■第二教育団
陸上自衛隊中部方面隊の部隊前期教育を一手に担う第二教育団は、その本部を滋賀県の大津駐屯地に置いている。本日、その創立48周年記念行事が行われた。
陸上自衛隊の教育訓練は、非常に大雑把にいえば、二等陸士になる場合、前期教育と部隊で行う後期教育が行われ、着隊と同時に共通教育中隊に配属され、基本動作や小銃の分解結合などを学ぶ。ちなみに、観閲行進は昨年とは異なる位置にて撮影した。
この前期教育は、大津駐屯地以外でも行われており、大津では、第二教育団の内、第109教育大隊が置かれている。また、部隊の運用に重要な役割を担う陸曹を養成する第四陸曹教育隊も大津に置かれており、ここで教育訓練を受けた後、職種に応じて、例えば高射特科であれば下志津の高射学校に入校する。
全共通教育中隊が参加する大規模な徒歩行進に続き、車両行進が行われた。写真の軽装甲機動車は、信太山駐屯地の第37普通科連隊のもので、聞くところでは軽装甲機動車は第三偵察隊にも配備が開始されたとのこと。陸曹教育隊の重迫撃砲や偵察隊の車輌、また第三戦車大隊の車両が観閲行進を実施。祝賀飛行はヘリ三機が参加。
大迫力の“自衛隊体操”の展示。号令と共に全速力でグラウンドに展開し、体操を展示する。体操の展示というと地味な印象をもたれる方がいるが、人数と激しい動作を目の前にすると、先入観は吹き飛んでしまうほどの迫力である。
訓練展示では、第四陸曹教育隊の隊員が中心となり、第37普通科連隊と第3戦車大隊第1中隊の装甲車輌が支援、第3飛行隊や第3偵察隊などが支援を行った。96式装輪装甲車からは隊員が乗り出して89式小銃を構えている。
後方攪乱の為に、第3飛行隊のUH-1Jが進入。第37普通科連隊のレンジャー隊員を投入した。昨年は、UH-1より空挺降下の展示が行われたが、今年は実施されなかった。その代わりというべきか、ヘリボーンの展示が披露された。
第三特科隊のFH-70榴弾砲による空包の発射。この他にも砲焔を写す事ができた、シャッターを切りっ放しにする事で稀に撮影することが出来る。また、偵察隊の62式機銃も盛んに発砲焔を吐き出し、会場は硝煙の煙と歓声に包まれた(
一部子供の悲鳴)。
大津駐屯地、今年からの展示は、渡河ボートによる琵琶湖体験乗船。本日嵐山で三船祭りが行われたが、大津では体験乗船のある駐屯地祭であったのだ。人数に制限があるので、訓練展示終了後、装備品展示位置に続く通路に待機、見事乗船の機会を得た。その間、ヲタ話に花が咲く。現地でお世話になった皆さん、ありがとうございました。
HARUNA
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