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おっかけ

2008-03-09 00:49:01 | アート・文化
朝からCDを探している。「大公」を探しているのである。「大公」は演奏家が違うCDを何枚も持っている。探しているのはシェリング、ケンプ、フルニエのトリオのものである。他のCDは見つかったが、お目当てのトリオのCDは見つからない。CDはバッハとかモーツァルトとか、作曲家別にケースに入れてあるのだが、ベートーベンの中に入っていないのだ。よく聞いていたから、どこかに紛れ込ませてしまったらしい。

お目当ては見つからないがベートーベンのピアノ・ソナタが出てきた。たぶん外国旅行のとき、どこかで買ったものだろう。日本語はない。Appasionata、Tempest、Les Adieuxが入っている。かけてみた。実にベートーベンらしく弾いている。いい演奏だね、ピアニストは誰だろう。よくよく見ると、ピアニストはSilvia Capova(シルビア カポヴァ)と小さく書いてあった。知らないな。このCD、普及盤らしく、ピアニストの紹介も、曲の解説もない。曲の解説は要らないが、演奏がいいから、ピアニストは知りたい。

webで探したが、詳しいプロフィルは見つからなかった。英文に、スロバキアのプラチスラバで音楽教育を受けたとあるのを見つけた。旧ソ連圏で活躍した人みたいだ。webで見る限り、ベートーベン弾きのようだ。他の演奏を買おうと思って探したが、見つけられなかった。

AppasionataとTempestは知っているが、Les Adieuxと言う曲名は知らない。Adieuはフランス語で「さよなら」だし、Adieuxは別れの意味である。フランス語のタイトルがついたソナタなんて、ベートーベンにあったかな、別れを連想させるものは告別があるけれど。とこれまた調べてみた。なるほど「告別 Lebewohl」だった。聞いて見るとおなじみの告別だ。

ベートーベンがソナタにタイトルをつけたのは、「悲愴」と「告別」の二つだけ。ルドルフ大公のために作曲した告別は、別離、不在、再会とそれぞれストリーがある。そのくらいだからベートーベンにもこだわりがあったらしい。この曲を出版したフランスの出版社がLes Adieuxとフランス語の標題をつけたことに、ベートーベン自身がlebewohlとAdieuxとはまったく違うものだと、出版社に手紙で抗議したそうだ。とはいえ、Les Adieuxというタイトルは生きて残ったといえる。

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コメント
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