武谷三男の本を集めている。古い本が多いのだが、私の所有するものももう160冊に近い。ちょっとでも武谷の寄稿がある本なら何でも集めているが、私の調べたところでも190冊近くが出版されている。そのリストはすでに「素粒子論研究」に2度にわたって載せているが、まだまだありそうである。なかなか人間のやることは完全というわけには行かない。
現物が手に入らないものは図書館で借り出しを受けてコピーをしている。武谷三男全集が編纂、発行されることがあれば、私のところへ相談に来なければうそというものであろう。
しかし、ということは武谷に関する文献では本人とか国会図書館を除いて世界で一番集めていると思う。武谷は2000年に亡くなったので、遺族が彼の著書を完全に保管していれば、それにはもちろんかなう訳ではないが、どうだろう。遺族というのは存外面倒がったりしてぞんざいに扱っているかもしれない。
これは遺族を非難しているわけではなく、普通にはそんなもんだと思うからである。因みに私の作成したリストは国会図書館で武谷三男で検索して得られるリスト数130点前後よりもはるかに多い。
もっともこの資料がいつ役に立つかはたまた全く役に立たないのかはわからない。でもそんなことをやっている人間がいるということが大切なのではないか。
どうも歳をとると変なことを自慢するようになるが、これが老化ということだろうか。