なぎのあとさき

日記です。

ふだんのままで

2011年03月16日 | 日々のこと

週末は予定をとりやめて、
河原で花壇のための石ひろいをしたり、
ケンタを買ってきて借りてきたDVDを見たり、
タマタカであまおうジュースを飲んだり、
ふだんの生活のひとつひとつに、
ありがたさと、はかなさを感じる。
人の作ってきたものが、
こんなにももろいものなんて。

連日の被災地のニュース、
原発の事故のはっきりしない状況、
たび重なる余震で、
気持ちが落ち着かない。

月曜はCが来ていつものように海を見に行った。
風波で荒れて、潮がにごり、
風が冷たくて、
人が全然いなかったけれど、
海はいつもの海だった。
いったん、空っぽになる。

建長寺の沈丁花を見に行くと6、7分咲き。
風下に立って、香りを浴びる。
お参りをして、回春院の方まで歩いて、
お寺の中をさまよっていたら、
心が静かに、落ち着いていく。

黄色の花が、ところどころで咲きだしていた。
この日は最高気温19℃。

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二子玉は唯一のスーパーが閉店セールで、
すでに物資がなかったけれど、
三茶の方まで行って、どこに行っても
買いたいものがない。
計画停電の話で大勢の人が買いだめをしていると、
月曜の夜になって知った。

でも、落ち着いて。
別にパンがなくてもパスタもあるし、
水もブリタでなんとかなる。
節電を心がけながら、
ふだんの生活を続けていくだけ。

家の猫たちは、余震があってもガン寝。

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火曜に会社でやりかけの仕事や
緊急の仕事をすませて、
アネモネとネメシアもピックアップして、
しばらく休業になった。
ダーの会社も、月火は特別有給休暇、
今日は帰宅命令が出たそう。
町は節電で薄暗く、人が少ない。

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こんなときだけど、
天災と原発は一緒にしないで、
原発の事故に関しては、
付近の海や自然に、
人が責任をとっていかなくては。

いつもどおりにリンゴを食べにくる鳥たちや、
猫たちを置いて逃げ出すなんてコトは
考えられない。

今日もちょっと出かけて家に戻ると、
寝室で3匹が身を寄せ合っていた。

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金曜日

2011年03月16日 | 日々のこと

アネモネとネメシアが安かったので、
会社に行く途中で買って、
職場の玄関に置いておいた。

仕事中、地震がきた。
古い建物なので揺れが激しく、
職場にいた3人は外に出た。
これまでに経験したことのない大きな揺れが、
長く続いた。
どきどきして、足がふるえた。
お願い、止まってとただ祈るしかできない。

事務所に戻ると、
玄関においた段ボールが倒れて中身があふれ、
コピー機が動いて道をふさいでいる。
食器棚の中の食器がなだれ落ちて割れていて、
これも見たことのない惨状。

すぐに作業中のPCを落として、
家に向かう。
余震がやまず、どきどきは続く。
バスがうまいこと来たので、
30分もしないうちに家についた。

「猫たち~!大丈夫~?」
ビーとモンが玄関に出てきて、
殿はベッドで寝ていた。
ひと安心。
家の中も何も変りなかった。

ビー&モンは、
殿が寝ていた部屋から出てきた。
布団のくぼみからして、
3匹で身を寄せ合っていたみたい。
殿はどっしりと、真ん中で寝ていてくれた。

二子は住宅街だからか、
メールの送受信がスムーズで、
家族の無事も確認。

夕方には電話もつながり、
花の苗を忘れたことを社長に話す。
(日当たりのいい場所に移してくれて、
「あんまりかわいいから」、と
同じ花を買ってきたそう。)

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テレビで、この地震で、東北地方が
甚大な被害を受けていることを知った。
地震の後の大津波が、
沿岸部の町の人々や、
生き物たちの大切な営みを押し流した。
気の滅入る映像の奥に、
どれだけの人生があることか。
胸がつまって見ていられない。

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