テレビで見る被災地の状況は悲惨だけれど、
悲しみにくれながらも、
お互いを思いやって生きようとする
東北の人々の姿が美しい。
東北の人々の話す言葉には、
流れるようなきれいなリズムがあって、
穏やかで優しくて、耳を傾けたくなる。
その言葉は、東北の人々の
生き方そのもののような気がする。
避難所で、物資も情報もない不安な状況でも、
取り乱して他人に迷惑をかけるような人が見当たらない。
もちろん、テレビの報道がすべてなわけはないけれど、
東北の人々の美しい姿が、
日本や世界の人々の心を動かさずにはいない。
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東京では地震の後パニック状態が続いて、
買占めや、西への逃亡を見るにつけ、
エゴを感じずにはいられなかった。
仕事帰りにしかスーパーに行けない人は、
必要な物すら買うことができない。
近所づきあいも希薄なので、
一人暮らしの人は
あてにならない情報に戸惑いながら、
ただ余震におびえるばかり。
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街には人も車も少ないし、洗濯物も少ない。
久しぶりに堂々と、
歩きながらタバコを吸えた。