金融関連の英語表現を日本語に置き換える時に苦労することがよくあるが、頼もしい1冊が刊行された。
鈴木立哉『金融英語の基礎と応用』(講談社)だ。
GetUpEnglishでは今日から3日間、本書にある英語表現を紹介する。
1日目の今日はpile in, pile intoだ。この表現はいろんな意味で使われて、辞書にも「(命令形で使われて)人などが乗り物などの中に詰める」、あるいは「(敵を)激しく攻撃する、(食べ物を)がつがつ食う」といった定義が示されている。状況によっては、研究社「英和大辞典」に定義されているように、「(混雑の中などを)どやどやと押しかける[入る、立ち去る、出る(など)]と意味でも使われるので、その場にふさわしい訳語をあてる必要があるだろう。
『金融英語の基礎と応用』では、この語の用例とそしてその訳し方を次のように紹介している。
◯Practical Example
"When investors are feeling confident, they pile into all these assets all at once, and when confident ebbs, they pull out all at once."
「投資家は強気になるとこういった資産に殺到し、弱気になると一気に資産を引く」
この分野のベテランの翻訳者である著者だから見つけられる用例、あてられる訳語であろう。
●Extra Point
日常では次のように使われる。
◎Extra Example
"After the translation workshop, we all piled into the same pub nearby as usual."
「翻訳教室のあとは、いつもの居酒屋にみんなで入り込んだ」
☆Extra Extra Point
pile inの形でも似たような形で使われる。
★Extra Extra Example
Every year, come New Year’s holiday, our sons pile in on us with their kids.
「毎年正月になると、息子たちが孫を連れて押しかけてくるんだ」
鈴木立哉『金融英語の基礎と応用』(講談社)、ぜひチェックしみよう。
明日のGetUpEnglishもこの本から用例を紹介する。