■ボーイング777-300ER
千歳基地航空祭は真夏の観光最高潮の季節に行われ若干宿泊も旅客機も手が届きにくい時節ではあるのですが、それでも撮りたい飛行機が在った。

ボーイング777-300ERが新しい政府専用機です。この機体を撮影する為に千歳基地航空祭へ行った、というところが実情でして。政府専用機の写真は一回撮影しておきますと様々な話題の際に掲載できる、それ程に自衛隊といいますか、日本を代表する航空機といえる。

G3X,一眼レフの真横に即ち二台カメラを並べて撮影する、もしEOS-7Dの絞り値が、露光時間が、ISO感度が、という事が在った場合でも保険になります。しかし、この二台連結のカメラは、重かった。一方、EF28-300mmは白レンズ、日光に熱を持たないのが有難い。

ボーイング747-400から置換えた新しい政府専用機、実は当方、747が好きでした。四発機の迫力、ダブルデッカーの迫力、これに代わるものは無い。しかしGE90-115Bエンジン、迫力の直径でエアバスA320やボーイング737の胴体に匹敵するという。迫力は、すごい。

ボーイング777は双発旅客機として初のトランスオーシャン機、太平洋を越える事が実現した旅客機です。それまではDC-10のような三発機が太平洋横断航路に用いられていまして、尤も後に767改良により中距離型との印象の強かったボーイング767も変わってゆく。

新しい政府専用機ボーイング777-300ER、日本航空や全日空が多用しています。全日空が各型49機、日本航空が各型併せ40機、羽田伊丹航路が伊丹空港騒音訴訟の影響から747のような四発機が乗り入れできなくなった為の代替機で、東海道新幹線のライバルですね。

F-15戦闘機の着陸が始りました、8機編隊でしたが、これとは別にオープニングフライトへ参加した機体と機動飛行に参加した航空機が。全部合わせれば12機編隊が可能だったはずなのですが、事前訓練の関係でしょうか。同じ部隊でも年度によって編隊規模はちがう。

イーグルが続々と着陸する。そんな中で気付いたのですが、ここは官民両用空港なのですが全く民航機を視ません、いや正確には全部新千歳空港へ降りている、離陸も同じく新千歳空港に。これはこの写真を撮影しました少し後の話なのですが、新千歳空港は凄い事に。

F-15とB-777の千歳航空祭、その後は夕方の早い航空便で帰路に就いたのですが、なんと旅客機が大混雑に。そういえば千歳基地は国際線と滑走路を共用していますが、旅客機を航空祭で近くには見なかったなあ、というのは全て新千歳空港に振り替えて運行していた。

千歳基地は国際線と自衛隊、新千歳空港は国内線、という割り振りになっていますが、この日は全部民間機は新千歳へ。結局航空祭にともなう航空混雑が凄いことになっていました。いや実は前日の予行時点で航空過密は始まっていまして、前日から混雑は続く構図へ。

新千歳空港で旅客機を撮影していますと、大空港二十四時、という雰囲気は凄くよかったのですが、利用者の面からは厳しいものがあったのでしょうか。滑走路一本の百里基地航空祭や小松基地航空祭は譲り合って運行と航空祭を両立できていますから、考えることも。

政府専用機が着陸態勢へ。小松基地航空祭等によく展開しますと、民間旅客機の発着も航空祭の一部のように行先や出発地がアナウンスされ、共存している印象でした。観光過多の時代、千歳基地航空祭の自衛隊にもこうした配慮は将来必要になるようにも、思います。

政府専用機B-777、こちらは747の運用、最盛期100機以上を運用した日本航空が終了し、全日空も終了する事から整備支援、特に要人訪問先での支援を受けにくくなるとして終了した経緯があるのですが、エアバスA-350やボーイング787の普及、777は今後どうなる。

日本航空の747運用終了を念頭に状態の良い中古機を10機程度取得し、国連支援等国際協力の輸送機として使用してはどうか、とは大昔に此処でも提案したのですが、結局は777の時代に。その後全日空がエアバスA-380を導入など、いやはや航空時代は正に戦国だ。

政府専用機格納庫前のB-777,こう書くと爆撃機のような印象で本来はC-777とするべきなのかもしれません。政府専用機、といいましても首相専用機や皇族専用機ではなく、実質的には単なる大型輸送機、先代の747はイラク派遣で自衛隊の人員輸送機にも用いられた。

VC-777ではなくC-777,というべき機体ですが、例えば欧州の地域大国でも要人輸送機にこの規模の機体を有している事は無い、とは論調があります、これは事実だ。しかし、故に日本のB-777は無駄だ、と云われますと肯定は出来ない、これは単なる輸送機だからです。

B-777,欧州の地域大国は要人輸送機に小型旅客機だけしか有していない場合でも、空軍が輸送機としてこの規模の機体を有している事例が多く、結局VIP専用機とは別に長距離を輸送出来る旅客機は必要なのですね。故にVC-777は不要だがC-777は必要、となります。

三沢基地F-16の展示飛行が始まる。いやいや政府専用機の写真を説明していたのにいきなり戦闘機の写真かよ、と唐突さに憤る方も居るかもしれませんが、実際、B-777が誘導路を進む最中にF-16が離陸し、機動飛行を始めたのです、まるで海外のエアショーみたい。

F-16デモフライトチームは太平洋空軍が有し、同盟国や友好国にF-16の実力を誇示し、併せて導入を薦める展示飛行を任務としています。だからこのG3Xでは追随できない、と言いますか一眼レフでも28-300mmでは厳しい、300mmF2.8を持ってくるべきでしたね。

F-16,機体としてはF-2戦闘機よりも搭載レーダーの大きさや武装搭載能力で劣りますが、毎年のように近代化改修や改良が繰り返されている、いやいや、いまやブロック72という。F-2はF-16ブロック52以上の性能がったというが、その後の改良で格差が生じています。

F-2とF-16,一眼レフで比較するならばF-2は古いフルサイズカメラでCANONでいうならばEOS-5DmarkⅡあたり、F-16は改良が続く最新のAPS-C機種、CANONでいうならばEOS-7DmarkⅡというところか。F-2も改良型を造り続ければEOS-5DmarkⅤとなれたか。

B-777の地上展示、政府専用機は二機あるのですから、二機並べてくれれば、とは周りの方の声でした。ただ、B-747の時代も最後の一般公開となる昨年の千歳基地航空祭で初めて二機が並んだのですから、あまりぜいたくを言ってはいけませんね。贅沢言いたいけれども。

快晴が良かった、政府専用機は純白の機体に真紅の線が伸びる、ボーイング747の時代からの伝統といえる塗装です。純白の塗装は青空に映える、曇天ですと迷彩とまでは行かずとも、やはり空に溶け込んでしまいます。真紅も蒼穹と対比できるようなこの天気が良い。

千歳基地を代表するB-777とF-15,F-15だけでしたらば小松基地でも那覇基地でも並ぶ様子は見えますし、政府専用機だけならば羽田空港で首相外国訪問の際に御見送りを兼ねて撮影する事は出来ます、この二つの調和という情景、千歳基地航空祭らしさ、ということ。

B-777,今年の千歳基地航空祭で少しだけ残念だったのはF-15の列線が短く、北日本防空の要衝という荒鷲の大群を堪能できなかった事、そして政府専用機の地上展示が航空祭後半、地上展示の政府専用機と共に見上げる大編隊、という構図が撮れなかったことでしょうか。

千歳基地航空祭はまだ続きます、ブルーインパルス、令和時代初の飛行展示が間もなく始まる、ただ、ここはもう一つの撮影位置、千歳基地全景と恵庭岳を借景に北海道の壮大な景色を撮影できる場所、南千歳駅前の撮影位置へと、撮影位置の陣地変換を開始しました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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千歳基地航空祭は真夏の観光最高潮の季節に行われ若干宿泊も旅客機も手が届きにくい時節ではあるのですが、それでも撮りたい飛行機が在った。

ボーイング777-300ERが新しい政府専用機です。この機体を撮影する為に千歳基地航空祭へ行った、というところが実情でして。政府専用機の写真は一回撮影しておきますと様々な話題の際に掲載できる、それ程に自衛隊といいますか、日本を代表する航空機といえる。

G3X,一眼レフの真横に即ち二台カメラを並べて撮影する、もしEOS-7Dの絞り値が、露光時間が、ISO感度が、という事が在った場合でも保険になります。しかし、この二台連結のカメラは、重かった。一方、EF28-300mmは白レンズ、日光に熱を持たないのが有難い。

ボーイング747-400から置換えた新しい政府専用機、実は当方、747が好きでした。四発機の迫力、ダブルデッカーの迫力、これに代わるものは無い。しかしGE90-115Bエンジン、迫力の直径でエアバスA320やボーイング737の胴体に匹敵するという。迫力は、すごい。

ボーイング777は双発旅客機として初のトランスオーシャン機、太平洋を越える事が実現した旅客機です。それまではDC-10のような三発機が太平洋横断航路に用いられていまして、尤も後に767改良により中距離型との印象の強かったボーイング767も変わってゆく。

新しい政府専用機ボーイング777-300ER、日本航空や全日空が多用しています。全日空が各型49機、日本航空が各型併せ40機、羽田伊丹航路が伊丹空港騒音訴訟の影響から747のような四発機が乗り入れできなくなった為の代替機で、東海道新幹線のライバルですね。

F-15戦闘機の着陸が始りました、8機編隊でしたが、これとは別にオープニングフライトへ参加した機体と機動飛行に参加した航空機が。全部合わせれば12機編隊が可能だったはずなのですが、事前訓練の関係でしょうか。同じ部隊でも年度によって編隊規模はちがう。

イーグルが続々と着陸する。そんな中で気付いたのですが、ここは官民両用空港なのですが全く民航機を視ません、いや正確には全部新千歳空港へ降りている、離陸も同じく新千歳空港に。これはこの写真を撮影しました少し後の話なのですが、新千歳空港は凄い事に。

F-15とB-777の千歳航空祭、その後は夕方の早い航空便で帰路に就いたのですが、なんと旅客機が大混雑に。そういえば千歳基地は国際線と滑走路を共用していますが、旅客機を航空祭で近くには見なかったなあ、というのは全て新千歳空港に振り替えて運行していた。

千歳基地は国際線と自衛隊、新千歳空港は国内線、という割り振りになっていますが、この日は全部民間機は新千歳へ。結局航空祭にともなう航空混雑が凄いことになっていました。いや実は前日の予行時点で航空過密は始まっていまして、前日から混雑は続く構図へ。

新千歳空港で旅客機を撮影していますと、大空港二十四時、という雰囲気は凄くよかったのですが、利用者の面からは厳しいものがあったのでしょうか。滑走路一本の百里基地航空祭や小松基地航空祭は譲り合って運行と航空祭を両立できていますから、考えることも。

政府専用機が着陸態勢へ。小松基地航空祭等によく展開しますと、民間旅客機の発着も航空祭の一部のように行先や出発地がアナウンスされ、共存している印象でした。観光過多の時代、千歳基地航空祭の自衛隊にもこうした配慮は将来必要になるようにも、思います。

政府専用機B-777、こちらは747の運用、最盛期100機以上を運用した日本航空が終了し、全日空も終了する事から整備支援、特に要人訪問先での支援を受けにくくなるとして終了した経緯があるのですが、エアバスA-350やボーイング787の普及、777は今後どうなる。

日本航空の747運用終了を念頭に状態の良い中古機を10機程度取得し、国連支援等国際協力の輸送機として使用してはどうか、とは大昔に此処でも提案したのですが、結局は777の時代に。その後全日空がエアバスA-380を導入など、いやはや航空時代は正に戦国だ。

政府専用機格納庫前のB-777,こう書くと爆撃機のような印象で本来はC-777とするべきなのかもしれません。政府専用機、といいましても首相専用機や皇族専用機ではなく、実質的には単なる大型輸送機、先代の747はイラク派遣で自衛隊の人員輸送機にも用いられた。

VC-777ではなくC-777,というべき機体ですが、例えば欧州の地域大国でも要人輸送機にこの規模の機体を有している事は無い、とは論調があります、これは事実だ。しかし、故に日本のB-777は無駄だ、と云われますと肯定は出来ない、これは単なる輸送機だからです。

B-777,欧州の地域大国は要人輸送機に小型旅客機だけしか有していない場合でも、空軍が輸送機としてこの規模の機体を有している事例が多く、結局VIP専用機とは別に長距離を輸送出来る旅客機は必要なのですね。故にVC-777は不要だがC-777は必要、となります。

三沢基地F-16の展示飛行が始まる。いやいや政府専用機の写真を説明していたのにいきなり戦闘機の写真かよ、と唐突さに憤る方も居るかもしれませんが、実際、B-777が誘導路を進む最中にF-16が離陸し、機動飛行を始めたのです、まるで海外のエアショーみたい。

F-16デモフライトチームは太平洋空軍が有し、同盟国や友好国にF-16の実力を誇示し、併せて導入を薦める展示飛行を任務としています。だからこのG3Xでは追随できない、と言いますか一眼レフでも28-300mmでは厳しい、300mmF2.8を持ってくるべきでしたね。

F-16,機体としてはF-2戦闘機よりも搭載レーダーの大きさや武装搭載能力で劣りますが、毎年のように近代化改修や改良が繰り返されている、いやいや、いまやブロック72という。F-2はF-16ブロック52以上の性能がったというが、その後の改良で格差が生じています。

F-2とF-16,一眼レフで比較するならばF-2は古いフルサイズカメラでCANONでいうならばEOS-5DmarkⅡあたり、F-16は改良が続く最新のAPS-C機種、CANONでいうならばEOS-7DmarkⅡというところか。F-2も改良型を造り続ければEOS-5DmarkⅤとなれたか。

B-777の地上展示、政府専用機は二機あるのですから、二機並べてくれれば、とは周りの方の声でした。ただ、B-747の時代も最後の一般公開となる昨年の千歳基地航空祭で初めて二機が並んだのですから、あまりぜいたくを言ってはいけませんね。贅沢言いたいけれども。

快晴が良かった、政府専用機は純白の機体に真紅の線が伸びる、ボーイング747の時代からの伝統といえる塗装です。純白の塗装は青空に映える、曇天ですと迷彩とまでは行かずとも、やはり空に溶け込んでしまいます。真紅も蒼穹と対比できるようなこの天気が良い。

千歳基地を代表するB-777とF-15,F-15だけでしたらば小松基地でも那覇基地でも並ぶ様子は見えますし、政府専用機だけならば羽田空港で首相外国訪問の際に御見送りを兼ねて撮影する事は出来ます、この二つの調和という情景、千歳基地航空祭らしさ、ということ。

B-777,今年の千歳基地航空祭で少しだけ残念だったのはF-15の列線が短く、北日本防空の要衝という荒鷲の大群を堪能できなかった事、そして政府専用機の地上展示が航空祭後半、地上展示の政府専用機と共に見上げる大編隊、という構図が撮れなかったことでしょうか。

千歳基地航空祭はまだ続きます、ブルーインパルス、令和時代初の飛行展示が間もなく始まる、ただ、ここはもう一つの撮影位置、千歳基地全景と恵庭岳を借景に北海道の壮大な景色を撮影できる場所、南千歳駅前の撮影位置へと、撮影位置の陣地変換を開始しました。
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