GetUpEnglish

日常よく使われる英語表現を毎日紹介します。毎日日本時間の午前9時までに更新します。英文執筆・翻訳・構成・管理:上杉隼人

MONKEY Volume 3: Crossings(2)

2022-10-13 07:34:30 | 本と雑誌

 昨日について今日のGetUpEnglishもMONKEY Volume 3: Crossingsから紹介する。

 https://monkeymagazine.org/monkey-vol-3

 柴崎友香の『百年と一日』所収の短篇「一年一組一番と二組一番は、長雨の夏に渡り廊下のそばの植え込みできのこを発見し、卒業して二年後に再開したあと、十年経って、二十年経って、まだ会えていない話」は、次のように始まる。

 なにか見えたような気がして一年一組一番が植え込みに近づくと、そこには白くて丸いものがあった。

「忽然」という言葉はこういうときに使うのだろう、と一組一番は思った。

 この部分をどう訳すのか、「忽然」という日本語をこの文脈で訳すのは無理なのではないか、と思っていたところ、

Catching sight of something, student number one from class one in the first year of high school went over to the flower bed to discover a round white growth.

 It’s times like these, she thought, that you use the word “unheralded.”

Polly Bartonさんは見事に訳していた。

 https://pollybarton.net/

 おお、「忽然(と)」はunheraldedが使われるのか、とびっくりした。

 unheraldedはこの場合は「不意の、だしぬけの、思いがけない」の意味で使われている。

 次のように使われる。

Practical Example

"Shang-Chi and Katy Chengot an unheralded visit from Benedict Wong."

「シャン・チーとケイティ・チェンはベネディクト・ウォンの思いがけない訪問を受けた」

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