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【EOS-M3撮影速報】小牧基地航空祭2018,空を往くC-130H輸送機六機編隊(2018-03-01)

2018-03-04 20:07:54 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■小牧基地航空祭2018撮影速報
 小牧航空祭、EOS-7Dや7Dmark2の写真に先立ち、EOS-M3の22mmSTGレンズと一枚目だけPowershotG-16写真にて昨日の熱気を速報です。

 小牧基地航空祭2018、土曜日に行ってまいりました。C-130H輸送機六機編隊飛行です。昨年の小牧基地航空祭2017は多忙につき行く事が出来なかったところで五機編隊飛行が行われたと聞き、それまで小牧航空祭と云えば三機編隊という印象、大いに驚かされました。

 六機編隊といえばC-130H輸送機は四発機ですので、エンジンだけで24基が頭上を飛行している訳です。しかし六機編隊の飛行高度は200mという低空飛行であり、迫力も大きかったのですが、六機編隊はオープニングフライトの一航過のみ、もう少し見たかったです。

 C-130H輸送機は三機編隊での物量模擬投下展示や編隊飛行を実施していました。本年の小牧基地航空祭は展示予定が、時間帯さえも0900時から開始されるとあるのみ、飛行展示終了時刻も明示されておらず、何が展示されるのかが非開示、ミステリー航空祭という趣き。

 KC-767空中給油輸送機とF-2戦闘機による模擬空中給油展示、膨大な燃料搭載能力を誇るF-15戦闘機でも22機分の燃料を搭載可能であるKC-767,航空自衛隊は更に空中給油機を増勢する方針で、年々増大する中国空軍による経空脅威へ滞空時間で対応する方針です。

 入間ヘリコプター空輸隊CH-47輸送ヘリコプターによる空中消火展示、小牧基地航空祭では外来機による飛行展示はこの他、岐阜基地F-2戦闘機による機動飛行と模擬空中給油展示が行われました。外来機地上展示は、C-2やP-1にF-2とF-15にF-4、質が高いもの。

 小牧基地航空祭は航空祭としてはそれ程混雑しない、という点は幾度か紹介しましたが、ここ数年間の航空祭ではブルーインパルスの飛行展示という転機があり、ブルーインパルスは単体で数万の広報効果がありやや混雑していました。本年は原点回帰といえましょう。

 UH-60J救難ヘリコプター、小牧基地には救難教育隊が置かれ一定数が配備されていますが、何故か小牧基地航空祭では飛行展示を行っていません。浜松沖墜落事案と山口県予防着陸事案がまだ影響しているのでしょうか、自衛隊ヘリコプター運用体制は現在非常に厳しい。

 F-15J近代化改修型、岐阜基地飛行開発実験団より地上展示に参加した一機です。航空自衛隊はF-15Jの発展性を重視し、特にこの能力向上改修は一機当たり42億円を投じています。これはロシア製戦闘機ならば取得できる費用ですが、今ある器材を最大限活かすかたち。

 C-130H輸送機、飛行展示を終えて着陸、誘導路を進みます。本年は六機編隊という大規模な展示が行われましたが、これはC-2輸送機の実用化という背景があるのかもしれません。これまで万一の際の邦人救出任務や緊急人道支援はC-130しか対応できませんでしたから。

 C-1輸送機が航空自衛隊の主力輸送機として入間基地と美保基地へ配備されていますが、沖縄返還前の行動半径要求に基づくものであり、邦人救出等の任務へはとても対応できません。よって小牧基地のC-130に非常に大きな重責があり、即応待機を行ってきました。

 F-4EJ改、岐阜基地航空祭2017特別塗装のままの地上展示です。岐阜基地航空祭は大変な混雑でしたので、小牧基地航空祭にて撮影機会があるのは嬉しい。機体の下からは県営名古屋空港とFDAのエンブラエル旅客機が見えます。名古屋空港展望台から撮影の方も居る。

 F-2戦闘機、九州築城基地からの参加です。背景には名駅摩天楼という名古屋駅前高層ビル群が望見できます。小牧基地は名古屋市営地下鉄名城線の環状線から乗換で名鉄小牧線乗り入れ列車があり、大都市である名古屋市内から非常に交通が便利な基地となっています。

 P-1哨戒機、厚木航空基地からの参加機です。海上自衛隊は100機のP-3C哨戒機、当時P-3C哨戒機は護衛艦いしかり、より高く護衛艦はつゆき、よりは安いという高価な装備でしたが、多数を装備しました。しかし現在、着実に最新鋭のP-1へ交替が進んでいます。

 小牧基地と云えばこの多数のC-130輸送機でしょう。こういいつつ、今年度の航空祭では格納庫地区などに置かれる機体や、待機航空機の関係からそれほど多くは駐機されていません。ここから最初の六機編隊を撮影する、という選択肢も、あったかもしれませんね。

 災害派遣展示はエプロン地区でなく、格納庫地区で行われていました。過去にはC-130輸送機を用いた災害派遣展示、福島第一原発事故へ出動した航空消防車部隊による一斉放水展示等も行われています。この他、第10飛行隊がOH-6Dにて模擬偵察飛行を行いました。

 C-130H輸送機はC-2輸送機の配備が開始されて以降も、不整地着陸能力を以ての災害派遣等の路外緊急空輸、そして空中給油装置を搭載しての救難ヘリコプターへの空中給油任務等がありますので、C-2輸送機へ置き換えられる事は無く当面は運用が継続する事でしょう。

 KC-767空中給油輸送機とC-130H輸送機への模擬空中給油展示、今回の速報はEOS-M3とPowershotG-16により撮影しました。G-16は一枚目のみ、そしてEOS-M3は22mmSTGレンズ一本で撮影しています。望遠レンズ林立するなか、敢えて22mmレンズで撮影、と。

 飛行展示を終えて着陸進入するC-130と活況の小牧基地、午後になりますと徐々に来場者方々は増えてきましたが、それでも入間基地航空祭の五分の一から十分の一程度の来場者なので、最前列以外混雑はそれ程ではありません。そして名古屋に近く飲食宿泊が便利だ。

 UH-60J救難ヘリコプターとC-130H輸送機、今回は救難教育隊の小牧航空祭なのに救難飛行展示は出来ませんでしたが、事情が事情だけに仕方ないと思うところです。ただ、陸海空自衛隊ヘリコプター運用体制は破綻寸前から進みつつあり、一挙に更新する必要がある。

 C-130輸送機、飛行展示が終了し再度基地内を散策してみました。プログラムに飛行展示の時間が明記されておらず、どの時間帯にメインの飛行展示があるのかが曖昧となっていましたので、帰るに帰れない状況、外来機の帰投飛行までは、という状況になっていました。

 美保基地のC-2輸送機、因幡の白兎を象った部隊マークが垂直尾翼にしっかりと描かれており、実戦部隊である事を誇っています。岐阜基地で何度も観ていますが、やはり大きな輸送機です。背景のKC-767と比較してもエンジンは同系統で整備補給面の互換性もある。

 C-2輸送機は国産開発されたもので、アメリカの戦域間輸送機C-17輸送機輸入も一時検討されたといいますが、国産となりました。C-17は優れた輸送機ですが、調達時期には費用がC-2の三倍に高騰、もし導入していたらば中期防単位で1機2機となっていたでしょう。

 C-2輸送機美保基地へ帰投準備、フラップチェックを実施し、主翼や尾翼が可動しています。現在美保基地へ配備が進んでおり、続いて入間基地への配備が開始されるほか、C-2-ELINTとして電子偵察型が岐阜基地において飛行試験中、川崎重工での量産が今も進行中です。

 入間基地への帰投へ向かうCH-47J輸送ヘリコプター、背景には名古屋駅前高層ビル群が。この後、C-2やP-1にF-15とF-4が次々と帰投し、航空祭は終了しました。帰路名鉄牛山駅が入場制限する程の混雑でしたが、名古屋で一杯やりまして、当方も帰路に就きました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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