北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【京都発幕間旅情】サッポロクラシック!真夏の二十三時間旅情,ジェット機時代のグルメ紀行

2020-04-08 20:15:28 | グルメ
■また行こう!北海道グルメ
 世の中厳しい時代ではありますが落ち着けばまた北海道へ旅したい。さて急ぎの旅程は昔の話、と思いきやどうしても日程の関係から超特急旅程、それでもグルメは愉しみたい。

 北海道は近くなったものです、神戸空港からのスカイマークの挑戦と全日空や日本航空の新しい試み、エアドゥの誕生に格安航空ピーチアビエーション、バニラエア、エアアジア、など。しかし繁忙期の北海道は遠さを考えさせられる。そんな中で23時間滞在にて往復した際の話題を。

 八月の航空祭、令和元年千歳基地航空祭へ展開した際の話題です。日光が旭日旗のように美しく見える情景、こんな美しい光景を撮影に真夏の北海道へ行きました。良く見ますとお分かり頂けるでしょう、旅客機ではなく映る航空機これは新しい政府専用機B-777です。

 空の旅は身近なものとなりました、一時撤退していましたエアアジアもエアアジアジャパンとしてサービスを洗練させ戻ってきましたし、経営破綻のスカイマークは会社整理と共にサービスを継続させています。実は全日空で一番混む八月の旅行に憧れもするのですが。

 俯瞰風景に本州を眺めつつ頂く冷たいオレンジジュースはそれだけでも価値があります。しかしこの季節の空の旅、特に北海道へ向かう旅行で一番の楽しみは北海道に到着した瞬間の地域全体が冷房に包まれているような清涼感でしょうか、この日の京都は39度です。

 第2航空団の千歳航空祭、第7師団の東千歳駐屯地祭、第1特科団の北千歳駐屯地祭、お隣恵庭市には第3施設団の南恵庭駐屯地祭、第72戦車連隊と第11戦車大隊の北恵庭駐屯地祭、たまに南千歳駐屯地がありそうな錯覚を受ける程に千歳空港界隈は軍都という感じ。

 千歳航空祭は八月初旬に行われるのですが、毎年思うのは何故にして一番北海道が混雑する頃合いに行われるのだろうなあ、という一種の躍動感の諦観の入り乱れた不思議な印象です。何しろこの季節は航空券が高い、ちょっとした旅行気分で北海道へ飛ぶわけです。

 千歳でジンギスカンとビールを満喫するつもりでしたが、アサヒビール園は予約満員、いや実は前に同じ事が在ったのですがラストオーダー30分前に探訪しますと、いやこの時間帯ならば大丈夫ですよ、と好転もありました。しかし、今回は札幌宿泊それ程待てません。

 札幌駅、妙に暗いのは千歳市内の凄く美味しいジンギスカンのビール園へ行こうと立ち寄り、おなか一杯のラム肉とビールを期待しつつエアポート快速を降りたにもかかわらず、入り口には無慈悲な本日予約満員の張り紙、人間此れ程落ち込むのだという面持で札幌へ。

 札幌についたらば酒池肉林を夢見て、しかし不思議とヨドバシカメラに立ち寄らねばなりません、何故かというとiphoneの充電ケーブルを持ってくるのを忘れてしまい折角のモバイルバッテリーもケーブルなしという状況故の器材現地調達です、札幌はこれが良いね。

 サッポロクラシック。漸く、のご対面です。場所は札幌駅地下の銀座ライオン、実は私、スコッチやバーボンが大好きなのですが炭酸が苦手なのでビールは得意ではない、そんな認識でしたが2011年6月に初めて出会ったサッポロクラシックは透き通るのど越しが凄い。

 ニシンの酢漬けを注文しつつサッポロクラシックは見る見るうちに減ってゆく。透き通るといいますか、炭酸が繊細というのでしょうか、一気に飲み干してもこみ上げる二酸化炭素が限られまして、ビールの旨味だけ堪能できる、良いとこ取りというビールなのでした。

 サガリの鉄板焼きを併せて頂く。サガリ、アシの早い牛肉の内臓肉で実は1980年代まで北海道以外ではほぼ流通しなかった、と元第2師団の人に聞いたのは2005年、Weblog北大路機関はじまりの年度でした。今は北大路ビブレでも大黒屋でも普通に入手できますが。

 ジントニックを重ねて注文します。“今宵もサルーテ”というコミックにて妙にお勧めされていましたので、いつもはジンはボンベイかゴードンをそのままワンショットグラスで暑気払いするのですが、ちょっとポーラさんに影響されてみた、という。御洒落気分ですよ。

 すすきの、札幌繁華街へ転進です。梯子酒、という事もあるのですがホテルは此処しか安く確保出来なかった為です。千歳基地周辺の安価なホテルは全て満室でして、特にシングルの空きがない、流石に滞在十時間未満にて一泊二万三万というのは気軽に楽しめません。

 銀座ライオンで長々愉しむのもいいのですが、実はここ、前々は札幌駅発の夜行列車を撮影する為に時間調整を行っていたお店です。お宿はすすきのですので、地下鉄で移動しました、が、すすきの大盛況で歩行者天国という、なんとこの日はお祭りが在ったのですね。

 サッポロクラシック。銀座ライオンは始まりに過ぎない、といいますか要するにあれは遅い昼食だったのですね。札幌の市電近くにあります、寿司というものはバクバクではなく一つ一つ吟味を、恐らく知る人が多い一角にて少しだけのお寿司を愉しみつつお酒を嗜む。

 五巻盛り合わせ。ここはちょこっと寿し、というお店です。実は地酒を愉しみたい、しかし旬の物や新鮮な地の物が協奏してくれないお酒は試飲と変わりありません、そこで寿司を一つと一杯とを口に含むのですが。ここの五巻盛りはまいかい個性が溢れて楽しみです。

 大雪の蔵絹雪という旭川のお酒を併せて頂きます。地酒だけならば京都でも、という銘酒はあるのですが、地のものと併せないと面白くは無いですよね。ここは気軽な雰囲気が良く、カウンターは折り畳み式の第2カウンターもあり、この日も詰めて詰めて満員御礼へ。

 雪原の舞という札幌のお酒を。その淡麗に見合うのはホッケにニシンだ。ホッケが生で頂けると知ったのは旭川です。ニシンも生は、なかなか印象が無かったのですが、個人的に北海道と云ったらばこの二つと地酒を嗜まなければ始まらない、という定番となりまして。

 北の美味、ちょこっと寿し。しかし気付いたのですがなにか第15旅団や第9航空団を思い起こさせるお酒の並びでして、気になって聞いてみますと、なんと沖縄に姉妹店だしていた、というのですよね。一瞬美栄橋駅前で呑む気分になってしまいました。札幌はここ。

 グリーンビル、確か初めて入った理由が、ロスアンゼルス級原潜と同じビルの名前だったから、というものだったと思う。札幌で感じたのは一軒で完結してしまいますと個性が薄く、また高くつくという印象でしょうか。いや同じ事京都も言われたが、そんな事はない。

 福来軒、サッポロ西山ラーメン、幾つか支店を出しているという。美味いラーメン屋は札幌に数えきれないほどあるのでしょうが、個人的に周波数が在ったのはここの店員さんの風情と優しさ、とは言いつつ一年一ヶ月ぶりの来訪ですが。〆はラーメン、旅先ですし。

 味噌バターコーンラーメン。実は初めて探訪の際に味噌ラーメンは札幌では普通バターとコーンはオプションといわれ揃っているのは観光客向けだけだという事を教え頂いた。それならメニューに味噌バターコーンという名前が欲しいなあ、と思った事を伝えました。

 サッポロ西山ラーメン、次に探訪しますと実際にそういうメニュー名が壁に貼られていまして、一見さんの呟きを確実に反映してくれる、これはもう個人的に周波数が合うとしかいえない。名案内コナン、という風俗案内施設の隣に在ります。この看板は有名らしいね。

 すすきの界隈は昼も夜も賑やかで楽しい所なのですが、今回の目標は千歳基地航空祭、つまり翌朝六時前には地下鉄で札幌駅に向かい、札幌を快速エアポートで千歳駅へ、千歳駅からシャトルバスで移動しまして、何としても良い撮影位置を確保したい、早めに休む。

 はい、ここが千歳基地です。とまあお料理番組のような手軽さで紹介しましたが、意外に空港エアポート快速は混雑していましたし札幌駅駅弁売り場はまだ空いていない、水だけは飽きるほど購入しましたが、ちょっと今回模擬店でグルメする時間はありませんでした。

 千歳基地航空祭、初物は撮っておきたい。新しい政府専用機を撮影する事がこの北海道真夏の展開、その目的でした。ただ、予算の関係上早い帰路の便とせねばならず、結果的に北海道滞在時間23時間で札幌宿泊という、弾丸ツアーになったという理由がありますが。

 F-15戦闘機編隊飛行、政府専用機撮影が最大の目的ですが撮るだけならば航空祭以外の観光閑散期の日に撮影すればよい、そうではなく航空祭へ遠征したのですから、勿論飛行展示は一通り撮影しますですよ。それ程混雑していなかったのが良かったです。また来たい。

 新千歳空港へ早く移動するにはブルーインパルス飛行展示前に千歳基地から千歳駅までシャトルバスで移動しまして、基地を俯瞰できる高台に隣接する南千歳駅へ移動、ここでブルーインパルスを目一杯撮影しまして、その上で早々と新千歳空港へ向かいます。隣だ。

 夏休みの季節の航空祭です、だから1700時台の旅客機か2000時台の旅客機かで運賃が一万円違う程混雑しています。陸上自衛隊では北海道の行事がオフシーズンで楽しめるのですが、慌ただしくなってしまいましたね。多くの旅客に保安検査場も混雑していました。

 千歳空港へ。ジンギスカンを食べない事には収まりがつかない、が日曜日の夕方は千歳空港も混んでいる。昨夜は千歳市内で食べられず逆に変なジンギスカンは楽しめない雰囲気でしたが、強ならば、というのとビヤホールの日でビール半額の看板が物凄く吸い寄せる。

 ヱビス。北海道滞在23時間で航空祭を愉しむ、ちょっと無謀かと思ったのですがやってみるとこれくらい忙しい方が逆に時間を区切って満喫できるのですね。いやホテルがもう少し手頃ならばもう一泊したかった。安い宿は岩見沢か美唄か滝川しか残っていないけれど。

 ジンギスカン定食。一応鉄板で焼いていますし、こういうのは雰囲気が重要ですよ、とビールと共に頂きます。航空祭で北海道の気温33度、特に北国の強力な紫外線に焦がされた後ですのでビールが沁みるし目が回る、熱中症対策は充分していたつもりなのだけれども。

 千歳発が2000時くらいの全日空か日航便ならば最後の最後まで航空祭を満喫して1800時くらいまで千歳市内で延々呑み反省会としてチェックイン後は空港で1930時まで第二次反省会と、全力で楽しめたのかもしれませんが、まあジンギスカンもサガリも愉しめました。

 新千歳空港は混雑していました、こういいますのも千歳基地航空祭では千歳基地と滑走路を共用する国際線が全て新千歳空港の滑走路に集中していますし、何より千歳基地航空祭から帰路の旅行者が多い、一部に東京大阪日帰り可能な航空祭と云われている所以ですね。

 ブルーインパルスはこの千歳航空祭にてT-4練習機エンジン緊急改修が2機しか完了せず、飛行展示再開は2機のみとなっていました。それでも新政府専用機を撮影出来ましたし、何より青空が嬉しかった。暑かったというが京都程熱い訳ではありません。涼しかった。

 旅客機は流石は日曜日の夕刻と云いますかやはり満員でして、明るい時間帯でしたので大気の乱れから積乱雲を回避し飛行するような状況ではありましたが俯瞰風景を愉しむ事が出来ました。この半年後に新型コロナウィルス肺炎が世界で猛威を振るうとは想像だにしませんでしたが、我慢して感染が終息したらば、また飛んで行きたい北の大地ですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« COVID-19緊急事態宣言七都府... | トップ | 令和二年度四月期 陸海空自... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

グルメ」カテゴリの最新記事