帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

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車の 純正ステッカー & ライン シールの剥がし方

2011年09月05日 | ハイエースキャンピングカー メンテナンス

家にあるハイエースのキャンピングカー。

現在息子が通勤のメインカーとして使っているのですが、どちらかというと硬派な彼には車体に貼られていた軟派柄ステッカーのデザインが許せなかったみたいで、突然剥がしてしまった。

げげ!  

 

ところが、それはともかく 後に残ったノリがとれないのは当たり前、特に純正のラインステッカーとなるとその頑固さは半端じゃ無い。

ステッカーそのものはドドライアー等で暖めながら取ることはできますが、ノリは暖めようがどんな有機溶剤で拭こうが簡単に取ることは困難。

 

「あ~あ」と思っていたのですが、時間が経つに連れてべたべたに泥汚れなどが付着して汚くなるし見苦しいことこの上ない。 

 

そのうち綺麗にしなけりゃ~とは思っていたのですが、台風あとの優れない天気と、たまたまレイバーディということで休みでしたので、

この作業で一日(約3時間の作業)過ごすことになりました。

 

さて、このステッカーノリですが、専門家でもある板金屋さんでももちろんはがす事がありますから、当然これをはがす技を持っています。

「そんじゃ~どうやってやるの?」 というなら。

こんなものを使っています。

 

ステッカー剥がしたのを見つけた後に、二つほど頼んでおき、それが届いたので作業します。

ちなみに価格は400円から700円くらい、幅広いラインテープなら右左一個ずつ、計二つもあれば足ります。

アマゾンなどで購入可能ですから、ノリがどうしても剥がれないと悩んでいる方にはお勧めします。

シンナーやアセトン、ベンジン片手に一日やっても取れるのはごくわずかな範囲ですから、こちらの効果のすごさを

体感できるかと思います。

 

これ以外に必要なのは、ドライヤーもしくはヒートガン、ゴーグル、マスク、ドリル、椅子、そしてアセトン(渇きが早いので)。

まず、ステッカーをはがした後に所々のこる、分厚いシール部分をドライヤーもしくはヒートガンで加熱すると、粘着性もちながら

ゆるくなるので、それをぼろきれ等でこすりながら出来るだけ取り除きノリを薄くします。

はがれた後はこんな感じ、

次にトレーサーをドリルにしっかりと取り付け。

写真はすでに使用中のトレーサーです、すいません。

 

ゴムを回転させながらゴムをノリに押し当てつつ左右、もしくは上下に動かしながら取り除いていきます。

速度が結構重要で、やりやすさと直結しますので、速度の可変が出来るドリルの使用をお勧めします。

 

このトレーサですが、簡単に言うと消ゴムと同じと考えてよく、回転させてノリに接触させると摩擦熱でのりが溶けて柔らかくなる。

それをゴムかす包み込みながらポロポロにして下に落としてくれる。

鉛筆を消しゴムで消し、後でかすが残るのと同じです。

接触面しかノリは取れませんから、椅子などに座って斜め横から接触面を見ながら作業すると綺麗できます。

注意: かすが大量に出ますので、吸い込まないようにマスクと、眼に入らないようにゴーグルが必要ですので、忘れないようにしてください。

 

塗装に傷が付くのでは?と心配される方もいるようですが、全くといってよいほど傷は付きません。

それより のりに付いていた砂や泥で付く可能性があるので、作業前に一度ノリ部分を水でよく洗う必要があります。

というか、傷つくのが嫌ならそもそもステッカーなんか剥がさなければよいわけですし、シンナー片手に毎日根気よくやっていけば

良いだけの話ですので・・・

 

コツというコツは特にありませんが、ある程度の範囲をやると、摩擦による静電気で かすが貼り付いて作業し辛くなります。

これはホースと雑巾で水をかけて洗いながします。

 

そして車体横から透かすようにみると、わずかに残るノリがありますから、それをトレーサーで取り除き、貼りついたかすをまた水で洗ってと繰り返すと、完全にのりがとれて つるつるになります。

一番最後にアセトンで全体を満遍なく吹き上げれば終わりです。

 

注意すべき点としては、同じところをあまり長い時間こすると、基本が摩擦ですから、そこだけ以上に加熱して塗装の種類によっては

それを削ってしまう可能性があります。

常に左右か上下に動かしながらノリを剥がすようにしてください。

 

最後に作業後のサイド部分写真をアップします。

ステッカーがあったのは、丁度フロントライトのサイドから後ろのゲートにかけてはば10cmくらい、長さで5mくらい、

しかも日焼けが多少混じった年月経過のもので、一番厄介なものでした。