や開発方法、特許含め日本製品そのものを知り尽くしている、
さらに、これまでのような「あーだこうだ」と日本独特の口出しや制限もされずに自由にやらしてくれるという、開発技術者にとって夢のような職場と環境を与えられたわけです。
もともと忠誠心が高い日本人のこと、ゴミ老兵達はプライドやそれまでを全て捨て、自分たちを大切にしてくれる新しい環境に忠誠をちかって全力で技術開発をはじめ、当然に開発スピードは加速していきます。
それに対して、若くて頭が柔らかい(日本企業の言い分)とはいえ、技術蓄積が浅い上に、ゴミとして捨てられていく先輩達の姿をみて仕事をしている日本企業の技術者が、あらゆる事を知りつくしている技術者と渡り合ったとて自然と能力差が生じるのは当たり前の事で、
技術の世界ではヒヨコがベテラン相手に勝てる見込みというのは、肉体的な能力以外はまずありません。
しかもそのゴミ老兵達は全ての技術を韓国の若い技術者にそっくりそのまま渡しながら自分たちに失われつつある若さ部分を補ってもらう形で共同開発しているのですから、層の全体的な厚さと力は膨大なものとなり、使い捨て理論の日本企業がどう頑張ってもかなうはずがない。
ゴミ老兵たちは過去に自分たちが開発してきた技術を隅々まで知り尽くしていますから、それは元の会社の製品が持つ問題も当然に知っているということで、それをカバーして余りある製品を開発できるのは当たり前のこと。
これは自然に信頼性を日本製より高めることとなり、そうして開発された製品は韓国企業と日本企業の衝突する原因となるわけですが、元をたどれば特許を持つ日本企業の技術はすべて自分達が棄てたゴミが育て上げたものであり、そのゴミが最先端技術者として韓国企業で返り咲いて今度は日本製品をつぶすために全力で挑んでくるのですから、かなうはずがない。
何しろ彼らが開発する製品は、特許取得済みの技術よりさらに優れた技術に育て上げて(特許をうまくかわして)たものとなっているのですから。
当然にもとの技術すれすれに開発していることから、特許法に触れていると判断されやすく、しかしながら違反だといくら日本が訴えて泥沼化したとて、決着まで膨大な時間を消費するのが裁判であり、そんなことをしている間に揉め事の原因となった技術は骨董化、無価値なものをめぐって繰り広げる裁判の経済的損失が日本企業には大きくなりすぎて結局は和解しざるを得なくなるということ。
そうした戦略的なことまで含めて捨てられたゴミ達は良くわかっているのです。
まずは基礎的半導体技術だったメモリーを手始めに、やがて家電製品全体へと広がり、液晶テレビへと進み、日本製を次々と追い落としつつ“Made in 日本人技術者”製 韓国ブランドが飛ぶ鳥を落とすほどの勢いになってきた。
そこに来て、この10年くらいの間に、韓国企業躍進の秘密を見てきた中国が韓国よりさらに恵まれた待遇でこのゴミ達を獲得し始め、粗悪品質の見本みたいだったMade in Chinaの信頼性が急激に高くなりつつあります。
「なんで日本のために働かないのだ?」と批判する人たちもいます、しかしながら一生懸命働いてきた報酬がゴミ化という現実からくる考え方の変化を、一体誰が批判できるのでしょうか?
中国は民主国家ではなく人治国家ですから、その強力な政治指導体制の下に、自国の市場を盾として技術情報(車の制御系等(ブラックボックス)やコンピュータソフトのアーキテクチャ等など)をすべて政府に公開しない限りは国内で売らせないというやり方を海外に向けてとっており。
そこで得られた最新技術情報は日本から招き入れたゴミ(日本で捨てられた技術者)に与える肥料?(最新技術をさらに最新にするための情報)として利用し、当然ながらその成果は爆発的にあがって来ています。
日本が世界に躍進した原動力、それを粗末に扱った日本の企業は今、自分たちゴミとして処分した技術者達の持つ優れた知識と技術によって連日惨敗を余儀なくされている。
自分たちのやった過去(現在も)の行いが自分の首をじわじわ締め付けているのですが、それが日本企業のやり方なのですから仕方ないでしょう。
太平洋戦争で連合艦隊が壊滅に追い込まれたのは、神風攻撃機がほとんど撃墜されてしまったのは、物量の差もあれども、基はと言えば”日本人技術者”が開発したレーダーとレーダー連動射撃技術によるもので、
この技術を戦争前に日本は笑いものとし、足蹴にまでした。 開発者が悲しみくれていたのをイギリスとアメリカという国が評価し先進化させたのが結末に結びついた。
以前ノーベル賞をもらった田中さんが、社内では単なる平社員として粗末に扱われていた事
は日本企業の姿勢と有り様をそのまま映し出しているし、
テクノロジーの塊でもあるF1では、日本の持てる高度技術とこれまた膨大なお金を若い技術者とともに湯水のごとく注ぎこんだHONDAとTOYOTAは、遙かに小さな会社であるフェラーリ相手に全く勝てず、連戦敗退を出し続けたあげく、最近になって不景気を口実に撤退したことはみな知っていると思います。
ところがその常勝フェラーリのエンジンの開発は、同じく日本企業に捨てられたゴミ(日本人技術者)の手によるものだということ、
その人が日本にいたときはそのメーカがF1で無敵だったという事実、それを日本人全員は全く言ってよいほど知らない、 これがこの国がいま没落し続けている根本原因そのものであるという事すら知らずに・・・・
最後に、こうして書いている僕は日本の為に働いてはいるものの、常に忠誠心は星条旗の下にあり、その姿はゴミ老兵達に近いのかも知れない。
当然、粗末に扱われる日本企業で技術者として働こう等とは、想像すらしたくない。