■第四施設団創設記念行事
本日、京都府宇治市の陸上自衛隊大久保駐屯地において、大久保駐屯地創立50周年記念行事が行われた。50周年ということで特別な展示も行われ、多忙な中、実は昨夜(というか今朝0300時)までは展開できるかも未定であったのだが、なんとか見学することが出来た。
施設団とは、方面隊隷下にあって、師団や旅団の作戦支援や、後方支援部隊への支援能力の保持に必要な障害除去、通路再生などが任務であり、誤解を恐れずに述べれば師団施設大隊が戦闘部隊の前進に注力するのに対して、施設団は、その支援及びトラックなどの装輪車輌などが多い後方支援部隊追随の為の橋梁再生や再舗装などを行う。
第四施設団は、大久保駐屯地の第七施設群、豊川駐屯地の第六施設群、善通寺駐屯地の第八施設群より編成されており、施設団は、本部付隊、そして施設器材隊より成る。施設器材隊は架橋中隊、整備隊より成り、パネル橋など本格的な架橋装備を有する。他方で、施設群は、群本部、そして複数の施設中隊と施設器材中隊、ダンプ車輌中隊などから編成されている。
訓練展示における携帯放射器の射撃展示。写真は第37普通科連隊の隊員とのことだが、施設中隊も普通科部隊との協同任務にあたり、小銃による近接戦闘の能力を有している。地雷処理などでは、破壊筒や梱包爆薬の設置など、危険度の高い任務にもあたる。
第三特科隊のFH-70榴弾砲の射撃下、戦車が前進する。この第四施設団は、カンボジアPKOなど、陸上自衛隊国際協力任務において大きな功績と将来の期待を背負う部隊である。式典には、隊員約800名、車輌約100輌が参加し、観閲行進、訓練展示などを実施した。
訓練展示の最終段階、12.7㍉重機関銃を搭載した73式小型トラックの突撃。時間の関係もあり、訓練展示終了後、装備品展示などを見る余裕も無く撤収したが、特に昨今、東海、東南海、南海地震などが危惧される中、早い段階で施設復旧を担う部隊への需要は大きい。詳しい行事の内容や装備品については、後日詳報にてお伝えしたい。
HARUNA
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