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クモ日記0609

2006-09-03 19:25:45 | クモ日記

9月3日

門灯の近くの壁にへばりついているオニグモが昨日から網を張り始めた。あのお腹がぺっしゃんこのオニグモである。と言っても、昨夜獲物がかかったようには見えなかったので、夜中過ぎまで門灯をつけておいた。午前1時ごろ、見るとクモはもう網を撤去してしまっていた。そこで消灯した。

今夜は7時だというのに、もう網をかけ始めた。早いね~、獲物かかるといいね~と言いながら上を見上げている。大きなハエが門灯の周りをうるさく舞っている。あれがかかるといいんだが。で、玄関の中の灯りもつけてみた。と、ハエが網の近くに寄った。網に触れたかどうか分からないうちに、クモはハエを捕らえた。すばやい。よかった、よかった。これは証拠写真。毎度のことながら、クモのいる場所が高いので、椅子に乗って、出来るだけ腕を伸ばして、勘でシャッターを切っているのだ。クモは獲物の網掛けに余念がないが、でもフラッシュはクモもいやだろうと、ISO1800でノーフラッシュで撮った。ブレ、ピン甘、覚悟の上。白く見えるのが糸を巻きつけられたハエ。

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たぶん、コクサグモだと思うけど、玄関のひさしの壁に棚網をはっている。下から透けているので、クモの動きがよく見える。棚の中にムシが入ってきたら、捕まえるのだと思っていたら、回りでムシ、蛾が動くたびにすばやく駆けずり回っている。口近くに来たムシを捕まえた。クモって、待つだけではないんだな、餌を捕らえるためには能動的に動いている。写真を撮りたいがはしごでもないと、とても近づけない。

10時半、外に出てみるとオニグモはもう網を撤去してしまっていた、が、ちゃんと糸巻き獲物は持っていた。ゆっくり食べるんだろう。

9月7日

何を思ったか、ジョロウグモの♂が降りて来て考え込んでいる。「こんなとこに来ても♀はいないよ」

9月8日

Ageha 椿の木の間にアゲハのさなぎを見つけた。しかし羽化寸前。食べられてしまったもののようだ。幼虫のとき、ハチにたまごを生みつけられたんだろう。Papasanに見せて、「アゲハの羽化率は10%ぐらいなんだってよ、飛んでいるアゲハを見たら、よく生き残れたね、っていつくしんでやらなければいけないよ」と教えてやった。「そんなにきびしいの。今度からそういう目で見るよ」

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オニグモがいつもの場所にいない。いつもの場所にいたのはコアシダカグモ。えっ??探すとオニグモは30cmほど下に、下を向いてぶら下がっていた。コアシダカグモが怖かったのかな。

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コアシダカグモ

両方とも望遠で撮った。

                                                                                                

9月9日

昼間はコアシダカグモはオニグモのいた隅に両足をまとめてまるで蝶か蛾のようにへばりついていた。一方オニグモは門灯の横の天井にこれまたへばりついていた。夕方、見るとオニグモのいた場所にコアシダカグモがいる。オニグモは?どこにもいない。「まさかあんた食べちゃったんじゃないよね」とカサの先で、トンと天井をつついた。クモが少し動いた。でも獲物を持っているようには見えない。???

9月10日

コアシダカグモの姿も消えてしまった。残っているのはコクサグモだけ。

3_5 あらあら、ザトウムシが捕まった。夕べ、カナブンがオオヒメグモの網にかかっていたが、今朝、もう切り落としてある。カナブンをよくよく見たが、どこを食べたんだろう。

                                                                               

9月11日

アジサイの葉っぱの上にクモ発見。ハエトリかな、とやたらと写真を撮った。で、位置を変えようと葉っぱを動かすと、クモがポトンと落っこちた。なんだ、死んでいたんだ。写真を取り込んで見ると、何かに食べられてしまった残骸みたいだ。

12_1

                                                                                                

                                                                                                      

9月12日

朝顔やつるべとられてもらい水

ウズグモに干し竿とられて・・・ウズクモが棹の間に水平網を張った。ここに二つ、でもそれぞれ渦の感じが違う。と、蚊の大きいのが引っかかった。そこでよくよく見ると真ん中の隠れ帯のような渦の周りに大きな網がきれいに張られていた。蚊がかかったのはその隅の方。でも真ん中のウズクモは急いで行く様子もない。ウズクモには大きすぎる獲物なのかな。

しばらくして行くと、ウズクモが真ん中から離れて獲物に近づいていく。蚊はまだ足を動かしている。またしばらくしていくと、獲物に取り付いていた。うん?ウズクモって、獲物を糸で巻かないのかな。???1212

Ka

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9月13日

131_1     132_2    玄関の上がり口の上から、何かぶら下がっているのが見える。クモかな、それとも餌の残骸かな。イスを持ち出してみたが、黒い点しか見えない。しかたがない、カメラを持ち出して写真に撮った。オニグモだ。玄関の外から中に入ってきたんだ。元気で、よかったね。昨日、今日と寒いけど、まだ獲物はいるからね。 

Asidaka_3 夕べトイレにいたアシダカグモ、大きいけど♂だね。ここんところ♂ばかりにお目にかかる。♀はどこ? 

今日は寒いくらいだ。

Kaguya_1 いつもながらきれいなクモ。カグヤヒメグモだよね。

                                         

                                               

                                               

Moth_1 きれいな蛾がいた。まずは記念撮影。そしてオニグモの網につけてやったのだが、オニグモ逃げて、蛾は命拾い。どこかへ飛んで行ってしまった。

   

Onigumo カーテンにくっついているオニグモ。

                                                                                                                                                       

                                                 

                                                

9月17日

雨が降った。台風の影響だろう。

ちょっと雨がやんだので、外を見回ってみた。大きな網はジョロウグモだ。押すが複数いるのもある。チュウガタシロカネグモの水平網を張って頑張っている。ゴミグモも健在。ウズグモもカグヤヒメグモもコガタコガネグモも姿を消してしまった。

家の中のオオヒメグモは健在もいいところ。陶器の鉢に網を張ってしまったので、使えないよ、困ったよ。

台所で夕餉の支度をしていると動くものあり。急いでメガネをとりに戻る。たぶん、ハエトリだね。ムツバハエトリかな。

241_3  Shoumaen

Yoko     243_4                                                                           

フィールド図鑑に「♂は黒い触肢が目立つ」とあったので、これだと思ってしまった。県別クモ類分布図のCDを買ったので、さっそくそれで調べたんだけど。 

9月23日

台風の影響だろう、風が強い。

Jorougumo Jorougumo2  でもカメラを持って外に出る。目に付くのはほとんどジョロウグモの網だ。網には♂も隅っこの方にいるが、真ん中の♀もお尻の赤い色も目立ってきた。

                                              

                                             Kogatakogane_3 ハランの陰に、いたいた、コガタコガネグモが。あれ~、この子、2本脚がない。去年、みるかしひめさんが寿命が尽きるの前に自切することもあると言っていたけど、あるいはそうかもしれない。

                                              

232_3 2階の踊り場のところにオオヒメグモが網をはっている。下は虫の死骸だらけだ。 それを片付けようと、シートをはずすと、クモは一匹飛び出した。しましまグモ。たぶん、玄関にいた子だな。急いでカメラをとりに戻る。PCに取り込んで見た。さ~てだれだろう。アシダカのチビか、コアシダカのチビか、アワセグモか??体長10mm。

アシダカグモ科の幼体ということだ。 

アワセグモというのは、いまや絶滅危惧種に入る貴重なクモだそうだ。おそらくお目にかかることはないだろうが、アワセグモはそういう種もなのだなぁ。 

                                          

Oohime Oohime2

そうそう、写真を撮るために網を壊されて、憮然としているオオヒメグモ。でもきれいだよ。

                                             

  

                                                   

Ga_1 ついでにカーテンにとまっていた蛾も仲間に入れてやろう。

                                                                                                   

9月4日

シロカネグモが目立つ。もちろんジョロウグモの網はもっと目立つが。

Sirokane_1 Sirokane2_1
シロカネさん、いいムードでしょう?
なんか、ここんところジョロウグモの向こうをはってシロカネが目立つ。
あいかわらず、物干し棹は占拠されている。
でも、棹の網は無意識に壊してしまうことの方が多い。
それでも懲りずにシロカネはすぐ張りなおす。その作業の早いこと!


Kogatakogane_4 コガタコガネは風で飛ばされたのか、ハランから1mぐらい離れたクチナシの枝に網をかけていた。

                                             

Jorougumo_1 リンドウの鉢に日をあててやろうと、ウサギのケースの上に置いておいたら、なんとジョロウグモがそこを支点に網をかけてしまった。しかたがないしばらく貸してやろう。

                                              9月25日

「朝グモだ。おはようって下りて来た」と朝からオジサンが騒いでいる。
「どれどれ」と眠気眼をこすりながら出て行く。
「オオヒメグモの♂だよ。でもせっかくだからモデルになってもらおう」
とMOのプラスチックケースに入ってもらった。

「まだね、自分の目がボケているから、小さいものはフォーカスできないんだよ。それにクモの動きが早いしね」
と言いながらパチパチ撮る。
「そんなに撮るの」
「こんなに撮ったって、撮れてるのは数枚だよ。そういう意味じゃぁ、デジカメはありがたいね、
じゃんじゃん撮って、じゃんじゃん捨てられる」

未だに銀塩派で写真としてはデジカメは否定しているけど、クモの写真に関しては有効度大。しかもマクロに慣れてしまったので、ときどき望遠の勘が狂うようになってしまった

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泰山木

2006-09-03 11:30:47 | アート・文化

子どものころ住んでいた家の庭に泰山木があった。初夏、大きな白い花をつける。この花は蕾が丸くふくらんだときが一番美しい。花は開くとすぐ花弁をだらしなく落としてしまうからだ。ただし花が開くと馥郁とした香りが当たり一面漂う、香りの花である。葉はつややかでかたい、これは暖かい地方の木だ。

小学生の時、蕾がふくらむと、この花をよく学校へ持っていった。姿はだらしなくなってしまうが、教室中がいい香りに包まれた。

泰山木、という名前からも中国原産だと今の今まで思っていた。白木蓮や紫木蓮が中国原産だとは知っていたから、これもそうだと思い込んでいたのだった。

数日前、テレビでブルックリンの人々が街路樹を守り育てるボランティアをしているのを見た。どこのだったか忘れたが、大きく伸びた木を伐採する計画が持ち上がって、住民達が声を上げ、子どものときから慣れ親しんだ木を守ったことから、自分達で街路樹を育て、手入れをしていくことにし、専門家から指導を受け、樹木剪定の認定書を発行して、ボランティア活動を展開しているというものだった。

そのシンボルとなった木、彼らはそれをマグノリアと言っていたが、映像で見ると泰山木だ。マグノリアという単語は知っているが、マグノリアというとモクレンを思い浮かべる。モクレンと泰山木、花も葉っぱも違う。気になった。そこで調べた。なんと泰山木もモクレン科だった。しかも原産は北アメリカの南部、フロリダ付近だった。へ~。

マグノリア(Magnolia 英)というのは、モクレン科の総称で、17~18世紀のフランスの植物学者、ピエール・マニョル(Pierre Magnol)から名づけられたそうだ。
泰山木はMagnolia grandiflora。なるほどマグノリアだった。

以前、ここで原書講読をしていたことがある。そのときのテキストで、ホーソンだったか、作者は定かではないが、若返りの水を主題にした短編を読んだことがある。その時その大きなマグノリアの下の泉から湧き出る水が若返りの水だとかいてあった。辞書にはマグノリアはモクレンとある。で、勝手に白木蓮が咲き乱れる下の泉と想像していたのだが、これは泰山木の下の泉であったのかもしれない。ホーソンだとすればなおのことだ。原著は本棚のどこかにもぐりこませてしまったから、すぐ調べるわけにも行かないが、案外フロリダの、とある場所、だったかもしれない。

因みにいま手元にある辞書を引いてみた。マグノリアはモクレン、括弧してモクレン・コブシ・タイサンボクの類となっている。昔のことだ、あんがい括弧の後の方は見落としていたのかもしれない。

他の英和には The Magnolia Stateというと、ミシシッピ州だとあった。

参考:Netを探したら、こんな記述があった。

泰山木は明治初期に日本に渡来、花、葉、樹形などが大きくて立派なことを、 賞賛して名づけられた。          
花の形を大きな盃に 見立てて「大盃木」、それからしだいに  「泰山木」になったとも。「大山木」とも書く。      
 
               
   

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