田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

遙かぶり 山裾の春のおとどけ

2013年03月26日 | 日記

3月26日(火) 晴れ  暖かい春の空気  午後には雲が広がり風も冷たくなる

朝から出かけていて家に戻ったのは昼を充分すぎた頃になった。昼飯は会議のあとに出されてモノで済ませた。重い鞄を置いて、早足で急さかを登り裏山へ急ぐが息がきれる。冬場の運動不足を感じるのはいつもこの春先のころ、懐かしささえ覚えるが止まることもなく蕗の薹が顔をだす山陰のについた。

ここでもすでに蕾を開き花が広がりだしている。足の踏み場がないほど沢山の蕗の花は星座のように見える。山の絞り水がながれるハケでは、冬の間薄黒いカタマリに見えていた芹が緑を取り戻し葉を広げだした。暖かさがもう少しつづけば春の味覚をいただけるようになるだろう。坂を下りながら遠くの山々を眺め、引力に引かれるまま歩く。五月の鯉のぼりのころには爽やかな風を眼に見せてくれる風知草、もうすぐ彼らの季節になる。

木々は僅かに芽をだしているが、朝晩の寒さは未だ-5℃を下回る。冷たい風や霜を避けながら、枝先で春をつかみ取っているのはアブラチャンだけのよう。満開になっている花は10日程前にはまだが開いていなかった。山裾集落のバア様に聞いた話だが、彼女が子どもの頃、秋になるとアブラチャンの丸い小さな実を集めさせられ、それを干して油をしぼり明かりに灯したそうだ。今はそう言うことも忘れ去られているが、花は観賞用として都会の庭に植えられるとも聞いた。もう一つの花は俺の部屋の北向きの窓から見えるキブシ、行政にだす報告書作りに明け暮れていた少し前、この花房が赤みを帯びて風に靡いているのを窓から見た。すでに花は終わったのだろうか?この手の花房を持つ樹は裏山に沢山ある。小まめに訪ねることにしよう。

 浦屋

このところ忙しいと云うと大げさだが、久しぶりに徹夜をする日がつづいた。年度末の報告書を提出するのに、まだ半月もあるころか追われてしまったのだ。ちいさな画面のノートパソコンでA3サイズの書類に書き込む作業はくたびれる。単純な作業ながら一年分書き留めた記録を所定の用紙に転記する。もっと早くから気がつけば報告する書式に切り替えたのに ・ ・ ・ 今になって云っても仕方がなく、ただただじっと続けるしかなかった。俺がパソコンに齧り付いている間、SalaとAlgoは後で大きめの座布団の上で寝入っている。俺が振り向いたときにAlgoと目が合う。彼は寝入っているようだが、、俺が声もかけなくても振り向くのが判るようだ。愛おしさに癒されるひとときだろうか。

 

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