■防衛情報-ウクライナ戦争
参加部隊は出航しない部隊とか兵営の中での動かずさんかという意味も含まれるのでしょうか。
ロシア海軍は大規模海軍演習OKEAN-24を実施しました。イギリス国防省のウクライナ戦況報告が10月13日付発表のものでその詳細分析をしめしています。演習実施期間は9月10日から16日にかけて。オケアン演習は冷戦時代のソ連が定期的に実施しているものをロシア軍も継承しているもので陸海空の統合演習ともなっていますが。
ロシアウクライナ戦争開戦とともにこの二年間にわたり実施できていなかったものを再開したもの。オケアン24演習の参加規模は、ロシア側の発表では艦艇400隻、航空機120機、車両7000両、人員90000名規模としています。そして実施海域はバレンツ海、バルト海、地中海、カスピ海、太平洋、北極海とロシア周辺全域で実施されている。
イギリス国防省はこの演習について、ロシア海軍の稼働艦艇をすべてかき集めても300隻程度でしかないことから参加部隊の規模は誇張していると分析しています。なお、この演習海域には黒海が含まれていませんが、黒海艦隊の損耗を筆頭にウクライナ軍の行動範囲に含まれる黒海では限定的な演習も行えないことを示しています。■
ロシア軍はトレツク近郊において漸進するとともにクルスク州での反撃を強化している、ISWアメリカ戦争研究所10月13日付ウクライナ戦況報告によれば、ロシア側の情報としてクルスク州マトヴェフカのウクライナ軍陣地へ攻撃を加え、これを奪還したと発表しています。その上でクルスク州のウクライナ軍陣地への攻撃を強めている、とも。
ウクライナ軍北方群集団報道官ミスニク大佐の発言によれば、ロシア軍はこのマトヴェフカ周辺に戦力を集中しているとも伝えています。いっぽう、この数週間、徒歩攻撃に依存していたポクロフスク周辺のロシア軍がこのところ最前線へ装甲車の投入を再開したとも報告しており、ロシア軍の今後の攻撃軸について関心が集まっています。
ドネツクとザポリージャ周辺で前後してロシア軍は漸進に成功していますが、これらが既述の攻撃成功とどの程度関係あるかについてISWは評価を定めていませんが、可能性の一つとして南部戦線にウクライナ軍を拘束することで東部戦線へ部隊を送らせぬようしている可能性があり、南部戦線では大規模攻撃の兆候は確認されていません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
参加部隊は出航しない部隊とか兵営の中での動かずさんかという意味も含まれるのでしょうか。
ロシア海軍は大規模海軍演習OKEAN-24を実施しました。イギリス国防省のウクライナ戦況報告が10月13日付発表のものでその詳細分析をしめしています。演習実施期間は9月10日から16日にかけて。オケアン演習は冷戦時代のソ連が定期的に実施しているものをロシア軍も継承しているもので陸海空の統合演習ともなっていますが。
ロシアウクライナ戦争開戦とともにこの二年間にわたり実施できていなかったものを再開したもの。オケアン24演習の参加規模は、ロシア側の発表では艦艇400隻、航空機120機、車両7000両、人員90000名規模としています。そして実施海域はバレンツ海、バルト海、地中海、カスピ海、太平洋、北極海とロシア周辺全域で実施されている。
イギリス国防省はこの演習について、ロシア海軍の稼働艦艇をすべてかき集めても300隻程度でしかないことから参加部隊の規模は誇張していると分析しています。なお、この演習海域には黒海が含まれていませんが、黒海艦隊の損耗を筆頭にウクライナ軍の行動範囲に含まれる黒海では限定的な演習も行えないことを示しています。■
ロシア軍はトレツク近郊において漸進するとともにクルスク州での反撃を強化している、ISWアメリカ戦争研究所10月13日付ウクライナ戦況報告によれば、ロシア側の情報としてクルスク州マトヴェフカのウクライナ軍陣地へ攻撃を加え、これを奪還したと発表しています。その上でクルスク州のウクライナ軍陣地への攻撃を強めている、とも。
ウクライナ軍北方群集団報道官ミスニク大佐の発言によれば、ロシア軍はこのマトヴェフカ周辺に戦力を集中しているとも伝えています。いっぽう、この数週間、徒歩攻撃に依存していたポクロフスク周辺のロシア軍がこのところ最前線へ装甲車の投入を再開したとも報告しており、ロシア軍の今後の攻撃軸について関心が集まっています。
ドネツクとザポリージャ周辺で前後してロシア軍は漸進に成功していますが、これらが既述の攻撃成功とどの程度関係あるかについてISWは評価を定めていませんが、可能性の一つとして南部戦線にウクライナ軍を拘束することで東部戦線へ部隊を送らせぬようしている可能性があり、南部戦線では大規模攻撃の兆候は確認されていません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)