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奈良井宿

2006-09-22 14:54:45 | 国内の旅

1_8 伊那からトンネルが出来て奈良井宿まで近くなったとテレビで放映していた。妻籠、馬込は何度も行ったことはあるが、奈良井宿には行ったことがない。行ってみよう、幸いお天気だ。20日、カメラ を持って出かけた。

湯河原からパークウェイを上り、長尾スカイラインを走った。快晴、富士山が裾野まできっちり見える。双子山も駒ケ岳も芦ノ湖もきれいだ。早朝なので車通りはほとんどない。

ご機嫌で走ったはいいが、終点から県道に入ってしまった。途中で気がついたが、失敗、失敗。いつもの道に出た。仙石原まわりでも同じくらいだったかも。御殿場から富士吉田へ、そして大月から中央自動車道へ。日差しが夏のように暑い、山も夏山の感じだ。しかし田んぼの稲は黄色に色づいて、収穫の季節だ。そのコントラストがまた美しい。

左手に甲斐駒、右手に八ケ岳が大きく迫ってくる。今日はきれいだよ~。

伊那ICでおり、361号線を探して「見晴らしの湯」まで行ってしまったが、引き返して木曾という文字を見つけ、361号線にのる。なるほど、いい道路が出来ている。権兵衛トンネルは全長4,467m。供用開始は2006年2月4日。

トンネルを過ぎると、もう木曾谷だ。奈良井には6kmぐらい、御嶽山麓にも近い。帰り御嶽山に行ってみようよ、なんていいながらまずは奈良井宿を目指す。奈良井川にかかる橋を渡ると、駐車場。そこに車をおき、カメラだけ持って宿場見学に行く。

Narai まだ客数も少ないこともあって、通りはすっきりと見渡せる。うん、独特の張り出し屋根が並んでいるこの宿場の雰囲気はいい。木曾杉・木曾檜の産地だから、扉や格子、くぐり戸と木がふんだんに使ってある。屋根のひさしの両脇につけられた白Hanaikada い漆喰の袖うだつ。奈良井独特の建築だそうだ。資料館にも寄った。水曜日はお休みのお店が多い。奈良井駅まで行き、そこから上の道に上って八幡神社と裏にある200地蔵のところへ行った。

Kasa 通りから電線が撤去され、通りはすっきりしている。しかし、どこにもある格納庫はどこにやったんだろう。家の裏にでもおいたんだろうか それとも今は技術が進歩してアンナ余計なものは必要なくなっているのだろうか。だとしたら、大いに結構。

Mizu_1 蔵を見つけた、が今日は休み。開いていた酒屋で吟醸を探したが杉の森のお酒は純米と本醸造だけだった。、勧められて「木曾のかけはし」純米大吟醸を買った。

Minnshuku 目下、塩尻は市長選挙で、掲示板には二人の候補者のポスターが張ってあった。奈良井は塩尻と合併して一年半くらいだという。そこへ選挙カーがやってきた。候補者が演説して、住民と握手をしているので、お節介オバサンがしゃしゃり出て言った。「ねぇ、この道、何とかしてよ。こんなコンクリートの趣のない道、宿場の風情に合わない、観光客は怒ってるよ」と。「ご意見、ごもっとも。すぐ直しますよ、だからまた観光に来てください」
いい態度だ。ガンバレ!と手を振った。この人の思想信条は知らないけど、当選してほしいね。

そしてソバ屋に入った。ソバは・・あんまり美味しくなかった、残念ながら。
往きにお箸を勧められたので、約束どおり木工細工のお店によった。箸を買って、ついでに飯台を買った。大きいのはいくつも持っているが、小さいのがないので、ふたもいっしょに買った。使い始めや手入れの方法を教えてくれた。飯台は米のとぎ汁を沸騰させて、それをいっぱい流し込み、』冷えるまでおく。後はたわしでこすってもいい。そうすることでアクもヤニも出てしまうのだそうだ。

2_5  「全て手作りだから、何かあったら電話してください。修理もします」と名刺をくれた。こういうアフターケアのサービスはうれしい。伊賀焼きのお釜を使っているが、壊すたびに部品を送ってもらって、最初のお釜はなくなってしまったが、ずっと愛用している、なんて話をした。家に帰ってさっそくおろしたのが菜ばし。軽くて使いやすい。色つきなので、汚れも目立たないだろう。これはお勧め。だめになったらまた買いに来よう。

駐車場にSLがおいてあった。中央線を走ったポッポなのだろう。C12だ。

Asagao 奈良井宿は、コンパクトでいい。ただもっと工夫次第で集客できるのではないか。そういう意味では小布施の方が細かいところまで神経が行っている。見ていると観光客は高齢者ガ多いから、通りのどこかにポケットスポットの、例えば水場の横Mati などに、縁台かベンチをおいて、座って休めるようにするとか、通りには地元の車以外進入禁止にするとか、したほうがいい。観光の車も平気で入ってきていた。駅前に駐車していたが、極力駐車場に止めてもらうようにしたほうがいい。1日500Matinami 円の駐車料金は私は妥当だと思ったけど、300円ぐらいの方が多くの人には止めやすいかも。この駐車場のおじさんおばさんももっと愛想良く、通りの案内をしてもいい。

奈良井川に架かっている太鼓橋も、川沿いにある小学校も木曽材を使った木造、とっても感じがいい。ここで学ぶ子ども達にとって幸せなことだ。

松本まで19号線、塩尻で長野道にのり松本を目指すが、行く手の空は雲が多い。で、北塩尻で外に出て、再び長野道に乗り、逆方向諏訪湖を目指し、そのまま帰ってきた。

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下條村

2006-09-22 08:19:48 | インポート

チャンネルをまわしていると、プライスとかいう番組で介護保険の地方による格差を取り上げていた。例としてあげられていたのが与那国島だった。介護保険料の方が高くなってしまうということだった。今のやり肩だったら、過疎になれば当然負担は増える。こんなことをしていたら、自力で払える人はまだしも、生活力のない老人達は格差の少ないところに移り住まなければならなくなる。さらに追い討ちをかけるように後期高齢者医療で、老人の負担は多くなる。言ってみれば、「老人は早く死ね」ということなのだろう。暗い話ばかりだから明るい話題を、と言って紹介したのが長野県下條村だった。

公共事業を今までの6分の1に減らして、その分、浮いたお金で村営住宅をつくり、3LDKだったかな、2台駐車上つきで家賃が3万6千円。中学生まで医療費ゼロ。

公共事業は道路舗装などは住民が参加して、村人達で道路を舗装する。コンクリは村が無償で提供、その日に届ける仕組み。こういう試みは長野県では栄村もそうだったし、めずらしいことではないが、それぞれの村や町が横並びに実行しているところがすごい。そんなことで村に移り住んでくる人が増え、出生率は2.2人だそうだ。下條村ってどこだろうと探したら、泰阜村の隣だった。お互い頑張っているんだ。

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