「ミズヒキ」(水引)はタデ科の多年草で、
日本各地の、林中や林縁などに分布します。
茎頂や葉腋から、長さ20~40cm程の花穂を伸ばして、小花をつけ、
紅白に見える花序が、和名の由来です。
鳥が運んできた?自然に芽生えたものですが、
野趣に富む草姿に惹かれて、秋の野草として楽しむうちに、庭で殖えました。
8月から9月にかけて、小さな花をアップで見ますと、
花弁がありません。 ガクが4枚に裂けて開き、
上1枚が赤、下1枚が白、左右2枚は赤と白、
花色全体は上半分が赤色で、下半分が白色となります。
雄しべは5本、蜜も出ているのか蟻も来ます。
受粉後は、閉じたガクの先から、雌しべの柱頭が2つに裂けて、
鈎状に曲がって、下方に突き出します。
これが動物の毛などに引っかかって、種が遠くに運ばれます。
ヒッツキ虫となった種をたくさん着けた、9月下旬のミズヒキです。
自宅北側の狭い通路脇、朝陽を浴びて輝きますが、私以外は通れません。
自宅東側、池脇の通路で、ハナトラノオと、
菜園コーナーの脇では、コスモスとの競演です。
このミズヒキを刈り取る作業も、2日に分けて、ようやく終了しました。