イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

気になること・・・感情を掴む大事さ(湧き上がる感情 6/10)

2019-12-08 | 第二章「五感と体感」

 日が短くなり、街や大学などのクリスマスツリーの電飾が美しく気になる今日この頃である。さて、クリスマスツリーが気になることなど、日常の中ではよく起こる。その背後には、恐らく微妙な感情の動きがあるのだろうが、どういう感情かと言われても、はっきりしないものである。

 それを、言葉で表現すると、紋切り型になりがちであり、ちょっと違うのではと思うこともある。他人がいる中で、なんとはなしに急に涙がでてハンカチで拭うとき、他人の視線が心によぎることがあるが、そのチグハグ感というようなものか。

 感情をうまく表現することは、人間の限られた能力ではなかなか難しいのかなと思う。それ故に、俳句や歌が、絵画や音楽が、芸術が生まれたのではないかと思う。芸術は人間の活動領域でもあるが神秘的な要素も含んでいるように思う。

 さて、縄文時代ばかり気になっていた私だが、近くの本屋さんで「持統天皇」瀧浪貞子著(中公新書)を見つけ、これまたどういうわけか気になった。U先生の勉強で持統天皇に関しての論文を書かなければいけないので、それ故の不安感が裏に隠れていたのだと後で思った。

 そして、実際に読んで見たが、なかなかの名著で今まで気になっていた問題のいくつかの回答がそこにあり短時間で目をとおしてしまった(熟読も今後必要だと思う)。万葉集の巻1の原型は持統天皇が編集したと書かれてあった(ほぼ定説となっている伊藤博氏の見解だそうだ)また、その内容と大政治家でもある持統天皇の思いとの関係づけは衝撃的であった。

 持統天皇が道昭に帰依していて、天皇としては初めての火葬だったことも考えると、仏教を深く信じていたのだとあらためて感じ感動した。夫である天武天皇と合葬されているお墓から南には縄文の香りのする吉野の方向が望め、真東にはやはり天武天皇との思い出深い伊勢神宮がある。それを仏教を深く信じる持統天皇はどう統合していたのだろうか。

 万葉集巻1には政治的な思惑もあるかもしれないが、持統天皇の感情の流れがぎっしりつまっていると思う。すでに中世に盗掘で墓は壊されてしまっているが、万葉集は今でも伝わり、私たちにさまざまな感情を湧き起こしてくれる。湧き起こる感情には、その人にとって大事な意味が隠されている。U先生から学んだことかもしれないが、よくかみしめなければいけないと思う。自分の真実、生きる目的、生き方が隠されている。

湧き上がる感情 6/10

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聖地で感じるもの・・・(湧き上がる感情 5/10)

2019-12-06 | 旅・雑記帳

 まもなく冬至。そして世界的に様々な宗教で、民族固有のお祝いの仕方で、春を感じつつお祝いをする。そして、多くの人は聖地に行く。日本人は特に真夜中に寒空の中でさえ聖地に行く人が多い。そして、何かを感じて新しい時を始める。

 私は聖地が好きだ。幼い頃の最初の記憶が日光の東照宮だったことも大きいかもしれない。カトリックの幼児洗礼だったのでミサは退屈だったが幼い頃でも良く教会にも行った。就職すると関西に単身赴任となったので、休日となると京都、奈良の聖地(神社・仏閣など)に行った。京都の神社・仏閣も好きだったが、飛鳥のよく分からない石像、古墳。そんなところを訪れたことが印象に不思議に残った。西行ではないが「何事の おわしますかは 知らねども かたじけなさに 涙こぼるる」なのである。難しい神学その他をとおして聖地を理解するより、ほとんど知識なしで五感・体感で祈りの空間を味わうことが大事なようにも思う。疑惑感の中では聖地の良さは分からない。

 人間のストラクチャーについて身体のことを考える人は多いが、生育史からなる心や宗教的な領域である魂のことまで意識している人は日本では少ないように思う。身体、生育史からなる心、そして魂。この3つの要素から成り立つと考えることは、比較宗教学や比較文化論の世界ではポピュラーで、WHOでも健康の定義に魂という言葉を入れるか真剣に討論したことがあるようだ。それはともかく、聖地に立って、しかも事前の知識が乏しいなかで立って何かを感じるとどうだろう。時には、不思議に日常のストレスが解消されというか、癒やされることがあるのではないか。

 京王線の沿線で多摩境というところがあるが、そこから5分も歩かないところに田端遺跡がある。これは既に埋め戻されているが、その地にプラスチック製で正確に再現されたストーンサークルがある。長径9m短径7mの小さな楕円形に石が積まれているが、電車で気楽に行けるストーンサークルということで人気がある。特に、冬至にはこの場所から丹沢山系の最高峰ヒルガタケに日が落ちるので人が集まる。ただし、綺麗な日没が見られるのは私の経験ではまれであり、前後一週間くらいでもほぼ同じ位置に落ちるので空気の澄んだ日に行くのがよいかもしれない。冒頭の写真は昨年の冬至の頃に写した写真である。

 今から3500年位前から縄文晩期までの500年以上、当時の人達の墓地や祭りの地として機能した聖地は何か違うように思う。この近くで北海道の国宝の著保内野遺跡の土偶に似た中空土偶の頭部が発見されている。

 聖地で感じるもの、それは身体から来る何か、生育史から来る何か、魂から来る何か・・そんな風に湧き上がる感情を楽しんでみると一層味わい深くなると思うが、どうだろうか。

湧き上がる感情 5/10

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小旅行で湧き上がる感情を楽しもう。さらに縄文ツアーも。 (湧き上がる感情 4/10)

2019-12-04 | 第二章「五感と体感」

 昨日は江ノ島の近くの腰越で生き甲斐の心理学のU先生の勉強会に参加した。腰越での勉強会は今回で最後となり来年からは別の会場に移るということで、名残惜しく片瀬江ノ島駅から海岸沿いに歩いて会場に向かった。この季節は冬至が近ずき、太陽の軌道が低くなることもあり、天候が良ければ海面がキラキラ輝やくからだ。

 

 昨日は、快晴で温かく温かく江ノ島が、そして10年以上の腰越での時が別れを告げているもようにも感じた。勉強会での貴重な時間が終了してからも、忘年会で楽しい時間を過ごし、のんびりと帰宅した。U先生が昔、腰越は少し遠いけど小旅行のつもりで来たら、と言われたことも思い出したりした。

 確かに小旅行といっても旅であり、日常性とはちょっと違う旅。その中はギスギスとした理性優位の時間というより、豊かな感情が蘇り思考・感情・行動のバランスが回復してゆく。今回も昼前に片瀬江ノ島に着いてから、天気が良いので海岸沿いの道を選択し、レストランも選択し・・・無理なく自然体で気ままな時を過ごした。こうした時をは、ネガティブな感情をポジティブな感情に変換し、希望、意思力、目的志向性・・・といった人生にとって大事な要素を鼓舞する。意識上だけでなく無意識の世界にも。

 6年前にU先生がリーダーシップをとられ奈良旅行に行ったことがある。それは感受性訓練の要素を含む貴重な体験であり、「旅と生き甲斐の心理学」を個人的にも、その後テーマとして意識するようになった。

 最近は縄文時代遺跡ツアーを計画したり実施したりすることが多くなった。奈良や京都の旅は今の私にとっても憧れであることは変わりないが、縄文ツアーも「旅と生き甲斐の心理学」の応用編として大事だと思うようになった。というのは、縄文ツアーは近辺なので金銭面も含めて気楽な旅だからだ。ただ、縄文遺跡の旅をするといっても、殆どは地面の下の話で、外見上は何だかよく分からない。また、遺跡に関する考古情報も通常少ないので、観光地のような華やかさはなく、私たちが五感や体感も含めて遺跡を聴こうという意思が無いと何も始まらない。

 その違いを思い出すのは、青森に行った時だ。三内丸山遺跡はバスの駐車場も完備した巨大な観光名所であったが、考古学を学ぶと三内丸山遺跡のすぐ近くにもストーンサークルで有名な小牧野遺跡があり行きたくなるものだ。しかし、今は違うかもしれないが足を伸ばすと、信じられないほど見学者は少なく驚くほどであった。しかし、私などは三内丸山よりボランティアの方のマンツーマンで説明していただいたこともあり、小牧野遺跡の方が五感・体感といった意味も含め印象的であった。三内丸山の人達の後裔が築いた遺跡ということもあるが。

 私は、生き甲斐の心理学を通し、欧米と比べ著しく違う日本人のこころの特性を考える中で、古代史をU先生に後押しされて勉強しはじめたが、それが高じて縄文時代を研究するようになってしまった。そして、縄文遺跡を探索する中で、縄文時代の情報をベースに自分なりの想いを小説にしてきた。これは意外に難しい作業で、当時は縄文時代の小説などファンタジー以外は皆無といってよかった。歴史小説という意味では、考古学だけでは情報が少なく、民俗学、比較宗教学、比較文化論、遺伝子科学、脳医学、心理学、天文考古学などの知識も極力得るようにした。そして、最大の推進力は縄文遺跡・現地に行き、のんびりと散策する。すると五感体感から湧き起こる感情がうごめく。縄文遺跡は経済成長に合わせて見つかったものが多い。そのため、公園などとして保存されているところは良いものの、多くは建物が建っていたりして遺跡そのものは跡形もないことも多い。しかし、それでも地形、風土などは概ね変わりがないと思う。その場所を吹く風や微妙な土地の形状などは当時と似ていると思う。5000年前の小説を書き、今はチャレンジャブルな3500年前の小説を書き始めている。

 縄文ツアーを実際に小規模だが行うことで、いろいろな発見があった。私たちは自分のルーツだけでなく、自分の住んでいる地域にも興味を持つ存在であり、郷土愛を育む一つきっかけになるのではないかという点。今ここでの文化だけでなく、過去の文化を思いを寄せることで思考の幅が広がるということもあろう。5000年前の人はどこから来たのか。宗教はなんだったのか。土器を創ったのは誰か(どうも女性というのが大方の見方になりつつある)。何処と何を交易していたのか。特産品は何か。話していた言語は何だったのか。戦争や死刑はあったのか。男系社会だったか女系社会か双系社会か。自然災害はどうだったか、対策はしていたのか・・・生き甲斐は何だったか。祭りか、芸術か、人助けか、はたまた富や権力だったか。自然にどう接していたか。食事はどうやって得ていたか。健康を維持するために何をしていたか。土器制作技術はどうだったか。漆の木工技術は。土木技術は。暦はあったのか。海外交流はあったのか。・・・さまざまな問いかけが参加者から発せられ、楽しむ。

 縄文と言っても、その関心対象は人それぞれだと思う。縄文ツアーで自分なりの生き甲斐をさらに発掘し、人生を楽しむのはいかがでしょうか?

湧き上がる感情 4/10

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