朝からどんよりしている。ストーブを焚き、温めてはいるがちっとも温かくならない。昨日と10℃の差があるそうだ。そうだろうな、寒いもの。雨も降っている。
昨日、テレビ電話で娘と、papasanが中学生かな、高校生かなの時によく通った映画館のひとつ、東劇を覚えていたのでそれを取り上げてみた。新橋から行ったという。私も昔新橋と有楽町の間あたりにある、ガード下の英米会話学院に通っていたことがある。新橋で降り、帰りは有楽町から東京駅に戻って東海道線に乗っていた。だから新橋の駅近くの派手な建物、ショーボートは記憶にある。
東劇ってどこにあったの?駅裏?有楽町側?品川側?と聞くとショーボート側だという。あっち方面、行ったことなかったなぁ、と思いながら、ネットで「東劇」を検索した。あら、まだある。場所は築地。なんだ、築地ならよく行ったことはある。でも時代が違うな。
東劇は1930年にできて、1975年に改築したとも。松竹系なんだ。あ~、現在の東劇ビル、記憶にある。空襲で歌舞伎座が焼失しまった後、歌舞伎は東劇で行われていたとか。改築前の古い東劇の写真もあった。服部みたいな時計塔のある、クラッシクな素敵なビル。papasanを呼んで、こんなビルだったか、新しいビルだったか聞いていた。古いビルだったような。papasanが見ていたのは洋画ばかりだったという。どんな映画が記憶にある?って聞いたけど、あんまり見すぎて覚えていない、と。でも小さなことでも思い出すきっかけができたことは幸いだった。
日曜美術館で96歳の染色家、柚木沙弥郎さんの紹介をしていた。新作の「大きな木」すごい迫力だった。紹介の最後に、公園には光も緑もある。籠っていないで外に出て、みんなでつながろうよ。閉塞した現代を、未来に向かって乗り切っていこうというメッセージが印象的だった。そこでpapasanを呼んで、柚木さんの言葉を聞かせながら、自分だけ籠っていてはだめだよ。96歳の柚木さんが明日に向かって楽しく生きようって言っているんだから、papasanも楽しく生きなきゃ~。頑張ろうね、というと苦笑しながらもうなづいていた。