初めは余った部品を使って取り付けした簡易カニンガムシステム。 
ところが凝り性なところが有る僕は、段々とそれだけでは飽き足らなくなって・・・
家の工具箱やら、ヨットのクラブハウスにあった自分の部品袋をひっくり返してパーツ集め。
そしてクラムクリュート他、部品を見つけて、思わずほくそ笑んでしまう僕
ふっふっふっふ!
おそらくメッチャ厭らしい顔になっていたかと思います(爆笑)
でもって、今日は朝から雨だったので、職場に来てゴソゴソ加工工作。
同時に折れたマストの再利用としてマストエクステンダーも作成してみました。
まずは折れたマストの生きているボトム部分を、なんと60Cmという超ロングサイズでカット。
スーパーエクステンダーだな、まさにこれは・・・・・
ビシ! どうだ!
でも内心は 「こんなに長くて大丈夫かな・・・・・・・?」
爆汗
。
そして出来たのがこれ。 あっという間に作成終了~! 
白いパイプはジョイントエクステンションパイプの相当古いやつで、もらい物ですが普通よはるかに太いんです。
以前のマストならともかくも、 最近の小径化したマストだとこれ差し込むと途中で止まって入らなくなるほどで、なので全長が短いのだと思いますが・・・・・
径が太いおかげで、白テープ巻いている部分(上)から差し込んでみると、殆どガタが無い。
で、もって出っ張る部分にマストを差し込むわけですが、そのままだと互いのパイプエンド部分が付き合わされてしまることになる。
そんな状態でダウン引いて数百㎏圧を掛ければ間違いなく壊れてしまう。
そこで、白矢印のカラー(元々このジョイントに付いていた物)を間に入れ、二つのパイプの緩衝材として破損を防止します。
カラーは吸い付くほどピタリと造られていて、隙間が全く有りませんから上下から圧縮されても安心。

実際はこうして使います。

ただ、問題がありまして、 当たり前ですが、そのまま差し込んだだけなのでアルミパイプが落ちてきてしまう。
実際は下からジョイントエクステンションが差し込まれることで落ちなくなりますが、 傷防止のために一応蓋をつけました。
*白矢印のカラーは径がピタリなのでパイプを立てても下に落ちませんね。

実際に使うときはこんな感じ(下の写真)となります。 イメージがお分かりでしょうか?
青矢印は僕の愛用ジョイントエクステンション、 黄色矢印は上の写真の蓋で(水色矢印)
赤矢印はジョインター(と今頃勝手に命名)。 エクステンダーに差し込んで、上に出る部分がマストに差し込まれます。
ただ、一つ面倒なことがあって、下のジョイントエクステンションの調整位置が下になるほど、ジョインターの出は少なくなるのでマストへの差し込みが短くなります。
調整位置が上になるほど、今度はエクステンダー部分の差し込み長さが短くなってしまう。
なので、 最低でも13Cmは差し込み長さを取りたいので、必要に応じてもう一本僕が持っている 短いジョイントエクステンションをつかって、セッティングに応じて長さ調整をする必要があるんです。
それとも径がピタリ会う ゴムを打ち込んでジョインターが落ちないようにして、ジョイントエクステンションは短いの物以外は使わないようにしてもいいんですけど・・・・
ちなみに、アルミのジョインターは上下方向に何ら力を受けません。

でもって 60cmのマストエクステンダーの作成は無事終了。
使ったら折れるかどうかまでは不明です ぎゃはは! 
次はカニンガムシステムの更新。
実は これまで使っていた滑車がどこから来た物か分らなかったのですが、 実は前のブームに付属していた部品だったんです。
以前は最大で8.5のセイルしか使いませんでしたので、不要で外してしまってあった物を僕が何かに使おうと分解したみたいなのですね。
なのでまずはそれを正規の状態に組み立てます。 
そして少しだけ加工を加えてブームエンドに取り付け。
取り付けに一番いいのは金属製クランプなのですが、 ステンレス製で良い物が無いのと、 エンドの形状が複雑なので、 単純にシートロープをクロスにして取り付けました。
非常に力が加わる部分なのでパイプ部分に加工を加えて強度が落ちるのが嫌なのと、これなら簡単にノーマル状態に戻せますから。



そしてブームエンドから来るシートロープは滑車に結ばれています。 なんと贅沢!
ちなみに、左右で違う滑車ブロックが使われていますが、一応それには意味があります。
黄緑のひもですが、これは滑車がブラブラするのを防止するためのものです。

今回新たにクラムクリュート(水色矢印)を見つけましたので、それを取り付けました。
カーボンブームだとパイプ部分に穴を開けての取り付けというのは絶対に出来ませんが、アルミだと可能。
ただし、パイプのつぶれ防止加工をきちんと施す方法を伴わねば取り付けできません。
黄色矢印は マストトップキャップを加工したプーラー。
ピンクのはこれだけでアジャスターとなっています。

今回の特徴はブームの左右のどちらからもシートが引けることで、以前のように片側からではないので、便利です。 構造的にアジャスター側が引きやすいかな・・・
基本的には ブルーのシートロープで一時調整、 必要に応じて 余り調整用アジャスターで再調整。 紫のシートロープ側は 普通に引けますが、 引いた後にプーラーがぶらつくので
緩める専門にするか・・・・と考えています。
使ってみないと分らないということもありますが。
左右のクリュートで 実際に乗っているときに調整しますが一時、二時調整がある分、右側の方が複雑になっています。
前回までの簡易カニンガムの使い勝手の経験から、引くときにはさらに軽い力で引けるようにブームエンドに3滑車使い、さらにエンドとクラムクリュートの間にもう一段滑車を入れたので、多分走りながらでも スッ!っと簡単に引けるくらいです。 
ちなみに下の写真のクリュート(黄色矢印)はそのまま残してありますが、これが重要。
というのはブームが220から275(加工加えて277)まで伸縮するので、セイルによりこのシートロープがやたらと余る時があることが分っています。 その余りシートの処理機構としてこれを残して使います。
余ったシートはこのクリュートの滑車部分をまず通してブームパイプに巻き付け、最後にクリートを通してて固定する感じです
紫矢印の感じはイメージ的な物でして、いい加減ですいません。
*写真では簡単に通してだらんとなってますが、実際にはきっちり巻かれるようになります。

一応機構部の全体写真を載せますが、プロレーサーでも使わないほど高級なシステムになってしまいました。
これで腕が付いてくれば最高なんですけどね
ピース!

最後にブーム全体の写真。 サムネイルクリックすると全体が見れます。
