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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-大原,宝泉院は御茶と借景と小さな茶菓子

2025-03-01 14:44:21 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 寺院の方は先日紹介しましたが。

 お茶の一服というのは疲れているときでもそうでないときでもふっといろいろ考える幅を広げてくれるのでして、大原の宝泉院、先日雪の中の拝観と行きましたわけですが、ここで熱い抹茶を頂きましたさいのおはなしです。

 抹茶、苦みのおくに深みがあるものでして、こういうものを口に含むとともに、もう少し茶道てきなことを基礎教養としてやっておくべきだったかなあ、とおもうのですね。しかし、干天の慈雨の真逆、寒さに暖かさが染みいて。

 茶菓子ひとつを先ず眺めまして、ほのあまい粒あんを湛えた餅菓子を、どう抹茶の熱さとともに頂くかを考えつつ、そして傾いてゆく太陽とともに畳の上に映り込む抹茶の緑から、寒い季節に新緑をうらやむようなそんな雪景色と。

 煎茶をゆったりいただくのもこのみなのですが、古刹ではこういう抹茶を、そう、多すぎないなかに澄ました思考の探索を楽しむように、味と湯気と香りとそして目の前の風景とを視線を移しながら、ほんとうに楽しむのは時の移ろい。

 茶席で和菓子を嗜む、湯気の立っている内にと思いつつ、もう少しこの湯気を見ていたいとも思ってしまうものでして、その上で思考の探索を楽しむのです。難しいのはどの程度こういう場所では長居していいものか、というところ。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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