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天川栄人さんの『毒舌執事とシンデレラ①』を楽しく読んだ。
「優芽様、お説教をお許しいただいても?」
がこの主人公、灰原優芽に仕える月森叫の決めゼリフであるが、これをどう英訳したらよいか?
言うまでもなく、英語にも丁寧な表現がある。この英語は以下の言い方が考えられると思う。
○Practical Example
1. Can you forgive me to give you a scolding, Lady Yume?
2. Could you forgive me to give you a scolding, Lady Yume?
3. I wonder if you could forgive me to give you a scolding, Lady Yume?
4. Would you mind forgiving me to give you a scolding, Lady Yume?
下にいくほど「丁寧さ」は増すが、月森の慇懃無礼な言い方から、
3. I wonder if you could forgive me to give you a scolding, Lady Yume?
がここではしっくりすると思う。
月森の「説教」は「しかりつける」の意味が近いので、scoldか、tell offがよいだろう。
●Extra Point
tell offは次のように使う。
◎Extra Example
Tukimori told Yume off for her poor posture.
「月森は姿勢が悪いと優芽をしかった」
天川栄人さんの『毒舌執事とシンデレラ①』、とても面白かった。ミステリーの要素もあるから、子供も大人も楽しめる。
こんな生き生きとした文章を書ける天川さんは相当な才能の持ち主だ。
英訳したら、きっと海外の読者にも読んでもらえると思う。
本書は①なので、続巻が楽しみだ。
月森と優芽はどうなるのか?