completeは動詞として使われることがよく知られているが、形容詞として「完全な、全くの」という意味で用いられることもよくある。
例えば、「マーク・トウェイン全集」をそろえたいと言えば、次のようになる。
◯Practical Example
"Toshio-sensei of course has complete set of Mark Twain."
"Needless to say, he has read all of the author's works from A to Z."
「利雄先生はもちろんマーク・トウェインの全集をそろえている」
「言うまでもないことだが、先生はその作家の作品をすべて読んでいる」
ということで、今日のGetUpEnglishは、形容詞completeの使い方を学習する。
●Extra Point
次のような形でも使われる。
◎Extra Example
"I am in complete agreement with your proposal, Mr. Watanabe."
"Thank you very much, Professor Nishikawa."
「渡辺君、君の提案にまったく賛成だ」
「西川教授、ありがとうございます」
☆Extra Extra Point
もう一例。
★Extra Extra Example
"The mass-retail outlet wrote a letter to the angry customer telling him that they would replace the merchandise that he had purchased."
"And they hoped that they could receive his complete satisfaction."
「その量販店は、怒りを示している顧客に手紙を書いて、購入した商品は交換すると伝えた」
「そしてその顧客に完全に満足してもらえることを期待した」
『ブルックリン・フォリーズ』(新潮社)ポール・オースター/柴田元幸訳
『21世紀の世界文学30冊を読む』(新潮社)都甲幸治著 刊行記念
柴田元幸 × 都甲幸治 トークショー
日時 2012年07月03日(火) 19:00~+サイン会 (開場18:30)
料金 840円(税込)
会場 青山ブックセンター本店 大教室
定員 110名様
参加方法 2012年6月20日(水)10時より以下の方法で受付いたします。
・開催店舗にて受付いたします。
・お電話にて受付いたします。
※当日の入場は、先着順・自由席となります。
予約&お問い合わせ先本店 03-5485-5511
受付時間 10:00~22:00
【イベント内容】オースターをはじめ多数翻訳書があり、文芸誌『モンキー・ビジネス』では編集長をつとめた柴田さん。『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』の訳者であり、雑誌「新潮」にて「世界同時文学を読む」を連載中である都甲さん。新潮社より新刊が同時に発売になり、師弟関係にもあるお二人に、世界現代文学について縦横無尽に語っていただき ます。 トーク終了後、サイン会を予定しております。皆様のご参加をお待ちしております。
http://www.aoyamabc.co.jp/event/shibata-tokou-talks/
【プロフィール】
柴田元幸 1954年、東京生れ。東京大学教授。アメリカ文学専攻。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞受賞。『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞受賞。アメリカ現代作家を精力的に翻訳するほか、『ケンブリッジ・サーカス』『バレンタイン』『翻訳教室』など著書も多数。文芸誌「モンキービジネス」の責任編集を務める。
都甲幸治 1969年、福岡県生まれ。早稲田大学文学学術院教授。東京大学大学院修了。著書に『偽アメリカ文学の誕生』(水声社)、訳書にスコット・フィッツジェラルド『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(イースト・プレス)、チャールズ・ブコウスキー『勝手に生きろ!』(河出文庫)、ジョン・ファンテ『塵に訊け!』(DHC)、DBCピエール『ヴァーノン・ゴッド・リトル―死をめぐる21世紀の喜劇―』(ヴィレッジブックス)など。共訳書にジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』(久保尚美との共訳、新潮クレスト・ブックス)などがある。
書籍紹介『ブルックリン・フォリーズ』ポール・オースター/著、柴田元幸/訳
傷ついた犬のように、私は生まれた場所へと這い戻ってきた──一人で静かに人生を振り返ろうと思っていたネイサンは、ブルックリンならではの自由で気ままな人々と再会し、とんでもない冒険に巻き込まれてゆく。9・11直前までの日々。オースターならではの、ブルックリンの賛歌、家族の再生の物語。感動の新作長編。
http://www.shinchosha.co.jp/book/521715/
『21世紀の世界文学30冊を読む』都甲幸治/著
ポール・オースター、トマス・ピンチョンからミランダ・ジュライ、ジュノ・ディアス、そしてアフリカ、中国、ラテンアメリカ、旧ユーゴスラビアの作家まで。未訳の同時代小説をいち早く読み、紹介してきた著者による、明快にして刺激的な世界文学ガイド決定版。ジュノ・ディアスの未邦訳短篇「プラの信条」を特別収録。
http://www.shinchosha.co.jp/book/332321/