事務所費問題/法律に触れないは本人が言っていること

2007-01-18 07:10:36 | Weblog

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 07年1月14日のフジテレビ「報道2001」。事務所費問題で面白い遣り取りがあった。途中からの録画を文字に起こしてみた。言い合いで言葉が重なり、聞き取れない箇所が多々あった。

 番組に入る前に、07年1月17日読売新聞インターネット記事から。

 『無家賃の議員会館、22人が事務所費1000万円計上』

 「閣僚らの資金管理団体が家賃のかからない議員会館内の事務室を「主たる事務所」としながら、政治資金収支報告書に多額の事務所費を計上していた問題で、2003~05年に年間1000万円以上の事務所費を計上したことがある国会議員は22人に上ることが、読売新聞の調べでわかった。

 地元事務所の経費を含めていたケースが大半だが、会合での飲食費も合算するなど適正さが疑われる会計処理も新たに判明。領収書の必要がない事務所費のあり方が改めて問われそうだ。

 政治資金収支報告書によると、05年の資金管理団体の所在地として議員会館を届け出ていた国会議員は167人。このうち03~05年に1回でも1000万円以上の事務所費を支出していたのは、衆院議員18人、参院議員4人。内訳は、自民党19人、民主党、国民新党、新党日本各1人だった。

 合計額が最も多かったのは、中川昭一・自民党政調会長の資金管理団体「昭友会」の1億4450万円で、伊吹文明・文部科学相の「明風会」(1億3702万円)、亀井静香・国民新党代表代行の「亀井静香後援会」(1億3634万円)が続いた。一方、3年連続で事務所費がゼロの議員も7人いた。

 政治資金規正法施行規則では、事務所費は事務所の家賃や電話代など事務所の維持に必要な費用を計上すべきだとされている。ところが、「飲食費や他の団体との交際費」(佐藤昭郎参院議員の団体)や「会合の案内の送付費」(亀井氏の団体)など、本来は領収書添付の必要な政治活動費に計上するのが適当とみられるものを事務所費として記載していたケースがあった。

 一方、事務所費同様、領収書添付の必要がない備品・消耗品費も、22議員のうち6議員が年間1000万円以上を計上。3年間で計6025万円だった金田勝年参院議員の事務所は、「ガソリン代など、必要な経費を適正に計上した」などとしている。

 日本政治総合研究所の白鳥令理事長は『議員は領収書をすべて保存し、疑惑を持たれればすべて公開するという合意をお互いにまず行い、監視し合う制度を作るべきだ』と指摘している」
 (引用以上)
 
 閣僚を初めとして問題とされている国会議員たちが家賃ゼロの事務所経費に多額の経費を計上していた構図と言うのは、ごくごく単純な図式で表すとしたら、領収書の添付は義務づけられていない事務所経費に本来なら領収書を必要とする事務所維持関係以外の経費を足し算させて領収書添付なしで計上していたということだろう。いわば領収書の添付義務なしに便乗した領収書の隠蔽と取られても仕方があるまい。

 地元事務所にしても、事務所経費に関しては領収書添付義務なしであるはずなのに、わざわざ東京の議員会館の事務所費に付け替えると言うのは、そうしなければ地元事務所経費が突出してしまうからで、その防止の便宜として議員会館事務所への付け替えであろう。

 いわば領収書を表に出せない経費を領収書を表に出す必要のない各事務所に分散させるトリックを行ったということではないか。領収書を必要としたならできないことを、必要としないためにそうした。そのことを狙いとした付け替えではないかと言うことである。

 法律には触れていないという説明に事務所の人間の飲食代や夜食代、あるいは地元から東京に出てくる交通費を計上内訳とし、領収書を取りにくい、あるいは取れない経費であるために領収書添付義務なしの事務所費として計上せざるを得なかったかのように言っているが、事務所内での飲食や交通手段による移動は政治団体を維持するに必要な政治活動の一部であって、あるいは国会議員の政治活動に対する補佐活動の一部であって、事務所自体の維持は如何なる政治活動にも補佐活動にも入らない形式事項であり、両者はあくまでも別範疇の事柄だろう。

 だからこそ、法律上事務所維持経費に関しては領収書の添付義務なしとしたということであり、家賃ゼロの議員会館を政治活動の事務所としていたとしても、「一方、3年連続で事務所費がゼロの議員も7人いた」という実態が一方にあるのではないのか。

 自民党政調会長の中川昭一は別のテレビで事務所のスタッフが「夜食を取っちゃダメだと言うんですか?」といったことを言っていたが、政治団体活動の一部として必要事項なのだろうから、ステーキであろうとフカヒレスープだろうと握り寿司特上だろうと何だろうと、それが10人前だろうと100人前だろうと好きに取ればいい。但し、領収書が取れなかったと言って、あるいは他にどのような理由があろうと、事務所経費に付け替えて計上するのは論外である。

 政治資金収支報告書を受け付ける総務省側は、領収書添付義務なしの事務所費に高額の経費がつけてあるもを見て、そこにカラクリがあることに気づいていながら、国会議員の先生方がすることだからと見て見ぬふりをしていたのではないだろうか。気づいていなかったとしたら、よほど鈍感な人間である。

 以上のことを踏まえて、「報道2001」を振り返ってみる。

 先ず小沢一郎民主党代表の政治資金報告書からの事務所費を記入したフリップが示される。事務所は議員会館ではなく、港区のマンションに置いてあるということである。
   03年 ――   9.911万円
   04年 ――   3,835万円
   05年 ―― 4億1,525万円

 女性アナ(04年に比較して05年に差引3億6,500万円も急激に増えたのは)「世田谷区の秘書の土地や建物を購入して、その費用を事務所費として計上したという説明なんですけれども、これはそれでいいんですか。3億6,500万円の支出で領収書はいらないんですかね」

 松本剛明民主党政調会長「いらないというか、まあ、会計の場合もそうだと思うのですけど、うちの場合でも、領収書、保存期間の問題がありますが、ずっと探ってみましたし、事務所の中ではやっぱし領収書がなければおカネは動かせない仕組みはしてますから。ただ、まあ、税務署にも全部会社の領収書を出すのか、それとも、それについて出せと言うことで出すのかということの違いではないかなと思います。私は領収書なしで取引したのではと言うかは私も分かりませんから、それと、あの、小沢事務所に聞いていただくほかないと思いますけど――」

 小池(という名前だと思ったが)アナ「政治活動費で、これ何、宿舎造っちゃう?土地買って、建物造っちゃう?全部やってる?」

 松本「あの、小沢代表の資金力というのはやっぱりそれだけあると言うのは頼もしいなと言うわけです。ただ、あの、内容が説明ができる内容でなければ、それは問題だと思いますけど、今の説明を聞く限りではですね、あくまでもスタッフが結局東京へ出てきたとき、いきなり交通費で処理するか、ただ、あの、(領収書が)あればいいなと思いますけど、現実にはあの、そういうの持ってる人少ないのは事実だとは思います」

 (「今の説明を聞く限り」という前置きとあとの説明とのつながりが全然ない返答になっているのは、小沢問題を巧妙にかわすと同時に、あくまでも年間何千万円と費やされるわけでもないことを無視し、なおかつ事務所維持事項ではないことまで無視して、飲食代とか交通費とか領収書を取りにくい問題で片付けようとしているからであり、当然誤魔化そうという意図を働かせているからこそ、こういった議論展開になるのだろう。)

 小池アナ「これからどうして行けばいいのですかね。小池さん」
 小池晃共産党政策委員長「いや、やっぱり、もう公開ですよね」
 小池アナ「法律変えなきゃいけない?」
 小池共産党「法律変えなきゃいけないと思いますけど、でもね、法律は悪いんだって言ってね、実際法律を守っていない人たちが言っても、それは説得力がないわけで――」

 (法律を変えなければいけないで収束させた場合、法律違反が単なる疑惑に格下げされることになって、誤魔化し得を引き起こすことになる。新しい法律のもとでも、法の網の目を巧妙に潜って、新たな誤魔化しを働かせるに違いない。)

 中川昭一自民党政調会長・松本(二人同時に)「法律を守っていないという言い方は失礼じゃないか。法律は守っている」と小池共産党を指差しながら抗議する。
 小池共産党「でも信じてくださいと言う以上のものではないですよ」

(そのとおり。法律は守ってるは、前福島県知事や前和歌山県知事などの談合・収賄等の不正行為を働きながら、疑われることは何もしていませんとした当初の疑惑否定と同じで、本人が言っているだけのことでしかない。本人以外の人間も納得する事実解明があって初めて、本人だけが言っていることではなくなる。そのような論理展開に立って、追及すべきだろう)

 中川・松本(同時に)「法律に合っている。合っていないとは失礼じゃないか」といったことを激しく口々に抗議する
 小池共産党「本当に、そのね、事務所費が信ずるものを使っていたかどうかわからないですよ。それは飲食費を使ってるんであれば、それを実際に入れるものを計上すべきものをしなければ、法律に触れることになるわけですよ。そういう意味ではね、今の話というのは私の言ってることを信じてくださいという以上のものではないですよ。しっかり示した方がいいですよ」

 (「しっかり示せ」と言っても、示さないのが当たり前の政治世界となっている。)

 中川昭一「法律上何の問題もないんですから、ただ説明責任があるかどうかという問題なんです。
 小池共産党「法律に触れないという証拠を国民に対して見せるべきじゃないですか?」
 中川「じゃあ、どこに法律違反の可能性があるの?」
 小池共産党「いや、だから、例えば飲食費を使ってると、本来で言えば交際費にね計上すべきものがあるとすれば、それは国民に対して示さないために事務所費に入れているとすれば、それは非常に、まあ、問題じゃないんですか?」
 中川昭一、小池共産党を指差しながら、「じゃあ、説明責任はそちらにあるんだよ」
 小池「それはひどいですよ。説明責任を持っているのはあなたなんですから。さっき領収書持ってるって言ってるんですから」
 中川昭一「ルールどおりにやってるんですから」
 小池共産党「だったら、領収書持ってるんだったら、全部示せばいいじゃないですか」
 中川昭一「裁判所に、じゃあ、あなたに対して、あなたと一緒に裁判やったときに出しますよ」
 
 (裁判までいかないと高を括って言ってることだろう。実際に自分が何ら疚しくなく、間違っていないとなったら、新聞に報道された時点で、領収書を示していただろう。全体的解決方法として事務所費に計上したのは領収書を取りにくい飲食費であったり、交通費であったりしたもので、法律違反ではないが、国民に疑いを持たれないように制度改革するという方向に向けてすべてを納得させる道筋が既に出来上がっているのである。その道筋に向けた論理展開――追及しのぎ――でしかない。)

 小池共産党「これはねえ、国民に対して無責任ですよ」
 斉藤鉄夫公明党政調会長「今回事務所費の問題で、あのう、問題があることがわかりましたので、あの、これは国民のみなさんの信頼を回復するために何らかの措置を取らなくてはいけないと思います。まあ、しかし、その領収書を全部を出す、えー、提示ということになりますと、そのための負担というものも、また大きなもので、そのために人を一人雇わなきゃあいけないということで、ある意味では政治におカネがかかると言うことと逆行する、矛盾するということもありますので、どういう方法が一番、あのー」

 (政治にカネがかかると言われているから、カネがかからない方向に向けるべく努力をしなければならないのに、会計を適正にするために一人余分に雇うことになればそのためのカネが余分にかかって、「政治にカネがかかる」に逆行することになると言いたかったのだろうが、「政治にカネがかかる」と「一人雇わなきゃあいけない」ことで「かかる」とでは、〝かかる〟意味が違うことも理解できないらしい。国会議員が国民の負託を受けて国政を担当している以上、常に身辺を正す義務を負うはずである。そのための会計の適正であり、適正に必要とするなら、何人であろうと雇うことも国会議員の責任行為に入るはずである。「一人雇わなきゃあいけない」ことで「かかる」分、別のことで節約すべきだろう。国会議員でありますにしては、何をほざいているのだろう。もう少しまともなことが言えないのだろうか。)

 女子アナ「国民はみんなそうやっていますけど――」
 小池共産党「中小企業だって、みんな領収書集めてやってるんです」
 斉藤鉄夫公明党政調会長、恰好のつかない笑いを見せて、黙ってしまった。

 小池アナ「中川さん、あの、これ、安部総理、制度を検討しようという話ですけど、どういう制度なんですか?」
 中川昭一「確かね、事務所費、さっき申し上げた別項目として光熱費と(維持費?聞き取れない)というのがあるんですね。通常事務所の運営をするときには光熱費や(維持費?)というのは一体だと思うんですけど、別項目になってるんですよね。ですから、やはりまあ、あのー、非常に、総務省に聞いてもですね、なかなかはっきり答えていただかないっていうのが実情なんですね。我々自身が一番悩んでいるわけですから。だから、分かりやすくするようにする努力っていうのに、各党、あるいは色んな場でね、やっぱり議論する必要があると思うんです」   

 (どう扱っていいか「我々自身が一番悩んでいる」なら、国会議員として自らの身を清潔にしておこうという意志で常に行動していたなら、悩まなくていいように、あるいは結果として国民の負託を裏切ることがないように率先して法律を改正する行動を起こしていただろう。少なくとも声を上げていたのではないか。そういうことはせず、政治資金収支報告書に計上した高い金額に合わない、合わないから、誰もがすんなりと納得できない事務所内での飲食費、地元から東京までの交通費とか、右へ倣えの同じ材料を釈明の道具に使っている。裏を返せば、飲食費、交通費で片付けたいという意志の働きがあるということだろう)

 小池アナ「議論する?法律を変える必要ない?」
 中川昭一「勿論、あの、変えることを視野に入れて議論する。あの、私もね、今回ね、法律どおりにやってるのにね、何か法律違反したようにね、捻じ曲げている。共産党の話を聞くとね」
 小池共産党「捻じ曲げていない。ちゃんと誤解を説く努力をすべきだと言ってるんですよ」
 中川昭一、指差して「法律違反だとさっきおっしゃった。訂正しなさい」
小池アナ「一定以上思えるようにするには領収書を全部開示すると、こういうふうに変えれば一番分かりやすいですね」

 (バカだね、この男。変えたとしても、正直に開示する人間がどれだけいるか。請求書・領収書を発行しない秘密の取引はこの世にいくらでも転がっている。かつての平成研究会(橋本派)が日歯連からの1億円献金を政治資金収支報告書に記載しなかった事件はまだ裁判が継続していて記憶に新しいが、政治資金収支報告書に記載しなければ、領収書開示の必要性は生じない。)

 中川「本当に裁判所に呼ばれたら、呼んだら、やりますよ」
 小池アナ「法律を変えて、要するに全部おカネを要するに透明にして、カネの入りと出を全部透明にする、全部領収書を示す。そうしたら凄く分かりやすいですよね」

 (ジャーナリストの端くれでありながら、自分が如何に甘っちょろいことを言っているか気づいていない。政治家というよりもカネを力とする政治屋ばかりだから、ウラの駆引きがなくなったなら、実力者としてやっていけない。カネの流れを透明にし、領収書全面開示などといったことをしたなら、自分で自分の利き腕をもぎ取るようなものだろう。)

 中川昭一「そうですね」
 小池アナ「それやりますか?」
 中川昭一「そのための議論をしますよ」
 小池アナ「この点について、松本さんどうですか?」
松本「そうですね。まあ、本当に我々も今回、私自身は昼歩いていて、いきなり殴られたような気がしますので、まあ、あの、きちっと開示するとか制度をつくっていただくとかやれば、それに従って利用したいと思いますが、今回我々も、あの、もう一昨年のことになりますけど、領収書、帳簿とか記録を全部ひっくり返しましたが、やっぱし事務所、今回一部の報道で備品書も出ていましたが、いわばコンビニのレシートのようなものを含めてですね、確かに膨大な量になることに確かになりますけど、その場の遣り取りでは当然レシートなり領収書を使っておるわけですから、まあそれは残せっていうことであればですね、あの相当、斎藤さんが言われたようにですね、事務コストがかかりますけれども、まあ、やむを得なければ、そういう方向に行かなければなあと検討しなければ――」

 (「それに従って利用したい」という「利用」という言葉に含まれている意志と、「やむを得なければ、そういう方向に行かなければなあ」という説明から、現在の制度への決別に心残りを見て取ることができる。いわばこれまで「利用」してきたと言うことだろう。利用し、利益を上げてきたことの便利さからの決別に逡巡を思わず見せてしまったといったとこではないか。)

 中川昭一「確かな事務所費じゃなくてですね、例えば政党、赤旗のような政党機関紙も本当にきちっとやられているかもね、この際徹底的にやった方がいいですね、全部」
 小池共産党「当然ですよ、それは」
 中川昭一「それはもう、赤旗とかね、色んな、他にもあるんですよ」
 小池共産党の抗議の言葉と重なって、聞き取れなくなる。
 小池アナ「何をおっしゃってるんです?赤旗に何か不透明なとこがあるんですか?」
 中川昭一「とか、ですね」(前言で、「赤旗とかね」といった「とか」なのだろう。事実の確証もなしに色々あると臭わせることができるのは、同じ穴のムジナと見ているからだろう。同じ穴のムジナとは、自分自身にも色々あるということに他ならない。)

 小池共産「それこそ大問題ですね」
 小池アナ「とかって、何かあるんですか?」

 (マスコミの人間らしく野次馬根性だけは一人前で、食いつくのは早い。)

 中川昭一「とか、ですね」(からかうように笑いながら)
 小池共産党「ちょっと、その発言こそ、大問題ですよ」
 小池アナ「どういうことがあるんですか?」
 中川昭一「機関紙をきちっと購入されているかどうかというようなこともちゃんと明示したらどうですかと、公表したら――」
 小池共産党「新聞はちゃんとなっている事実があるわけですよ」
 小池アナ「購入されているかどうかって言うのは何をおっしゃってるんですか?」
 中川昭一「一部いくら、かける何部、イコールいくら、何円何万ということもきちっと同じように公表されたらどうですかと――」
 小池共産党「ちゃんと公表してますよ」
小池アナ「それが不透明なとこがあるというふうに認識されている――」
 中川昭一「全部公表したらどうですかということです」
 小池共産「全部公表してますよ。デタラメなこと言わないでくださいよ」

 (明確な根拠があるわけではない事柄を持ち出したのは、自分の抱える疑惑に対して相対化の希釈を図ったからだろう。みんなやっていることであったとしても、自分のやっていることを無実とすることはできないぐらいの客観的合理性を閣僚の経験があり、現在自民党政調会長を務めながら、身につけていないらしい。)

 小池アナ「まあ、政治とカネの問題と言うのは古くて新しい問題なんですけど、前に徹底的に議論したと思うんですけど、前は政治資金の入りの部分、ちょっと焦点を当て過ぎたと、出の部分でちょっと置き去りにされたのかなあと、改めてこの問題を議論したいと思います」

 松本民主党「議員会館が、無料議員会館で高額事務所費という表現だけはちょっと正確にお願いしたいと言うのが率直な思いですけどね。議員会館だけで、あの、仕事をしているという政治団体かどうかって言うのはケースバイケースで見ていただきたいと――」

 (他にも事務所を抱えていたとしても、「無料議員会館で高額事務所費」が通る理由とはならない。松本民主党にしても、客観的合理性を薬にしていないらしい。)

 小池アナ「まあ、とりあえず、ここは法律違反はないということですね。こういう疑惑っていうか、疑いいだかれた方は不愉快ですからね。そのための方策を改めて考えていただきたいと思います」

 (何という気の抜けたまとめ方。優秀な日本のお笑いタレントにも劣る〝オチ〟しか演ずることができない。「ここは法律違反はないということですね」は今後の展開次第で決まることであろう。制度改革でうまく切り抜けさせることになるか、あるいは急転直下、前福島県知事、前和歌山県知事、前宮崎県知事の疑惑否定の前段階から疑惑容認の後段階に進まない保証は現在のところない。法律に触れないは本人が言っていることに過ぎない。)

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