flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

岡谷 -Silk City-

2005-09-12 13:23:24 | 街道・宿場町

(長野県岡谷市 2005年4月23日)
 戦時中は日本で最も養蚕の盛んであったこの地。現在は諏訪湖観光及び天竜川釜口水門がメインとなっている。また、この時期は横河川の桜並木も鮮やかである。温泉もあるが、軍配を隣の諏訪に譲っているようで、伊那、松本、山梨方面の通過点といったほうが正直なところか。そして旧中山道も通り、下諏訪と塩尻宿の間のまちでもある。やはりここでも駅前は大型商業施設の衰退は著しく、巨大な がらんどう 状態となっていた。 然しながら先史時代には人々の営みは盛んであったようで、多数の遺跡や出土遺物が確認されている。その中には、縄文時代のいわゆる火焔土器と呼ばれるものや、土偶も多く含まれている。現在の街中は、往時の繁栄の名残が所々見受けられるのみであったが、大正10年(1921)に建設された、旧山一林組製糸事務所の国指定文化財の洋式建造物等が現在に伝えられる歴史の一つである。
  
 国重文 旧山一林組製糸事務所

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする