榛名さんの総監部グルメ日誌
比叡山の向こうの豪雨によりまして不思議とこの日は涼しかったので一仕事終えて散策ついでにちょっとよりみち。
第14旅団が第11空挺師団と共に頑張っているという、日米合同演習オリエントシールド、第15即応機動連隊など優秀装備で固めた部隊を参加させているのですが、欧州の現状を見るとあの装備でもなんとか及第点、全般的にもっと装甲化が必要と痛感する。
祇園祭、鞍馬の向こうでは日米が“その時”、というものに備え四国と北海道の部隊まで熾烈に訓練を行っていますが、京都は平穏無事で、いや演習への関心そのものが報道さえ低いのが残念に思う。戦争回避を信じていたキエフ市民の2022年と重なるのだ。
ビールでも呑もうか。ちょうど目の前に土佐、土佐料理の文字がありまして、そう戦艦土佐とか第50普通科連隊と連想し、熱中症一歩手前だし、と涼むこととしましたが、そう、祇園祭最中だったのでビールはジョッキでもグラスでもなくプラスチックで。
カツオの塩たたき、百里でも富士でも、前夜にニンニクの載った料理を頂いた関係で、自動車で迎えに来てくれました友人にこっぴどく叱られ、そうニンニクは、ムール貝のワイン煮とかステーキに潜んでいるので注意が必要なのですが、まあ、ここにも。
美味いっ、とこう叫びたくなるような、ポン酢も醤油もなく塩味が利かせてあるカツオ、慎重にニンニクを避けて口に運んだ一切れの率直な感想は、そう、これ、旨いんですよ。三条通の鷹山という山鉾の直ぐ南側にありますここに、土佐の旨さがあった。
麦焼酎を、そう炭酸割で。こんな美味いカツオのたたきをビールだけなんてもったいない、まあ、プラスチックカップだけれども。ここ、宵山の期間中はテイクアウト兼店内飲食、ということで食器を簡略化しているという、しかし、だから一杯500円の安さ。
炭酸のぷちぷちする様子とともに、さあ、この癖のないというか純粋に酒精を愉しめる麦焼酎とともにもう少しカツオの南国風味を愉しもう、となるのだけれども、さて。なるほど、祇園祭期間中だからお通しが無いのか、物足りなさの正体がわかってきて。
カツオ、藁で焼かれる前のカツオです。こう、ホシザキの陳列棚に堂々と並んでいますと、注文したくなるよね。なんでも土佐のカツオを東京から取り寄せた藁で焼き上げるという。最近は藁の確保に苦労しているとNHKでみたけど、東京か、なんでもあるなあ。
じゃこ天を追加で注文した、奥に見えるメニュー、この忙しい祇園祭の最中に確実に調理できる品目だけを厳選した一騎当千の十一品目で、けっこうお手頃感が、ああっおーばーつーりずむよ、願わくばこの三条のお隣にまで触手を伸ばすな、ぶつ切りにするぞ。
土佐のじゃこ天、骨の感じが若干残る歯ごたえが嬉しい逸品で、そういえば、沼津の黒はんぺん食べ損ねたなあ、と思っていたところで土佐の反撃だ。これも焼酎と合うのですが、一見、厚揚げにみえるのが面白いですよね、共に揚げているんだけれども。
ハイボールで、カツオとじゃこ天連合を迎え撃とう。なんかプラスチックのカップも、これも祭りだあ、と祭の最中に出店で楽しんでいる雰囲気を、冷房、此処重要だなあ、冷房の利いた店内で楽しんでいる印象になって、プラスチックメモリーな感じ。
大将さんもこのころ合いが凪の時間だったのかな、いろいろ四国の話題なんかで弾んでいまして、そう、思い起こせばCOVID-19の前には四国は、頻繁ではないけれどもいっていたのだ、高松で飲んだ栗焼酎なんかも、強烈な思い出でしたよ、と。
ダバダ火振。そう、言ってみるもんですねえ。ヘリコプター搭載護衛艦くらま最後の一般公開前夜に痛飲した、ほわあっとした栗の香りを秘めた土佐焼酎、もしかしてありますか、と聞くと、わたしのカメラバックにカメラが入っているように当然のように。
栗焼酎がグラスに注がれて。そう、これ、通販で買ってみたのだけれども栗の香りは開封の直後までという短期間なので、酒呑みが集まった場所で一気に呑んでしまわないと香りが飛んでしまうんだ、五感を刺激する栗焼酎、これなんだ、ひさしぶりだなあ。
茄子の煮びたしのじゃこ和えを、次の肴に注文しまして、もう一気にダバダ火振をすいいっと頂く。ふうっと息を吐きだすとともに栗の香りだけがつういんっと嗅覚を刺激して眩暈のような旨さを、茄子の煮びたしの美味さで調和させてゆく、これが土佐料理か。
船中八策、こうなるともう坂本龍馬をお迎えするしかないですよね。土佐の盟主、いや銘酒を頂く。船中八策というのは坂本龍馬が幕末に新国家構想の大綱を移動中の船内で挙げたもの。最近評価が揺れる坂本龍馬だけれども、橋渡し的存在として勲功は輝く。
清酒はワンカップで、そうしっかりとしたグラスで供されまして、さっきまでのお祭り感から急に河岸を変えた落ち着き、冷えたグラスは一口すするとともに清酒のくすぐるような甘味と辛味の絡みを際立たせ、ほぐれるようにお酒の効用の酔いを誘う。
こころ。夏目漱石の小説みたいだけれどもこのお店は良かった、お祭り気分も居酒屋気分も同時に。ここは中京区三条町334、烏丸御池駅から三条通を祇園祭ではいちばん新しい山鉾に向かい、少し下ったあたりに、この提灯が灯されているのですね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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比叡山の向こうの豪雨によりまして不思議とこの日は涼しかったので一仕事終えて散策ついでにちょっとよりみち。
第14旅団が第11空挺師団と共に頑張っているという、日米合同演習オリエントシールド、第15即応機動連隊など優秀装備で固めた部隊を参加させているのですが、欧州の現状を見るとあの装備でもなんとか及第点、全般的にもっと装甲化が必要と痛感する。
祇園祭、鞍馬の向こうでは日米が“その時”、というものに備え四国と北海道の部隊まで熾烈に訓練を行っていますが、京都は平穏無事で、いや演習への関心そのものが報道さえ低いのが残念に思う。戦争回避を信じていたキエフ市民の2022年と重なるのだ。
ビールでも呑もうか。ちょうど目の前に土佐、土佐料理の文字がありまして、そう戦艦土佐とか第50普通科連隊と連想し、熱中症一歩手前だし、と涼むこととしましたが、そう、祇園祭最中だったのでビールはジョッキでもグラスでもなくプラスチックで。
カツオの塩たたき、百里でも富士でも、前夜にニンニクの載った料理を頂いた関係で、自動車で迎えに来てくれました友人にこっぴどく叱られ、そうニンニクは、ムール貝のワイン煮とかステーキに潜んでいるので注意が必要なのですが、まあ、ここにも。
美味いっ、とこう叫びたくなるような、ポン酢も醤油もなく塩味が利かせてあるカツオ、慎重にニンニクを避けて口に運んだ一切れの率直な感想は、そう、これ、旨いんですよ。三条通の鷹山という山鉾の直ぐ南側にありますここに、土佐の旨さがあった。
麦焼酎を、そう炭酸割で。こんな美味いカツオのたたきをビールだけなんてもったいない、まあ、プラスチックカップだけれども。ここ、宵山の期間中はテイクアウト兼店内飲食、ということで食器を簡略化しているという、しかし、だから一杯500円の安さ。
炭酸のぷちぷちする様子とともに、さあ、この癖のないというか純粋に酒精を愉しめる麦焼酎とともにもう少しカツオの南国風味を愉しもう、となるのだけれども、さて。なるほど、祇園祭期間中だからお通しが無いのか、物足りなさの正体がわかってきて。
カツオ、藁で焼かれる前のカツオです。こう、ホシザキの陳列棚に堂々と並んでいますと、注文したくなるよね。なんでも土佐のカツオを東京から取り寄せた藁で焼き上げるという。最近は藁の確保に苦労しているとNHKでみたけど、東京か、なんでもあるなあ。
じゃこ天を追加で注文した、奥に見えるメニュー、この忙しい祇園祭の最中に確実に調理できる品目だけを厳選した一騎当千の十一品目で、けっこうお手頃感が、ああっおーばーつーりずむよ、願わくばこの三条のお隣にまで触手を伸ばすな、ぶつ切りにするぞ。
土佐のじゃこ天、骨の感じが若干残る歯ごたえが嬉しい逸品で、そういえば、沼津の黒はんぺん食べ損ねたなあ、と思っていたところで土佐の反撃だ。これも焼酎と合うのですが、一見、厚揚げにみえるのが面白いですよね、共に揚げているんだけれども。
ハイボールで、カツオとじゃこ天連合を迎え撃とう。なんかプラスチックのカップも、これも祭りだあ、と祭の最中に出店で楽しんでいる雰囲気を、冷房、此処重要だなあ、冷房の利いた店内で楽しんでいる印象になって、プラスチックメモリーな感じ。
大将さんもこのころ合いが凪の時間だったのかな、いろいろ四国の話題なんかで弾んでいまして、そう、思い起こせばCOVID-19の前には四国は、頻繁ではないけれどもいっていたのだ、高松で飲んだ栗焼酎なんかも、強烈な思い出でしたよ、と。
ダバダ火振。そう、言ってみるもんですねえ。ヘリコプター搭載護衛艦くらま最後の一般公開前夜に痛飲した、ほわあっとした栗の香りを秘めた土佐焼酎、もしかしてありますか、と聞くと、わたしのカメラバックにカメラが入っているように当然のように。
栗焼酎がグラスに注がれて。そう、これ、通販で買ってみたのだけれども栗の香りは開封の直後までという短期間なので、酒呑みが集まった場所で一気に呑んでしまわないと香りが飛んでしまうんだ、五感を刺激する栗焼酎、これなんだ、ひさしぶりだなあ。
茄子の煮びたしのじゃこ和えを、次の肴に注文しまして、もう一気にダバダ火振をすいいっと頂く。ふうっと息を吐きだすとともに栗の香りだけがつういんっと嗅覚を刺激して眩暈のような旨さを、茄子の煮びたしの美味さで調和させてゆく、これが土佐料理か。
船中八策、こうなるともう坂本龍馬をお迎えするしかないですよね。土佐の盟主、いや銘酒を頂く。船中八策というのは坂本龍馬が幕末に新国家構想の大綱を移動中の船内で挙げたもの。最近評価が揺れる坂本龍馬だけれども、橋渡し的存在として勲功は輝く。
清酒はワンカップで、そうしっかりとしたグラスで供されまして、さっきまでのお祭り感から急に河岸を変えた落ち着き、冷えたグラスは一口すするとともに清酒のくすぐるような甘味と辛味の絡みを際立たせ、ほぐれるようにお酒の効用の酔いを誘う。
こころ。夏目漱石の小説みたいだけれどもこのお店は良かった、お祭り気分も居酒屋気分も同時に。ここは中京区三条町334、烏丸御池駅から三条通を祇園祭ではいちばん新しい山鉾に向かい、少し下ったあたりに、この提灯が灯されているのですね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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