■『夏の雨』作戦
イスラエル国防軍は、六月二十八日、歩哨中のイスラエル軍兵士拉致事件を契機とする兵員救出作戦『夏の雨』を発動した。
これはパレスチナ自治区に対する昨年度のイスラエル軍全面撤退以降最大規模の軍事行動であり、BBCなどの報道によれば参加兵力は二個機械化歩兵連隊、二個戦車大隊。メルカヴァの最新型やアチザリット重装甲車に加え、M-109A6自走榴弾砲なども参加した大規模なもので、既にパレスチナ自治政府の閣僚数名を含むハマス関係者60名がイスラエル軍により逮捕されている。
作戦は自治区に至る橋梁全てを航空攻撃により破壊し、拉致兵士を別地域へ移動することを抑止した上で、自治区唯一の火力発電所も破壊した。29日にはイスラエル空軍の戦闘機(F-15Cなど五機という情報)が隣国のシリア首都ダマスカス市上空を編隊飛行した。これは示威が目的と見られる。
ZDFによればイスラエル国防省の見解では拉致された兵士の生存を確信しており、ガザ地区南部より振興が実施されているが、更に北部にも大規模な部隊の集積が行われているようだ。
■ロシアでSu-25墜落
ロシアのブレアンスク州において29日、ロシア空軍のSu-25フロッグフット戦闘爆撃機が墜落した。操縦していたA・バホロムスキー大佐はベイルアウトしたものの機体の傍で遺体で発見された、事故原因は調査中。
■スペイン政府、バスク自治勢力と和平
スペインのサパテーロ首相は、三月に停戦交渉が成ったバスク地方独立を掲げた“バスク祖国と自由”との和平交渉を開始したことを発表した。しかし、あくまでバスク地方独立を掲げる“バスク祖国と自由”と独立は原則として認めないとするスペイン政府との間で交渉は難航しそうだ。
■米サプリムコート、グアンタナモ収容所を違法
CNNによればアメリカの最高裁判所は29日、サプリムコート(最高裁判決)としてアメリカ大統領の権限でキューバに8設置されているグアンタナモ収容所内部の軍事法廷設置がアメリカ大統領の権限を越えているとして違法判決が為されたものとされる。最高裁のスティーヴ判事は、議会の了解を採るべきであったとしている。
2002年に設置されたグアンタナモ収容所は現在450名を収容、ジュネーヴ条約に基づく捕虜ではなく敵性戦闘員として扱っている点に国際法学者らから批判が出ている。なお、今回の判決では収容所そのものへの正当性に関する言及はなされなかったようだ。
■ロシア、外交官殺害事件に対して報復へ
RTRによれば、ロシアのプーチン大統領は、先日イラク国内において大使館員が殺害された事件に際して、『目には目を歯には歯を』として報復を行う方針を明らかにした。
報道によれば既に欧州や中東各国において情報活動が実施されている。過去にロシア政府は中東における外交官拉致事件では断固とした報復作戦を実施し、身代金を払うことなく解決している。
■ドイツ南部、雹で負傷者100
ワールドカップにわくドイツシュワルツヴァルトの28日2000時、29日未明にかけて雹が降り、100名以上が負傷した。30日の時点で道路には40㌢もの雹が積もり、自動車や家屋に対して夥しい損傷を与えた。
米東海岸でも降雨が続き、少なく無い家屋破壊が生じているという。