今日はPapasanの誕生日。朝、ウグイスがホーホケキョと鳴いた。初音ですね。日ごろ餌をあげているから、Happy Birthdayと言っているのよ。Papasanは喜んでいる。桜桃は満開、ミツバチも働いている。白木蓮も咲き始めた。ノゲシの黄色も鮮やか。
ランチに和美さんをさそってフレンチ・レストランへ行った。熱海の大黒崎ある春陽亭というお店だ。国道135号線山の手に上ると、林の中にそのレストランはある。駐車場に車をおき、小道を歩くと、目の前にさまざまな草木が迎えてくれる。今は梅がさかり。足元には植えられたパンジーなどが色を添える。
窓辺に座ると、相模湾が遠望できる。今日はガスっていたが、右手に真鶴岬、真ん中に初島、右手に伊豆半島がかすんでいる。木々の間にヤマガラやメジロの姿が見える。ロケイションはまことにいい。
この景色には遠い日の思い出がある。
今ではどこかわからないが、このあたりに我が家の畑があった。伊豆山から歩いて1時間ほど、母につれられてこの畑に通ってきた。麦踏も麦刈りもサツマイモのつるの植え付けも経験している。あれはまだ小学生のときだ。みかん畑もあった。明るい日差しの下で、小さな弟が、みかんの重みで 垂れ下がった枝に背伸びして手を伸ばす姿を、まるで写真の一こまのように思い出す。畑やみかん畑から見た景色がこの景色だったのだ。
この庭園にはコナラやミズナラも大きく伸びている。昔からあったものだろうか。畑に来ていたころ、これらの木を切って炭を焼いていた。真っ青な空に炭焼きの煙がまっすぐに昇っていったのを思いだす。この近くに志賀直哉の家もあった。よくそばを通った。
春陽亭は34年生まれの熱海の子がシェフとなって経営しているそうだ。シンンプル・ランチと赤ワインを注文した。ここのデザートが楽しみだったので、食事は軽くした。これは正解。何種類ものデザートが出、好きなものを好きなだけサービスしてくれる。
新緑のころ、また来ようね。地図にレストランの前の道を山側に登ると鎌倉街道(未舗装)だと書いてある。へ~、どう通じているんだろう、行ってみたいものだ。伊豆山神社に通じているのかも。
帰るとミンスクのアンドレイさんから電話があった。ジャズがたくさんダビングされたCDも2枚届いた。アンドレイさんはPapasanがJAZZが好きだと思っているようだ。娘からもバースディカード、和美さんからもプレゼントをもらって、よかったね。