イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自然体で生きる・・今も縄文時代も(8/10 明るく生きるには) 

2021-12-19 | 第二章「五感と体感」

努力してよかったと思う学びはいくつかあるが、恩師のU先生から勧められた太極拳もその一つである。心の勉強をしていくと自然体の問題がでてくる。恩師が盛んに勧める宮本武蔵の五輪の書や太極拳が何故大切かは始めはよく分からなかったが、私の昔の経験の中に一つ自然体のイメージに重なるものがあり。ああこれかとだんだん分かるようになってきている。

20歳台の頃知人から夏山登山によく誘われた、やがて八ヶ岳や槍ヶ岳に登るようになり、登山で危険な箇所の身のこなしかたを教えてもらったことがある。危険な箇所ではどうしても緊張し、やたらとしがみついてしまう。当然の本能のようなものだが経験者には実に危険に見えたのだろう、実地に肩の力を抜いてしっかり掴みながら身体を自由にすることを学ばせてもらった。そのことが、10年位前だっただろうか生き甲斐の心理学の勉強会合宿の合間に、恩師から自然体の強さを身体で教えて頂き結びついた。

自然体は日常の危機管理にも通じる。この一ヶ月のことを思い出しても、自然体で切り抜けたことというのがいくつかあった。講演中にパソコンの電源が落ちたが臨機応変に対応してなんとかなったり・・。問題が生じた時点で五感で問題を感情を含め把握してから防衛機制で心をガードしつつ対応する。

こころの自然体は、自己否定や他者否定の世界では成り立たないように思う。大いなるものに支えられているという感覚が自他肯定の自然体の基盤を生む。他者否定・自己肯定の傲慢。他者肯定・自己否定の卑屈はこころの緊張を加速し五感での現状把握を間違えとんちんかんな行動に結びついてしまう。

今の時代は、科学技術の発達で都会に住んでいると、食事を始め様々なことが努力しないでもできてしまうが、逆にそれが喜びを奪うところがある。朝ご飯を食べるということ一つにも、私が好きな縄文時代のような苦労もなく記号的にできてしまうので腹は満たされるが心はどうだろうか。

火を付け煮るということも、今ではマッチひとつなくできるが、縄文時代は火を絶やしてしまえば慣れていても数分はかかる労力をもって初めて着火できる時代だ。昔より今は便利で良いという見方は大方のひとの意見かもしれないが、朝食をいただく時の喜びという意味ではひょっとしたら、今より昔のほうが上だったかもしれない。喜びは光と影の関係のように苦労を前提とするところがある。さらに、心のあり方も傲慢や卑屈に傾いたりしていると今ここの本当の感情に触れにくくなっているようにも思える。

今はコロナ禍とかいろいろ過去の経験も未来予測も役にたたない事が多くなっているように感じる。今ここのアンテナを鋭くし、自然体で感じて判断して行動する。今ここを大切にしなければならない時代がいつの間にかやってきているのだろうか。

写真は10年くらい前に奈良の畝傍山の麓で立禅のスタイルをしているところ。今よりスリムだった!

8/10 明るく生きるには 

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不安感が先か、平安感が先か・・感情生活は今も縄文時代も (7/10 明るく生きるには) 

2021-12-16 | 第二章「五感と体感」

トースターで焼きたてのパンができるということを先日教えていただき、今朝試してみた。初めてで決して成功したとは言えないかもしれないが、焼きたてのパンを小麦粉から作って(昨晩仕込む)食べるのは実に美味しかった。

さて、今日も生き甲斐の心理学の勉強会があるが、感情の勉強の基本に、「不安感(暗い感情と置き換えてもよいかもしれないが)と平安感。どちらが人間にとって本質か?」という問題がある。暗い世の中街に行けば如何にも明るい音楽やイルミネーションに満ちていて、まるで平安感が本質と思わず言いたくなる。しかし、本当だろうか。

簡単なようで難しい問題である。感情なので人から教えてもらうというより自分自身で経験を精査しないと分からない。どういうわけか、この問題を考えると小学校低学年の時に書いた自分の作文のことを思い出す。テーマは「夜のおつかい」だった。

父親に夜とうふを買ってこいといわれ、本当に暗い夜道を豆腐を買いに行った。怖いので走ると後ろから誰かが付けてくるようで、ますます怖くなり全速力で駈ける。やがて豆腐屋さんに着き、アルミの弁当箱に豆腐を入れてもらい何とか帰るが、親が確認すると釣り銭が間違っていて、もう一度行けと言われ行って帰る。そして、家に戻ったときに訪れる平安感・・・。

こんな事例を考えると、平安感は不安感が前提であることに気づく。降って湧く平安感はちょっと怪しいのでは。平安感は、不安感を何らかの努力?のもとで転換して初めて得ることができる稀な感情であり、不安感が人間の本質なのでは私は思うのだがどうだろうか。

コロナ禍で若干生活が変わってきた。それまでは本当に記号的な生活でテレビをひねり何となくニュースを見たり・・・。それが、朝起きて外に出て新聞を取りに行く。朝起きて昨日仕込んだパン生地を焼く。・・・何となく縄文的になりつつあるのではないか。もちろん、縄文時代だったら、火だねが消えていたら、時間をかけて火を熾さなければならないし、堅果類の粉を得るにも大変な灰汁とりが前提だ。スーパーで簡単に買えば良いと言うわけではない。

平安感は不安感にちょっとした五感体感を使い、どこか真善美にふれつつ得る感情のようだ。

7/10 明るく生きるには 

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カレンダーの知識を大切に‥今も縄文時代も(6/10 明るく生きるには)

2021-12-14 | 第三章「無意識の世界」

この時期になると来年のカレンダーを頂いたりして、いつもカレンダーで興奮する。年をとってからの学習でカレンダーの豊かな意味が私の中で開花してきたこともあるのだろう。

かつて大企業に勤めていたときは自然と付き合うことも少なく、カレンダーはタイムマネジメントの一つの記号のような存在であった。しかし、20年くらい前に「生き甲斐の心理学」を学びはじめ、日本の古代や縄文時代を学んだりするなかで、カレンダーの存在感が私の中で圧倒的に大きく育ってしまった。人は自然の一部であり、自然は太陽や月の影響を強く受けているので、当然ながらカレンダーの意味は非常に大きい。カレンダーを大切にすることで、現代においても身体だけでなくこころの健康にも良い影響を与えるようだ。

カレンダーという言葉は月が新月で消えてから三日後に「月が出たぞ」と、夕方ラッパを吹きならし祭司が伝えたとされる古代の太陰暦の習慣から来ているようだ(暦と占いの科学 35P 永田久著 新潮新書 昭和57年参考)。季節によってやってくる何十種類の動物や回遊してくる魚を捕らえるにもカレンダーは大事だ。また植物性の食料も縄文時代は堅果類を中心に、小豆や大豆、根菜なども食したりするようだが、主食のほかにも野菜、山菜やキノコなどをいれると数百種類の植物を食べていたり薬草などに使っているようで、身体によい旬の食物を効率よく採取するためにもカレンダーは今以上に大事だったと思う。

どのようにカレンダーの知識を入手し生活の中で使っていたのかは気になるが、考古天文学の分野では岩陰に射す太陽の光から信じられない精度のカレンダーの知識が古代に使われていたという説さえある。また、東京のストーンサークル・田端遺跡で冬至の日没が丹沢山系の最高峰蛭が岳山頂に正確に落ちることを考えても、かなり優れたカレンダーの知識が古代に存在していたことは間違いない。

カレンダーは生命体との深いつながりもあるので、古今東西の宗教でも大切にされている。キリスト教や仏教とカレンダー(二至二分など)のつながりは多くの方が知っていられると思うが、縄文時代の宗教もカレンダーとの関わりを無視できないと思う。先の田端遺跡は冬至を強く意識した、700年とかの長期にわたっての祭儀場であったことが知られている。田端遺跡は小規模なストーンサークルであるが、外にも例えば東北の大湯遺跡など巨大なストーンサークルもあり、そこでは夏至の日没が意識されている祭儀場であったことが知られている。あるいは、井戸尻考古館で知ったが、土器の文様から月やカレンダーに関係する研究もあるようだ。

それから、こころの健康とカレンダーの関係。満月や新月とこころの関係などいろいろな説が言われているが、私の一つの印象を最後に述べてみたい。カレンダーを意識することは太陽や月を意識することでもある。現代社会は自分のことだけに焦点を当てがちで、自分のことを過剰に意識し周りが見えにくくになってしまう傾向があるようだ。自己愛の問題もそうした中で大きな問題になってきているのではないだろうか。こうした中、カレンダーをとおし自然や世界を意識することで生命体である本来の人間のバランスをとりもどしやすくなるのではないだろうか。カレンダーは自分を俯瞰する視座を与えてくれるのでは。

6/10 明るく生きるには 

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愛の原形を発掘する‥今も縄文時代も (5/10 明るく生きるには)

2021-12-12 | 第九章「愛」

傍から見ていると幸福なのにとても不幸だと言う人がいる。人それぞれの理想や夢と現実の把握の仕方の妙でそういった現象がおこるようだが、なんともったいないと思う時もある。

さて、U先生の生き甲斐の心理学を学び始めると「愛の原形」という言葉が出てくる。自分が大切にされたという経験が五感をともなって思い出される。原形というので幼かったり子供のころの経験が重要だったりする。こうした「愛の原形」は自分にとってはあたりまえのものだが、人それぞれであり大人になって例えば伴侶を得た時など、その原形が当然異なっているので、喧嘩のもとになったりもする。相手の「愛の原形」を知り自分の「愛の原形」を確認することはパートナーとの生活では結構重要なことなのである。

ところで、今の時代。昨日の常識が今日の非常識になったりする価値観の変わる時代。こうした時に愛の意味を深く考えることは大事かもしれない。世間の常識からちょっと離れて定評ある宗教書や哲学書を読んだり、映画なども見たりする。私は最近、島尾敏夫さんの「死の棘」の映画を見たり本を読んだりしているが・・・暗い小説などは嫌う人も多いが、光と影の関係でこうした小説に明るい世界への大きなヒントが隠されていたりする。こんな風にして愛の意味を思索することで変わってくるものがある。年を重ねて見えてくるものがある。

そして、過去の自分の馴染の「愛の原形」を再考し、これはちょっと変かなと考えたり、かつては考えてもみなかった経験を見直し再評価したりする。「愛の原形」の発掘。今回の最初の文ではないが、大切な人からよかったねと言われる経験を不幸と勘違いしていたこともあった。体験の解釈が変わると世界が変わる。

縄文時代の祖先の愛はどうだったのだろうか。文字もなく考古学的資料しか残ってないので結構難しいが、想像を羽ばたかせて考えてみる価値のあることがいくつかある。一つは壊されるのが当たり前の土偶がある。古代の環太平洋では一つの神話のパターンがあり、例えば日本神話のオオゲツヒメのように死んで五穀を生むというような再生の思想がある。これと土偶の破壊の現象(殆どの土偶は壊されて出土する)と結びつける学説がある。土偶を壊すことがある意味での愛という世界が広がっていたと解釈できるかもしれない。しかし、その中でも壊されないで完形に近い形で出土した土偶がある。自然災害でパックされたような土偶もあるが、あきらかに意図されて完形で埋められた土偶もある。秋に行った中ッ原遺跡公園での仮面の土偶もその珍しい土偶だ。

当然ながら個別の事情があったのだと思うが、その背景にどのような人が、どのような愛の原形の人がいたのか、とても気になるところである。もちろんこの「愛の原形」をネガティブにも考えられるがポジティブにも考えられる。

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五感の癒しで元気になる・・今も縄文時代も (4/10 明るく生きるには)

2021-12-11 | 第二章「五感と体感」

私のこころの健康基準の一つは鼻歌が出てくるかどうかだ。鼻歌もなく数か月過ごす。これは結構危ない。身体の傷は見えるので大変はたいへんだが本人は確実に気づく。しかし、こころの傷は無意識が絡むので本人が気づかないうちに結構ひどい状態になっていたりする。一つの心配事にずっと固着していたり、何となく哀しい感情に気づいたりしたときは注意が必要(感情に気づくのはまだ良いほうだが)。でも、無意識が絡むだけに対応は難しい。

U先生のこころのともしびのテレビ放送DVD(元気に生きる)の中に、そうしたときの解決方法があった。先生も恩師から学んだとされているが、こころの傷は五感で癒す。視覚で傷ついたら視覚を癒す。聴覚で傷ついたら聴覚で。よくわからなければ全部で・・!私の勝手な解釈で間違っているかもしれないがそういう要旨だ。自分にとっての愛の原形に触れるような美しいものを観、美しい音楽を聴き、良い匂いや良い味の料理を食べ、好きな自然の中で気持ちのよい風に触れ・・もちろん、親しい友達などとの語らいも。まあこんな風にして過ごしていくと・・・私の場合は鼻歌がでるくらいに癒されていく。しかし、傷ついているという意識化は大事なようだ。

さて、縄文時代はどうだったのだろうか。先日江戸東京たてもの館を見学した。江戸博での縄文2021の一環として、竪穴式住居の最新の復元がされていたので興味深く拝見させていただいた。何といってもねぐらは癒しとも関係が深い。縄文中期など5000年前にはカヤなどを切る道具が十分ではなかったという仮定で土葺の家であった。土葺なので家の上に好きな花や草木が生えていたかもしれない。また入口のドアにあたるところは自ら鞣した自慢の鹿革を使い、炉があるので煙りの抜けるように窓が幾つか作られていた。なかなかおしゃれ。今も私たちが家に込める思いと同じような思いが当時にも当然あったと思う。愛すべき家族が心も身体も癒される空間だったのだろう。

 

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