■防衛情報-ウクライナ情勢
ロシア軍の残留機械化戦力の概要が余りわからないようになってきたのですが。
ウクライナ軍はクルスク州ヴェセロエを占領した、ISWアメリカ戦争研究所が9月14日付ウクライナ戦況報告において分析したところによれば、ヴェセロエはスジャの西方40km地点にある。この概況についてISWはウクライナ軍北方作戦司令部のミーニスク報道官の発表を引用、ロシア軍は8月の時点でクルスク州に11000名を駐留させていた、と。
クルスク州駐屯ロシア軍は、ウクライナのゼレンスキー大統領の13日発言によれば、この時点でロシア軍はクルスク州に40000名規模の部隊を集中させていて、間接的にウクライナ東部戦線へのロシア軍集中を防いでいる効果を示唆しました。ゼレンスキー大統領によれば今後、60000名から70000名の部隊をクルスクに抽出させるのが狙い、としています。
東部戦線では戦線が膠着しているためにウクライナ軍固定陣地への大規模な砲撃がウクライナ軍に損耗を強いています、特にウクライナ軍は弾薬不足により、初夏までロシア軍の十分の一程度の火力に落ち込んでいましたが、クルスク戦線の戦端が開かれた後、火力の差は三分の一程度まで収まっているという。ただ劣勢であることはいなめません。■
ポクロフスク周辺での戦闘について、ISWアメリカ戦争研究所は9月13日付ウクライナ戦況報告にその概況をまとめています。ロシア軍はポクロフスク周辺で複数の橋梁を破壊したとされていて、ウクライナ軍の兵站線にたいする生涯を増加させる狙いがあり、補給物資や交代部隊の移動を制限させた上で中心部への攻撃を計画している可能性がある。
東部戦線全体に視野を広げるとドネツク市西方においてロシア軍はひさしぶりに増強大隊規模の機械化部隊を用いた攻撃を実施したとのこと。この攻撃はかなりの距離を前進することとなっていて、クラスノホリフカ周辺の開けた地形を一気に横断、ドネツク市西方のホストレまで8kmもの距離を進出したとのこと。ただ、損害もかなりの規模となった。
ホストレとクラスノホリフカ周辺にはウクライナ軍1個旅団が展開しており、ウクライナ軍の発表によれば12日払暁から正午に掛け4波にわたるロシア軍攻撃が行われ、確認されただけで46両の装甲車両が正面に展開したとしていますが、ウクライナ軍は各種火器及び無人機によりロシア軍装甲車両の半数もしくはそれ以上を破壊したと報告しています。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
ロシア軍の残留機械化戦力の概要が余りわからないようになってきたのですが。
ウクライナ軍はクルスク州ヴェセロエを占領した、ISWアメリカ戦争研究所が9月14日付ウクライナ戦況報告において分析したところによれば、ヴェセロエはスジャの西方40km地点にある。この概況についてISWはウクライナ軍北方作戦司令部のミーニスク報道官の発表を引用、ロシア軍は8月の時点でクルスク州に11000名を駐留させていた、と。
クルスク州駐屯ロシア軍は、ウクライナのゼレンスキー大統領の13日発言によれば、この時点でロシア軍はクルスク州に40000名規模の部隊を集中させていて、間接的にウクライナ東部戦線へのロシア軍集中を防いでいる効果を示唆しました。ゼレンスキー大統領によれば今後、60000名から70000名の部隊をクルスクに抽出させるのが狙い、としています。
東部戦線では戦線が膠着しているためにウクライナ軍固定陣地への大規模な砲撃がウクライナ軍に損耗を強いています、特にウクライナ軍は弾薬不足により、初夏までロシア軍の十分の一程度の火力に落ち込んでいましたが、クルスク戦線の戦端が開かれた後、火力の差は三分の一程度まで収まっているという。ただ劣勢であることはいなめません。■
ポクロフスク周辺での戦闘について、ISWアメリカ戦争研究所は9月13日付ウクライナ戦況報告にその概況をまとめています。ロシア軍はポクロフスク周辺で複数の橋梁を破壊したとされていて、ウクライナ軍の兵站線にたいする生涯を増加させる狙いがあり、補給物資や交代部隊の移動を制限させた上で中心部への攻撃を計画している可能性がある。
東部戦線全体に視野を広げるとドネツク市西方においてロシア軍はひさしぶりに増強大隊規模の機械化部隊を用いた攻撃を実施したとのこと。この攻撃はかなりの距離を前進することとなっていて、クラスノホリフカ周辺の開けた地形を一気に横断、ドネツク市西方のホストレまで8kmもの距離を進出したとのこと。ただ、損害もかなりの規模となった。
ホストレとクラスノホリフカ周辺にはウクライナ軍1個旅団が展開しており、ウクライナ軍の発表によれば12日払暁から正午に掛け4波にわたるロシア軍攻撃が行われ、確認されただけで46両の装甲車両が正面に展開したとしていますが、ウクライナ軍は各種火器及び無人機によりロシア軍装甲車両の半数もしくはそれ以上を破壊したと報告しています。
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