ドキュメントは九州・志布志市で起きた選挙違反につながる冤罪。
県会議員の選挙があった。何とかさんが当選した。ことはそれから起こった。当選した県会議員が選挙買収をしたというのだ。それで16人が買収容疑で逮捕、連行、拘留された。16人全部が無実を訴えた。しかも警察とのやり取りを、きちんとノートをとっている人もいた。
いろいろ検証すると、警察のでっち上げが濃くなってきた。事実、誰一人としてお金は貰っていないし、買収にために集会がもたれたと書かれているが、それぞれがアリバイがあり、集会に出られた人はいない。
16人、ほとんどが高齢者、ひとりひとりの取調べの様子、その日から3時間半もかけて裁判所に出なければならない苦痛。誘導尋問とはこういうことなのか。中には、明るみに出た警察での扱いは人権を無視するものであり、そこから取調べをオープンにせよという運動まで起こっている。時間は取り戻せない。失ったものも取り戻すことは出来ない、と関係者はいう。なくなった人もいるからだ。
実際、こんなことが起こったら、みな肝をつぶしてしまうだろう。しかし、ほかでも起こり得ることだ。まだ判決は出ていないが、無罪の確率は高いと希望を持たせる。
警察のでっち上げ、怖い事件だ。その先を考えるからなおのことだ。また眠れなくなった。