■防衛情報-ウクライナ戦争
砲兵だ砲兵だ、こう強調したい状況で日本も99式自走榴弾砲の62口径化など更なる射程延伸に取り組むべきです。
ウクライナ軍はザポリージャ州での更なる前進に成功した可能性が高い、8月28日付ISWアメリカ戦争研究所ウクライナ戦況分析がその概況をまとめました。これによればウクライナのハンナマリャール国防副大臣の発言が引用され、オリヒウの南4kmから南西7kmのマラトクマチカまで前進しているとしています。これを裏付ける情報について。
NASAのFIRMS/VIIRs火災赤外線感知衛星情報では8月27日時点でヴェルボヴェ付近のロシア軍主抵抗陣地帯に顕著な広範囲の熱異常を検知しており、ヴェルボヴェがオリヒフの南東18kmに位置、ここまでウクライナ軍が前進しロシア軍との大規模な戦闘が広がっていることを示しています。他方同時にウクライナ軍はバフムト近郊での戦闘中です。
ISWアメリカ戦争研究所では、バフムトとヴェルボヴェでの戦闘について、バフムトはロシア軍主力を抽出させる陽動作戦の可能性を示しています。ただ、ロシア軍はバフムトのウクライナ軍を引き離すために最精鋭とされる第76親衛空挺師団をルガンスク州での戦闘に転用させており、同時にバフムト南部において再占領のための攻勢を続けています。
■オリキウとクピアンスク
アメリカはどちらかに絞るべきだとしている戦闘の焦点なのですが当事者視点を考えると難しい点があり、また弱点のように見える状況が実は強みとなる場合もある。
ウクライナ南部戦線はオリキウと東部クピアンスクの戦闘が完全な焦点となっている、イギリス国防省ウクライナ戦況報告9月2日付報告に示されていました。オリキウではウクライナ軍がロシア軍主陣地線へ接敵しており、ロシア軍第58諸兵科連合軍及び空挺部隊との間で激戦となり、逆にクピアンスクではロシア軍が再攻撃にある程度成功した。
オリキウとクピアンスク、オリキウでウクライナ軍はロシア軍主陣地線に接敵しているため、ロシア軍はクピアンスクでの再攻勢を強化することで、オリキウとクピアンスクの二か所へウクライナ軍を分散させようとしています。しかしこれは逆にロシア軍自身がオリキウの占領を維持しつつクピアンスクでの攻勢を行うべく兵力を二分している状況です。
ISWアメリカ戦争研究所は9月3日付戦況分析においてクピャンスク-スヴァトヴェ線でのロシア軍攻撃が失敗しており、ウクライナ軍はオリキウ南東18㎞のノボプロコピフカにおいてある程度の前進を続けているとのロシア国内一部情報を紹介しています。一部報道とはミルブロガーと呼ばれる情報源で国営通信などからの広告収入を得ているもよう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
砲兵だ砲兵だ、こう強調したい状況で日本も99式自走榴弾砲の62口径化など更なる射程延伸に取り組むべきです。
ウクライナ軍はザポリージャ州での更なる前進に成功した可能性が高い、8月28日付ISWアメリカ戦争研究所ウクライナ戦況分析がその概況をまとめました。これによればウクライナのハンナマリャール国防副大臣の発言が引用され、オリヒウの南4kmから南西7kmのマラトクマチカまで前進しているとしています。これを裏付ける情報について。
NASAのFIRMS/VIIRs火災赤外線感知衛星情報では8月27日時点でヴェルボヴェ付近のロシア軍主抵抗陣地帯に顕著な広範囲の熱異常を検知しており、ヴェルボヴェがオリヒフの南東18kmに位置、ここまでウクライナ軍が前進しロシア軍との大規模な戦闘が広がっていることを示しています。他方同時にウクライナ軍はバフムト近郊での戦闘中です。
ISWアメリカ戦争研究所では、バフムトとヴェルボヴェでの戦闘について、バフムトはロシア軍主力を抽出させる陽動作戦の可能性を示しています。ただ、ロシア軍はバフムトのウクライナ軍を引き離すために最精鋭とされる第76親衛空挺師団をルガンスク州での戦闘に転用させており、同時にバフムト南部において再占領のための攻勢を続けています。
■オリキウとクピアンスク
アメリカはどちらかに絞るべきだとしている戦闘の焦点なのですが当事者視点を考えると難しい点があり、また弱点のように見える状況が実は強みとなる場合もある。
ウクライナ南部戦線はオリキウと東部クピアンスクの戦闘が完全な焦点となっている、イギリス国防省ウクライナ戦況報告9月2日付報告に示されていました。オリキウではウクライナ軍がロシア軍主陣地線へ接敵しており、ロシア軍第58諸兵科連合軍及び空挺部隊との間で激戦となり、逆にクピアンスクではロシア軍が再攻撃にある程度成功した。
オリキウとクピアンスク、オリキウでウクライナ軍はロシア軍主陣地線に接敵しているため、ロシア軍はクピアンスクでの再攻勢を強化することで、オリキウとクピアンスクの二か所へウクライナ軍を分散させようとしています。しかしこれは逆にロシア軍自身がオリキウの占領を維持しつつクピアンスクでの攻勢を行うべく兵力を二分している状況です。
ISWアメリカ戦争研究所は9月3日付戦況分析においてクピャンスク-スヴァトヴェ線でのロシア軍攻撃が失敗しており、ウクライナ軍はオリキウ南東18㎞のノボプロコピフカにおいてある程度の前進を続けているとのロシア国内一部情報を紹介しています。一部報道とはミルブロガーと呼ばれる情報源で国営通信などからの広告収入を得ているもよう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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