北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

那覇基地航空祭エアーフェスタ2014(2014.12.14) PowerShotG-16撮影速報

2014-12-15 23:36:37 | 航空自衛隊 装備名鑑
◆那覇基地航空祭2014
 那覇基地航空祭、昨日の応急的なG-12撮影速報からもう少し踏み込んだG-16撮影速報をお送りしましょう。

 YS-11EB,入間基地の電子偵察機で航空自衛隊には2機しか装備されていない貴重な機体です。非常に珍しい機体で今回の那覇基地航空祭でも飛行展示として登場したのでも、地上展示へ参加したものでもなく、実任務飛行と思われるところ。

 那覇基地航空祭2014、前回展開したのは初展開となった那覇基地航空祭2011でしたが、あのころは全日空がジャンボ機、ボーイング747を現役として運用していた時代でしたが、諸般の事情でF-15が飛行展示を行う事が出来ず、残念な航空祭だったことを思い出します。

それにしても飛行展示とは関係ない航空機がすごかった、EP-3にOP-3C,岐阜基地で定期整備に入っている航空機としてEP-3やOP-3Cは都とがあります、YS-11EAもみたことがありますが、実任務飛行となるとEP-3にP-3Cも初めて。

 しかし打って変わって今年は、年度末の部隊改編により警戒航空隊の一部の那覇移転、2012年に中国機が初の日本領空侵犯事案を発生させたことを受けてのE-2C暫定配備に続く南西方面航空混成団への第603飛行隊E-2C部隊新編、といった転換がありましたが、それ以上に凄いものでした。

 飛行展示は、オープニングフライトの航空自衛隊のUH-60JとCH-47J,航空自衛隊のUH-60JAとCH-47JA編隊飛行に続き、那覇でこれだけの飛行展示を見る事が出来るのか、と感心させられたしだい。

 陸上自衛隊LR-2と航空自衛隊T-4の編隊飛行、陸上自衛隊の固定翼機と航空自衛隊機が編隊飛行を行う、というものを始めて見ました。LR-2は第15ヘリコプター隊の航空機で那覇基地に隣接する那覇駐屯地、那覇基地の陸上自衛隊区画に配備されているもので、見上げて思いましたのは、いきなりこう来るか。

 U-125とF-15,この取り合わせはありそうでなかなか見ない、当方も始めて見る編隊です。ところで、LR-2とT-4ですが、航空祭プログラムにはLR-1のイラストが描かれていました。もしかして木更津からLR-1がやってくるのか、と期待したのですが、流石にそれは無いようでしたね。

 F-15とE-2C,その昔三沢基地でこうした編隊飛行を行っていた、と聞くのですがこの取り合わせも始めて見ました。那覇基地航空祭は過密空港那覇空港にて行われる航空祭ですので、飛行展示が物凄く高い高度で行われ、離着陸する旅客機へ影響を及ぼさないようにしているところ、特色と言えるやもしれません。

 P-3CとF-15,那覇航空基地と那覇基地の機体で、この取り合わせも初めてか、と。過密空港那覇空港の航空祭ですが、かなり航空管制が頑張っている、という印象です。他方、緊急発進の増大などに合わせ、沖縄への旅客機運行も増大していることから、現在那覇空港は沖合の埋め立て工事を行い、第二滑走路工事を進めています。

 Weblog北大路機関では鳩山内閣時代の普天間基地辺野古移設計画白紙撤回宣言に端を発する一連の混乱の中で、普天間返還&辺野古新基地建設中止、と両立させる苦肉の策としまして、那覇基地を拡大し普天間基地機能を那覇空港に移転、一方でへのこの飛行場設備建設は継続するが新飛行場は軍用基地ではなく沖縄空港として那覇空港機能を移転、名護市辺野古と那覇市を鉄道で結び本島北部振興と併せ基地問題を解決させる方策を提示しました。

 E-2C早期警戒機とP-3C哨戒機、領空侵犯事案発生と外国艦船の排他的経済水域内での動性活性化、これに比例してこの二機種の発着が増大する最中、やはり那覇基地の拡大は必要で、現在に第二滑走路建設が行われている現状に鑑みれば、名護市辺野古に那覇空港そのものを沖縄空港、として移設し官民区分を明確化したほうが、とも当時に重ね自衛隊機の発着が多くなる国際情勢の悪化を挙げ、考えるところです。もっとも辺野古沖の新飛行場滑走路は1600m級で、3000m級としなければ大型旅客機発着に用いる事は出来ないのですが。

 大編隊、那覇基地でこれだけの編隊を見る事が出来るとは。小松航空祭よりも凄い、今年の小松航空祭はF-15六機編隊が最大のものでしたから、ね。来年度にはF-15飛行隊が二個飛行隊へ増強改編されますので、この編隊の規模も大きくなるのでしょうか。

 そしてブルーインパルス飛行展示、最前列付近を確保でしてはいたのですが、2011年航空祭よりも明らかに混雑度合が凄くなっていました。当方の経験はもう古い知識になってしまったわけですね。2011年と2014年、僅かな基幹と思ってもいたのですがそうではなかったようです。

 那覇基地、航空管制ががんばっているのですが、それにしてもやはり限界はあり、飛行展示はおとなしいもの。沖合と高高度の展示飛行に終始していました。那覇空港第二滑走路が完成して基地が沖合に移転すれば、千歳基地航空祭のように民間空港と基地の区分により航空祭の飛行展示も変わってゆくのでしょうか。

 ブルーインパルス飛行展示開始とともに撮影位置を那覇基地らしい情景、即ち地上展示機とともに撮影できる位置へ移動し、撮影しました。日曜日航空祭当日は午前中から曇りの予報、その後午後から曇りの予報に転換したのですが、那覇基地周辺だけは少なくとも、見上げれば南国の青空、航空祭日和の一日でした。少々遠い印象がある沖縄の那覇基地ですが、F-15とE-2CやP-3Cの編隊飛行やF-15とT-4の10機編隊、それにEP-3にYS-11EBなど、非常に見どころの大きい有意義な一日を過ごす事が出来ました。最後になりましたが、現地でご一緒いただきました皆様、ありがとうございました。

北大路機関:はるな
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