全方位的な防衛基盤
本日は226ですが話題は現代の問題を。
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ロシアウクライナ戦争、開戦を回避するには権威主義国家が一旦決断を下した場合、国際法上の適法性や安保理決議などを経ず、いわば決定した時点で、どのようにそういった口実に対する合理的な対応を行おうとも回避する事はできません、唯一回避するには有志連合による多国籍部隊による抑止行動により、力で封じ込める覚悟しかない。
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わが国の場合は、こうした情勢の背景となる、つまり同条件ならば起こり得る権威主義国家とその関心となる地域、核心的利益というべきか、当て嵌まる地域があります。こうした地域で緊張が起こった場合、予防外交の話し合いではなく、それ以上に踏み込んだ決断を行わなければ懸念が現実となる可能性がありますが、その為に投じ得る防衛力は。
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限定戦争と全面戦争の区分をしっかりつけなければ、相手が我が国一部にたいしての限定戦争を試みているのに、射程の部分から全面戦争の入り口を潜ってしまう装備に偏重することで、日本の防衛行動が、相手国策源地攻撃など、全面戦争の入り口をこちらがわから超えることになり得る、故に全方位的な防衛基盤を構築する必要がある。
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オレンジプランや帝国国防方針のような概念から離脱して、すべての状況に対応しうる防衛力整備が、今後は必要となる、つまり想定を想定外が無いほどに積み重ねることも重要ですが、装備体系と作戦体系のマルチパーパス化を進め、例えば南西防衛や本土着上陸と云った、仮定ではなく、グローバルな安全保障問題に対応できる防衛力が望ましい。
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具体的には、限定戦争、日本以外の地域での限定戦争において対応できる防衛力があればある特定地域において放置した場合は第三次世界大戦へ直結する様な懸念が生じた場合に、引き離し任務や安定化任務、停戦監視任務などに充てる事で、局地的緊張を放置した場合に第三次世界大戦という形で日本の安全保障へ影響する事態を回避できる、ということ。
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欧州を見ますと、欧州正面の緊張とは一見無関係に見えるイタリアが先月、ラインメタル社の協力を得て大規模な装甲戦力近代化方針を発表したばかりですし、オランダの戦車部隊再建、独仏次世代戦車開発が合弁企業発足に進む一方でフランスの既存戦車近代化計画は十年近く前倒しが発表されるなど、この分野では既に大きな動きがあります。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
本日は226ですが話題は現代の問題を。
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ロシアウクライナ戦争、開戦を回避するには権威主義国家が一旦決断を下した場合、国際法上の適法性や安保理決議などを経ず、いわば決定した時点で、どのようにそういった口実に対する合理的な対応を行おうとも回避する事はできません、唯一回避するには有志連合による多国籍部隊による抑止行動により、力で封じ込める覚悟しかない。
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わが国の場合は、こうした情勢の背景となる、つまり同条件ならば起こり得る権威主義国家とその関心となる地域、核心的利益というべきか、当て嵌まる地域があります。こうした地域で緊張が起こった場合、予防外交の話し合いではなく、それ以上に踏み込んだ決断を行わなければ懸念が現実となる可能性がありますが、その為に投じ得る防衛力は。
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限定戦争と全面戦争の区分をしっかりつけなければ、相手が我が国一部にたいしての限定戦争を試みているのに、射程の部分から全面戦争の入り口を潜ってしまう装備に偏重することで、日本の防衛行動が、相手国策源地攻撃など、全面戦争の入り口をこちらがわから超えることになり得る、故に全方位的な防衛基盤を構築する必要がある。
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オレンジプランや帝国国防方針のような概念から離脱して、すべての状況に対応しうる防衛力整備が、今後は必要となる、つまり想定を想定外が無いほどに積み重ねることも重要ですが、装備体系と作戦体系のマルチパーパス化を進め、例えば南西防衛や本土着上陸と云った、仮定ではなく、グローバルな安全保障問題に対応できる防衛力が望ましい。
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具体的には、限定戦争、日本以外の地域での限定戦争において対応できる防衛力があればある特定地域において放置した場合は第三次世界大戦へ直結する様な懸念が生じた場合に、引き離し任務や安定化任務、停戦監視任務などに充てる事で、局地的緊張を放置した場合に第三次世界大戦という形で日本の安全保障へ影響する事態を回避できる、ということ。
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欧州を見ますと、欧州正面の緊張とは一見無関係に見えるイタリアが先月、ラインメタル社の協力を得て大規模な装甲戦力近代化方針を発表したばかりですし、オランダの戦車部隊再建、独仏次世代戦車開発が合弁企業発足に進む一方でフランスの既存戦車近代化計画は十年近く前倒しが発表されるなど、この分野では既に大きな動きがあります。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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