昨日について今日のGetUpEnglishもMONKEY Volume 3: Crossingsから紹介する。
https://monkeymagazine.org/monkey-vol-3
柴崎友香の『百年と一日』所収の短篇「一年一組一番と二組一番は、長雨の夏に渡り廊下のそばの植え込みできのこを発見し、卒業して二年後に再開したあと、十年経って、二十年経って、まだ会えていない話」は、次のように始まる。
なにか見えたような気がして一年一組一番が植え込みに近づくと、そこには白くて丸いものがあった。
「忽然」という言葉はこういうときに使うのだろう、と一組一番は思った。
この部分をどう訳すのか、「忽然」という日本語をこの文脈で訳すのは無理なのではないか、と思っていたところ、
Catching sight of something, student number one from class one in the first year of high school went over to the flower bed to discover a round white growth.
It’s times like these, she thought, that you use the word “unheralded.”
とPolly Bartonさんは見事に訳していた。
おお、「忽然(と)」はunheraldedが使われるのか、とびっくりした。
unheraldedはこの場合は「不意の、だしぬけの、思いがけない」の意味で使われている。
次のように使われる。
○Practical Example
"Shang-Chi and Katy Chengot an unheralded visit from Benedict Wong."
「シャン・チーとケイティ・チェンはベネディクト・ウォンの思いがけない訪問を受けた」