■74式戦車の渡河装備
琵琶湖岸の砲声と表現するのが相応しい今津駐屯地祭は、今津駐屯地創立54周年記念行事 2006年11月19日として既報だが、今回はその装備品展示において一番目立っていた74式戦車を特集したい。信太山、久居、白山、下志津、厚木、大津、大久保等等、詳報未掲載であるが、閑散期に掲載の予定だ。
写真は、第三戦車大隊の74式戦車で、装備品展示には、第十戦車大隊の式典参加と同じ通常装備の74式が展示されており、ここまで違うのか、という印象を与えた。現役の隊員にも珍しいとみえ、携帯電話のカメラ機能やコンデジを片手に隊員も記念撮影していたほどである。
第三戦車大隊は獅子が部隊マークであるが、紅白の目立つものの上からロービジの部隊マークが装着されている。また、砲身や砲塔には偽装網が巻かれている。砲身などの直線部分は自然界では目立ちやすく、この部分の偽装はわずかなものであれ大きな効果をもたらすとの事である。
砲塔の車長ハッチにはカニングタワーと呼ばれるものが装備されている。これは渡河において障害物や僚車との衝突を防ぐ目的で装備されており、またエンジン吸気用に後部にはシュノーケルが装備される。しかし、若干の車内への漏水はあるとのこと。フル装備というものは、戦車の展示に余裕のある戦車大隊駐屯地ならではのものであり、存在感を誇っていた。
HARUNA
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