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北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

映画 ピンクパンサー その復活と展望を考える

2006-06-02 10:04:37 | 映画

□ピンクパンサー

 映画を見に行くのは久しぶりだったのだが、先日、友人と二人で映画「ピンクパンサー」を観てきた。とりあえず、大学傍のうどん名店で冷やしを三玉たべたのだが、同じく笊で三玉食べた友人が空腹感を感じるというので、何か買ってみる。友人はドリンクのMとフライドポテトを買ったので、空腹感は無いにしても咽喉が乾いた小生はもう少し大きい方が良いかなとLのジンジャエールを、ってデカ!値段は50円しか違わないのに大きさが「こんごう」型と「はつゆき」型ほどの違い!ストロー口も二つある!

 というような計算違いの後、劇場内に入る。

 旧シリーズは「博士の異常な愛情」において、英空軍大佐とアメリカ大統領とストレンジラブ博士の三役を演じ分けたことで有名な怪優ピーターセラーズが主人公のクルーゾー警部を演じ、主役をたまに交代させ今にいたる007シリーズとは異なり、全てセラーズが演じた為、1980年彼が死去した事により続編が制作不可能となったことは有名だ。もっとも、総集編のようなかたちで彼が出演するピンクパンサーシリーズは死後もつくられ、ここまで愛される俳優(渥美清も死後、一作公開され国民的スターとしての彼がいまでもDVDとして健在だ)は非常に稀有であろう。しかしながら、第一印象を拭うのは難しい。第二代目007を演じたジョージレイゼンビーも「女王陛下の007」を演じるのに苦労し、次作の「ダイヤモンドは永遠に」では再びコネリーが007を演じている点が思い出される。同じ主人公で長続きし、今に至るのは、まあ、寿命の無いゴジラくらいであろう。

□此処からネタバレ、観る予定の方は読まない方が幸い

 結果的にいえば、クルーゾーを演じたスティーブマーティンに関しては微妙である。「サボテンブラザーズ」や「大災難」といった作品に出演した彼であるが、どうもコメディ系の映画を演じた人にはクルーゾーは難しいのかもしれない。この点、二代目ケイトーというべきポントン刑事を演じたジャンレノの方がクルーゾー警部には向いているかもしれない。口髭を生やしてトレンチコートを着ればそれでOKのように感じる。

 なんというか、スティーブマーティンだと、デイヴィットザッカー監督の「裸の銃を持つ男」シリーズの続編か?というような印象を抱いてしまったからだ(もっとも、レスリー・ニールセンも、もともとシリアスな刑事モノに出演しており、決してコメディ俳優ではなかったのだが・・・)。

 ともあれ、復活したピンクパンサーの新作は、まあ、滑り出しとしてはこの程度で及第点であろう。旧シリーズのツボも一応押さえており、単なるコメディ映画に終わっていない点は安心した。

 ピンクパンサーシリーズは2004年にDVDボックスが出ているが、2003年年末にBSで一挙に放送してしまったので、衛生映画劇場では暫く観る事は出来ないかもしれない。ちなみに、セラーズ死後の作品で整形したという設定で演じたのが007シリーズでジェームズボンドを演じたロジャームーア、彼は最近俳優業をやめ、テレビ番組のコメンテーターや司会を演じているのだが、案外ボンド候補の人に口髭をはやせばクルーゾーになれるのかもしれない・・・。

 さて、新しくスタートしたシリーズだが、たった一つ気がかりなことがある、二代目ケイトーとしてポントン刑事を演じるジャンレノだが、彼は一作の例外を除き“続編”には出演しないということだ。ケイトーとクルーゾーのカンフーファイト“?”がピンクパンサーの毎作における重大な演出であった事を考えれば、ジャンレノ無しにピンクパンサーシリーズは成り立たない。この点だけが心配である。

■北大路機関広報

 駐屯地祭のために極力shiftを考えた五月から六月に移り、再び多忙になるため更新は従来の水曜・木曜・金曜に戻ります。次回の更新は水曜日ということになります。とりあえず、坂本義和研究を重点的に軍縮国際政治を再定義化し、併せて情報RMAや非対称型戦争という概念から軍事力や核兵器と精密誘導兵器の関係性を総括し、加えて体制の軍事化や保守政治の広範化の可能性の検討、そして浅田正彦先生やジェフゴールドブラム先生の論文の体系化を行います。次回の基地行事が来月末なので、暫くは週三日間の間も、過去に撮影した写真の総集編となりますが、ご期待下さい。

 研究結果は特別演習において随時公開しますが、国際政治に興味のあられるお方はご一報頂ければレジュメ、場合によっては特別演習傍聴などの対応を致しますのでコメント欄にメールアドレスを明記の上、お気軽にどうぞ。

 HARUNA

コメント (5)
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