北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

485系パノラマグリーン 東海道本線京都線の撮影名所『山崎』

2008-06-29 21:09:13 | コラム

■雷鳥パノラマグリーン

 尾張名古屋ではパノラマカーカウントダウンということで連日多くの鉄道愛好家がカメラの砲列を並べているという。パノラマカーでは無いが、今回は485系特急“雷鳥”のパノラマグリーン車の写真などを掲載。

Img_2766  大阪、京都から北陸金沢に向かう特急といえば、代名詞的存在は“雷鳥”であった、しかし、今日では“サンダーバード”が取って代わりつつある。他方で、国鉄塗装のまま活躍する“雷鳥”は車内を改装し、指定席車などはシート間隔を広げるなど改良を重ねている。また、なによりもグリーン車の一部が前面展望をある程度可能としたパノラマグリーン車としているのも、“雷鳥”の一つの特色といえる。485系というと、ヘッドマークを掲げた先頭車を連想するが、これも485系の現代の姿といえる。

Img_2812  “サンダーバード”号。この特急に用いられている681系。“雷鳥”の後継車両もこの681系の派生型となる構想があるが、実際はどのような車両になるのだろうか。ううむ、485系は、名鉄7000形や阪急6300系と並んで好きな電車なのだが、老朽化ということを考えるといつかは完全置き換えが必要なのだろうなあ、と。

Img_2750  一応、この日の目的は山崎駅から降りて徒歩少しのところにある、有名な“山崎のカーブ”を曲がりきってこちらに向かってくる電車の撮影にあった。山崎のカーブは、架線などの障害が少なく撮影環境が非常に良好であることから鉄道写真撮影の名所として知られている。この日も数名の撮影者がカメラを並べていた。当方も撮影をしていると、“スーパーはくと”号が京都に向けてラストスパートをかけていた。

Img_2756  183系『北近畿』。485系から交流機器を撤去した車両。『雷鳥』比べると編成がどうしても短くなるが、一見すると見間違えることも。ちなみに、十年ほど前には『タンゴディスカバリー』号と連結運転していたようで(もしかして、いまも臨時運行とかで実施することあるのかな?)、名鉄7000と5300の連結みたいな印象だったに違いない。

Img_2763  『雷鳥』。撮影順番どおりに掲載したのだが。485系が今日に至るも多くの派生型が日本全国で運行されている理由は、交流電力を直流に置き換える装置をモハ484に搭載しており、電化区間であればどれだけでも走ることが出来るというのがその量産の背景にあるといえる。これから数年後には『雷鳥』も新型に置き換えがはじまるというが、それまでに撮っておきたい電車だ。

Img_2790  『はるか』。京都から関西空港まで、大阪駅さえも通らず邁進する韋駄天特急として知られる。山崎駅のこれまでの写真をみてお分かりいただけるように、午後は逆光となってしまう。順光の午前中であれば、例えば早朝に到着した『なは・あかつき』号など、良好な撮影環境で撮ることができたのだが・・。

Img_2802  『なは・あかつき』号のことを考えていたら、ちょうど同じEF66電気機関車に牽引されて貨物列車がやってきた。夜行列車というカテゴリーがどんどん廃れてゆく中、電気機関車牽引の貨物列車を眺めて、ありし日々を思い浮かべる時代も来るのだろうか・・(案外燃料費高騰で長距離バスが廃れて、夜行列車時代が再来、とか無いかな?)、ううむ、急にもう一度『富士・はやぶさ』号に乗りたくなってきた。

Img_2807  321系。順光の京都方面から大阪に向かう電車を撮ってみた(北近畿号も京都方面からだったが)。2005年から運用が開始された最新型通勤電車。車体前面のカラーリングが後述する207系との相違点。車内は液晶パネルが数多く設置されており、首都圏の通勤電車のように退屈させない空間を目指している。

Img_2842  207系。先日、はかやん氏と名古屋で会った際、207系と321系の見分けがつかない、といわれたが、こうやって見比べてみると良くわかる。側面はともかく、この207系と321系は車体正面、個々で見分けられるわけだ。207系増産でも良かったのかもしれないが、まあ、321系の方がデザインとしては秀逸なようにも思う。

Img_2834  223系。新快速から長距離の普通列車まで便利に活躍している。

 以上が山崎駅にて撮影した車両群である。本当は『雷鳥』をもっと撮影したかったのだが、1640時京都着の『雷鳥』まで、かなり時間があったので断念した次第。山崎駅から徒歩でこのポイントまでやや歩かなければならないが、こうした写真の撮影が可能である。

HARUNA

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