八幡様の大銀杏。
樹齢1000年にしてこの元気な茂りっぷり。
一本で森のような、見事な木。
梅雨の晴れ間、緑の中を歩いていて、
フワ~ッと蒸気が立ちのぼっていると、
気持ちよさににやにやしてしまう。
そんな植物のオーラを絵にしたような、
すごい絵たちを観た。
国立新美術館、「エミリー・ウングワレー展」。
アボリジニの女性画家。
故郷の大地や植物をモチーフにした抽象画。
といっても素朴な感じはなく、
モダンで洗練された美しさ。
近くで見ると染色のような軽い筆致なのに、
少し距離をとって眺めると、
壁画のような立体的な質感。
岩肌のようだったり、透き通った水の中のようだったり。
細胞や回虫のようでもあって、
見ていると脳がざわざわする、
気色悪さと紙一重の美。
じっと見てると、うごめき出す点描の絵もすごかった。
「生命の創造」という特に大きな絵は、
まさに雨上がりのジャングルで、
ナチュラルミスティックがあふれ、噴出しているようで、
美しさに圧倒された。
ダー「画家が感じていることが伝わってくる絵だった」
二人して絵の余韻にひたりつつ、
ミッドタウンまでぶらぶら歩き、
気持ちがいいので外のベンチで何か食べよう、と、
案内係に「ファーストフードってあります?」と聞くと、
ないと即答。
公園のベンチでフレンチフライが食べたい、
というささやかな願いが拒絶され、
マックがなくてはじめて、
マックってなんて素敵な店だろう、と思った。
浅野屋のパンとコーヒーをテイクアウト。
異常にきれいな芝生のベンチに座っていると、
芝生に負けないきれいさの、
小さめの猫がベンチの後ろで香箱座り。
近づくと逃げようとした。
ビーに「ナウー」呼ばれると、
たとえドラマの盛り上がりどころを見ていても、
ご飯を食べていても、
ビーのもとにかけつけてしまう。
そして「呼んでくれてありがとう…」という気持ちに。
こんな気持ち、猫にしか感じないと思う。下僕上等。
私がかけつけると、
ビーは満足そうにのどをふるわせながらごろんし、
毛づくろい。
邪魔にならないよう、
少し離れて向き合って私もごろんすると、
そこに流れる親密な空気ときたら。
薄暗い部屋がピンク色に見えるほど。
カメラを向けると、適当な顔をするビー。
実力はこんなものではない。
そんなビーの、私がご飯の音をたてるたびに、
寝室から出てくる様が何かに似てる、と思ってて、
最近気づいた。
めちゃイケのお相撲さんの出てくる様に似てる…。
去年、この公爵をたずねて来た黒トンボが、
今年も来た。残念ながら一番花が終わった頃に。
公爵の近くにとまって、羽をふるふるさせていた。
羽を二つ折りにするので、
ダーいわくトンボではないらしい。
花の時期は年によって随分変わるし、
庭の様子も年によって変わる。
今日は気になってた花屋に行き、
選び抜いて2株購入。
その後会社に行くと、某美ちゃんが誕生日だというので、
好きな方を選んでもらってプレゼントした。
選んで買って持ち歩いた時点で思い入れはあったけど、
某美ちゃんも植物好きで、喜んでたので、私も花も嬉しい。
大好きなカンパニュラが見ごろ。
5月から、次々蕾をつけて咲く。
前に地植えにしたら夏の暑さで消えてしまったので、
今回は鉢植えに。
ふちにほのかなブルーがさした、
ふっくらした花に、初夏の光が透ける。
鉢を窓の前に置いたので、じっくり眺めていると、
小さいアリが花の蜜をなめにきている。