原発賛成&推進派である僕に取っては3月11日の出来事は、何とも後味の悪い結末となって現在も続いている。
原発そのものは設計通りきちんと完全停止。
ところが、想定を遙かに上回る津波が冷却の為に設けられていたインフラを破壊し、その為に被害拡大を最小限に抑える作業が開始されたわけだけど、その一番肝心な時間帯に管総理がおこなった遊覧飛行?により作業が長時間の中断。
結果 爆発。
遙か昔から反原発(核兵器と糞味噌一緒)運動を唱えている左翼過激派の一人でもあった管首相をはじめとする民主党は、これチャンスとばかりに、同じく左派系のマスコミや活動家を多数巻き込んで反原発キャンペーンを展開。
世論誘導にほぼ成功し、殆ど予備的能力しか満たす事が出来ない自然エネルギーでこの国の電力をまかない、産業まで何とか出来ると思い込ませることに成功したわけだけれど、
それは原発反対が約60%賛成が30%なんていう世論調査の結果となって出ていることでよく分かる。
ただ、誰しもの心の中には「やはり原子力発電が必要だよな」という思いはあるものの、それを口にしてはいけない空気が日本全体を覆い、あたかも第二次大戦前の日本の姿と同じではないだろうか?
こうした、物事をよく考えねばならない事に関して 赤信号みんなで歩けば恐くない よろしく一部の破壊的思想をもつ人間達に引っ張られて便乗することが、どれだけ愚かな結果をもたらすかということは、
先の大戦を代表参考として、最近では民主党が大勝利した2009年を参考にすれば誰にでもわかることだ思う。
この政権、たった二年でこの国の経済と世界的信頼を本当にボロボロにしてくれましたから。
選挙前後に、民主党を支持しない奴は 人にあらず という異常な状態であったのを今でも鮮明に覚えている僕ですから(笑)
紹介するのはビルゲイツが語ったエネルギー問題の話、池田信夫 blog より
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51740658.html
きょうシアトルで、西和彦さんと一緒にビル・ゲイツにインタビューした。彼は福島事故について驚くほどくわしく知っていて、「合理的な日本人が非合理的な反応をしているのは残念だ」と言っていた。特に原発や放射線のリスクについての科学的知識が政治家や一般国民に知られていないことが問題を必要以上に混乱させている、と語った。
印象的だったのは、中国がウェスティングハウスの
AP1000を60基発注するという話だ。中国は世界中からエンジニアを集め、国家プロジェクトとして原子力開発を進めている。先月、
第1号機が納品された。これは1基115万kWだから、合計6900万kW。これだけで日本の原発の合計をはるかに上回る。設計はすべて同じだから、コストも非常に安い。
重要なのは安全性だが、AP1000のような第3世代の原子炉には、炉心溶融を物理的に防ぐ
受動的安全装置がついており、巨大地震が起きても大丈夫だ。福島第一原発は古いマークⅠで、30年前から技術者が危険だと警告していた。日本も「脱原発か否か」といった不毛な論争ではなく、古い原発を新しい原発に代えて安全性を高めることも必要ではないか。
エネルギー産業は、情報通信産業の次の大きなフロンティアだ。古い地域独占の電力会社が残っているおかげで、イノベーションの余地は非常に大きい。新興国は安くて効率的なエネルギーを求めている。環境問題を考えても、きわめて危険な石炭を減らすために原子力は重要だ。風力エネルギーも有望だが、フィードインタリフはイノベーションを殺してしまう。
大事なのは、かつての通信と同じく、電力を全面的に自由化して競争を促進することだ。エネルギー産業でも、かつてマイクロソフトがIBMを倒したように、巨大な電力会社を倒すベンチャーが出てくる可能性がある。そのためには不合理な規制を徹底的に見直すことが必要だ。アメリカにはシェールガスもクリーンコールも第4世代原子力技術もあり、イノベーターも多い。足りないのは合理的な政府だけだ。