田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

春を見つけに 温もりは4月の陽気だという

2013年03月06日 | 日記

3月6日(水)  晴れ  雲一つ無い快晴  風が心地よい暖かな一日

町の中でも春が遅いと云う山裾集落、それでも里に比べて2週間ほど遅れながら、庭の福寿草が顔をだした。開いた花びらを見ると先端が茶色く変色しているが、これは先週の寒の戻りが影響したのだろう。福寿草はビーナスの恋人アドニスの化身と云われるが、この花と同時に姿を見せる水仙の方が恋人には相応しいように見える。すこし離れたところを探すと枯れ草を押しのけてやはり芽をだしていた。庭は一面枯れ草に覆われているが、秋に枯葉を片付けなかったことが、春の雪どけでぬかるむことを助けてくれる。そんな枯れたくさや枯れ葉の中を素早く走り回る黒い影が見える。葉隠れの技ではないが、同系色の葉の上で姿を消したつもりなのだろうか?そっとレンズを近づけると蜘蛛、彼の名は知らないが、辺りを見ると仲間が沢山いることが判る。

 

心地よい暖かさなのでセーターのまま裏山に向かった。シカが通り抜けた荒れた土手には僅かにオオイヌノフグリが咲き出している。暖かい年は正月でもこのブルーの花を見ることができたが、この冬はだいぶ長い間雪の下で春を待っていた。花を開いても受粉を助けてくれる虫はまだ少ないが、シベの脇に黒い影を見つけたので近寄って見ると虫ではなく蜘蛛のようだ。

裏山を一巡りして戻り道で蕗の薹を見つけた。足先に何かぶつかるので枯葉をどけてみると薄緑色の蕾、寒さが戻ると黒くシモヤケをしてしまう。そっと枯葉をかけてやった。東には浅間山も田んぼも春色に変化を見せている。雪解け水が流れるハケでは芹も緑の芽を出し始め、水量が増す頃には春の味覚を楽しめそうだ。久しぶりに僅かな散歩だが、春のウキウキする心の余裕を感じた。

コメント
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