夏のワールドカップが終了し、帰ってきて以降あちらこちらで、さらに夏休み明けの全校集会で称賛されることになってしまった我が娘。
* ヨットの世界は他のスポーツより日陰なので、正直助かります。
これによって謙虚であらねばならない重要性を再び教えることになった僕ですが、心配は尽きない・・・
というのは、誰でもそうですが、何がしかである程度の成績を出し、それが多くの友達の耳へ情報として入るようになると、かならず難しい問題が次々と出てきます。
女の子であるがゆえの問題もあり、それが結構ややこしい。
例えるなら、 廊下を歩いても、道を歩いても、同じ学校のこれまで知らなかった先輩や後輩生徒から声をかけられたりすることが多くなり、
それが男の子だとほぼダイレクトに ちょっかい となるわけで、といっても恋愛感情云々が根底にあるわけではなくて、このくらいの年令の男の子は親近感から からかってみたくなるのですね。
ただ、これが数回ならともかく、人数が多いから数も増えるし、するとだんだん相手をするのが大変になってくるのは、誰にわかることだと思うのですが、結構大変らしい。
まあ、これだけのことなら、いついかなるときでも礼儀正しく、品を保って笑顔を絶やさず、絶対に嫌がってはならない。
そうされている自分におかしな優越感等はけして心に持ってはならず、「常に感謝と謙虚な姿勢でいなさい」 と、人としての基本手な心構えを守って入れば済む話なのですが・・・
まあ、実際のところ、スポーツで多少活躍したからとて、それが人間性に優れる証明にも自慢にも一切ならないわけで、そんなものより常日ごろの生活姿勢と行動のほうが人にとっては遥かに重要なわけです。
さて、男の子に対しては上記の姿勢で良いものの、問題は女の子。
”ややこしい?”というのは、女の子はこうしたチヤホヤされる(決してもてている訳ではないのですが)同性に対する視線が男の子なんぞより大変に厳しく、特に自分が好きな男の子がやっていようものなら、湧き上がる嫉妬心と切っても切り離せないから話しがややこしくなる。
娘もそうした同性の目を変に意識し ちょっかい出しの男の子達をヘタに無視してしまうと「なんだあいつ?、お高くとまって」とか、「偉そうにしやがって」と男の子達のマイナス評価につながっていく、
かといって適度に応じるのは良いが、それがイチャついている様に見えてしまえば、今度はそれをみた女の子達から「なにあいつ~?、調子こんでない?!」となる。
本当にくだらない・・・・・・ と思うのですが、 現実に中高生くらいの精神年齢の世界では笑えない問題。
別にムービースターでもなく、有名人でもない娘が、芸能人にたいする いじめ よろしく同姓から凄惨な嫌がらせを受けることまでは無いでしょうが、話を聞いているとこれまで本当に仲の良かった友達がなんとなくよそよそしくしたり、とかは有る様です。
そのために、それに対してどうするべきか? どう有るべきか? という事について娘に話をしなければならなくなった。
こうしたことは夏前までは想定外の事であったのですが、これまでスポーツでそれなりの成績を出していろいろ持ち上げられた後に、スランプになって散々突き落とされたり、陰口叩かれたり、その結果として精神的な面で色々とつらい思いをしたことで、その優れた才能を自分でつぶしてしまった子達を何人も見てきた僕には、けして見てみぬふりはできない問題。
「常にアウトサイダーで有り続けろ」、と娘には常々諭しているのですが、女の子であるが故に人前に自分から進み出るような生意気な姿勢や考えを持つ事を僕は一切許してはいません。 そうした教育もしていません。
なぜなら自分が表現できるフィールドにて全力を尽くせばそれで十分に輝けるからで、自分が自分がと表に出ても、この日本では良いことなど一つもないからです。
しかし・・・・・・ 色々な意味で、気心をすり減らす事の多い秋となりそうです。