我が家の近所で見るヤブガラシは花が終わると茎だけ残っている。↓の参考サイトによると『ヤブガラシは大部分が3倍体のために実が出来ない。2倍体の株には実がつく。3倍体の株は小葉が5枚、2倍体の株は小葉が3枚、花の咲いていない時期でも見分けることができる。』そうなので、殆ど3倍体のヤブガラシのようだ。
ブドウ科 ヤブガラシ属
別名「ビンボウガラシ」
2013年8月19日
↓ ヤブガラシの蜜を吸うスズメバチ
↓ まだまだ新しいツルを伸ばしている。
↓ 出来たてのツボミ
参考サイト スズメバチが集まる花ヤブガラシ
セイバンモロコシ(西播諸越)の花穂から雄花と雌花が見え始めた。黄色い色をして沢山ぶら下がったように見える雄花、小さなブラシのような雌花。
イネ科モロコシ属
2013年8月19日午前6時半ころ
果実になる頃もタイミング良く撮りたい。
人の背丈をはるかに越えて、汚名高きオオブタクサ(大豚草)が開花し始めた。オオブタクサは風媒花なので、飛んだ花粉が悪さをし、花粉症の人たちを悩ませる。
国立環境研究所侵入生物データベースオオブタクサ
キク科ブタクサ属
別名「クワモドキ」
2013年8月18日
↓ 今にも花粉を飛ばしそうな雄花序
この黄色いつぶつぶに見える苞の下に雄花小花を集めている。
苞には黒いスジがあるがこの画像では良く見えない。
↓ 雄花序の付け根の近くには小さな雌花序が見える
↓ 以前書いたブログ より
大堀川のどこに行っても、馬鹿でかいので、今一番目立つ。
出来れば、花粉が出る前に刈り取って欲しいが、水面ちかくの法面にもあり、水面を隠しているほどなので、なかなか無理なのだろうと思う。
メモ
・大形の1年草。
・1950年代に渡来した帰化植物。
・荒地、川沿いのやや湿った地、道ばたなどに生育。
・山地に道沿いにも分布を広げている。
・夏から秋にかけて、花粉を飛散させ、花粉症の原因になる。
・葉の形から初めクワモドキと名づけられたが、
オオブタクサ(大豚草)の方がふさわしい。
全国農村教育協会「形とくらしの雑草辞典」より
大堀川防災調整池の水辺近くにヒレタゴボウなどと競争するように、大きなカヤツリグサが花火が開いたように満開になっていた。
図鑑で見ると、ミズガヤツリにも似ているかなと思うが、良くわからない。
なんとか機会を見つけて、名前を確定したい。
カヤツリグサ科カヤツリグサ属
2013年8月18日午前8時ころ
大堀川防災調整池の展望デッキから金網ブロックを眺めていたときに、淡紅色の唇形花に気づいた。葉も花も初めて見る植物だったので、取り敢えず撮ってきた。ネット検索結果、アメリカアゼナ(亜米利加畦菜)とわかった。波状の鋸歯があり、葉が細くなって茎についていたので。似たアゼナには葉に柄がなく、鋸歯もない。またタケトアゼナには葉に鋸歯があるがやや不明瞭で、葉の基部が丸く柄がない。
ゴマノハグサ科アメリカアゼナ属
2013年8月18日午前8時ころ
↓ 葉にははっきり鋸歯があり、葉は細くなって茎についている。
茎は4稜がある。
↓ アメリカアゼナの花
上部の葉のわきに5~10cmの淡紅色の唇形花。
上唇の先は2浅裂、下唇は3深裂。
写真が不鮮明でわからないが、雄しべ4個のうち
下唇の側の2個には葯がない仮雄しべだそうだ。
↓ アメリカアゼナの花後は萼に包まれた果実が。
石を入れた金網のブロックには、人が行けないので、近くで写真をとることができないのが残念。この植物も初見初撮りだったので、これからも観察を続けたい。
参考サイト 松江の花図鑑アメリカアゼナ
大堀川防災調整池の遊歩道の近くで、まさに「熊の縫いぐるみ」のようなカヤツリグサが咲いていた。草丈は1m~1.5mの大型のカヤツリグサ。
カヤツリグサ科カヤツリグサ属
2013年8月18日午前8時ころ
参考サイト 千葉県北西部周辺ぷち植物誌ヌマガヤツリ
タカサブロウ(高三郎)かアメリカタカサブロウ(亜米利加高三郎)かはっきり区別がつかないが、大堀川防災調整池で開花。どちらも田の畦や湿った空き地や道ばたなどに生育。タカサブロウは高さは20~70cm。葉は対生し長さ3~10cm、幅0.5~2.5cmの披針形。茎とともに毛があってざらつく。頭花は1cm位で、白色の舌状花(雌性)と緑白色の筒状花(両生)からなる。一方外来のアメリカタカサブロウは、草丈60~100cm。葉は対生し、長さ6~10cm、幅0.8~1.8cmの披針形。葉の幅が狭く鋸歯が明瞭。花は直径5~7mm。両者の比較は果実を比較するしかないようで、タカサブロウには翼があって、アメリカタカサブロウには翼がないそうだ。
キク科タカサブロウ属 1年草
2013年8月18日午前8時ころ
このタカサブロウ(or アメリカタカサブロウ)も初見初撮りだった。
川の中で咲いているので、そばまで近づけないので、
なかなか上手く撮れない。
果実もタイミングよく撮りたい。
参考サイト 松江の花図鑑タカサブロウ
ヒレタゴボウ(鰭田牛蒡)の大群落が大堀川防災調整池で開花し始めた。「植物雑学事典ヒレタゴボウ」 によると新しい裸地に時として大群落を形成することがあるが、長期間群落が維持されることはないそうなので、この大群落がいつまで続くか興味ある。熱帯アメリカ原産の帰化植物。
アカバナ科チョウジタデ属
別名「アメリカミズキンバイ」
2013年8月18日午前7時半ころ
↓ ヒレタゴボウの花
花弁には葉脈状にスジがある。雌しべ1本、雄しべ8本。
↓ 植物体は直立して高さ1mを超える。茎には顕著な稜(または翼)がある。
↓ ヒレタゴボウの群生は
「踏み石のように並べられた金網に石をいれたブロック」にも
後の水草はヒメガマ
↓ 大堀川防災調整池の水辺のあちこちにヒレタゴボウの大群落が
ヒレタゴボウは、初見初撮りだった。
ネット検索すると、ヒレタゴボウの果実は大変面白い形をしている。
タイミングよく撮りたい。
大堀川法面の草刈りを免れたオギ(荻)が人の背丈を超える位伸びている。そのオギ(荻)にしっかり絡みついたヘクソカズラに青い実が出来はじめた。
アカネ科ヘクソカズラ属
別名「サオトメバナ、ヤイトバナ」
2013年8月15日午前6時40分ころ
↓ まだまだツボミも花も多数ついている。
巻き付かれたオギ(荻)が気の毒だ。
↓ 遊歩道脇のオギ(荻)、ヘクソカズラとアレチウリに人気。
クズの蔓は見当たらない。
ヘクソカズラの花(2013/7/21撮影)⇒ クリック
一週間ほど前には、ツボミは殆ど観察できなかったが、今回はいくつか見られた。ツボミの先が少し開きかけているのがわかる。
タデ科イヌゴケ属
2013年8月15日午前6時30分
↓ 陽の当たり具合によって綺麗な色に見えた
↓ 遊歩道に伸び出してきたイシミカワの蔓、
まるでアレチウリの蔓と競っているようだ
大堀川防災調整池や上流にはフトイ(太藺)の群生があちこちに見られたが、青葉橋からも見られた。生命力の強い野草の間で、力強く開花。
カヤツリグサ科ホタルイ属
2013年8月9日
↓ 三角の葉っぱをしたイシミカワも見られる
↓ フトイの花(2013/7/20)
大堀川の遊歩道脇は綺麗に草刈りされたと思ったのもつかの間、セイバンモロコシ(西播諸越)がぐんぐん伸び始めた。このまま草刈りをしないと、秋には、大堀川草地は、赤茶色の花穂が帯状に広がって大きな草紅葉?が見られる。
イネ科モロコシ属
2013年8月15日
↓ クズのツルは何でも触れるものに絡みつく。花茎であろうが、葉であろうが。
メモ
・地中海沿岸が原産の多年草。
・アフリカ、北アメリカ、アジア南部などに帰化し、ジョンソングラスの 名で牧草として利用されている。
・セイバンモロコシは台湾などに多いモロコシの意味。
・わが国では、戦後にその帰化が確認され、急速に広まった。
・大きな株を作り高さ1~2mになる。
・葉は線形で縁はざらつかない。
・8月から10月ごろ、茎頂に円錐花序をだし、多数の小穂をつける。
・小穂は柄のあるものとないものが一対になり、無柄の小穂にはノギ(芒)がある。
・若い葉は青酸を含みときに家畜が中毒を起こすことがある。
参考文献 山渓 「日本の野草」
大堀川の法面に、どんどん蔓を伸ばして増えているノブドウ(野葡萄)。近くに寄って、花や実を撮りたいが、斜面が急なので私には無理。自分の記録用になんとか撮れたノブドウの花と実をアップしておこうと思った。
「 Wikipedia ノブドウ 」によれば、葉はブドウやヤマブドウにも似ることもあるが、別属で、特に果実は葉と交互につきブドウ類とは異なるそうだ。
ブドウ科ノブドウ属 ツル性落葉低木
↓ 2013年8月5日撮影のノブドウのツボミと花と若い果実
↓ 2013年8月15日撮影のノブドウの果実
昨年は、アルの看病のために、センニンソウの花を撮る機会を失してしまった。アルとの思い出の残るいつもの場所へセンニンソウを撮りにいったが、消滅していた。代わりに、大堀川の対岸に新しい群生を見つけた。
アルとの懐かしい写真(2010/8/30)⇒ クリック
キンポウゲ科 センニンソウ属
別名「ウマクワズ」
2013年8月15日
↓ 新しい場所で、たくさんのツボミを持ったセンニンソウ
茎の先端付近の葉腋から三出状の散房花序を出す
↓ 別の場所では、アレチウリの葉や蔓と競争しているセンニンソウ
こちらは少し咲き始めた
↓ 咲き始めたセンニンソウの花
花びらにみえるものは萼、雄しべ多数
メモ
・日本全国に分布する常緑ツル植物。
・葉は3~5に分かれた複葉で、葉柄や葉の中間などで他のものに巻きつく。
・キンポウゲ科の植物には有毒であるものが多いが、センニンソウも毒草で、ウシや馬はたべない。
・つる植物であり、長く茎を伸ばし、節ごとに葉を対生する。
・葉は五枚の小葉を持つもつ羽状複葉になるのが普通。
・小葉は卵状楕円形で草質、なめらかだがつやはない。
・葉の表面に白い模様を出すことがある。
・葉柄が他の植物の枝や葉に絡み付き、それによって植物体を固定する。
・花は8~9月に咲く。
・茎の先端付近の葉腋から三出状の散房花序を出し、多数の白い花をつける。
・4枚の花弁に見えるのは萼片で、本当の花弁はない。
・果実には白い毛があり、これを仙人のヒゲに見立てたことからこの名が付いた。
参考文献 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』