コチコチ コッチン お時計さん
コチコチ コッチン 動いてる
子どものはりと お隣さんのはりと
こんにちは さようなら
コチコチ コッチン 動いてる
人差し指を右へ左へとつきだしながら、そして交差させ、「こんにちは~」。
ここは、必ず声がひっくり返って上ずり、大きな笑いを誘う。本人はなんとも思うことなく、舌足らずさも加わり、得意げであるが故に一段とおかしく、かわいさも増す。
Jessieがつくってきたお時計さん。この色づかい、はみ出しよう、このセンス。アンパンマンの鼻だけなぜ真っ赤っか?ほっぺは、塗る時間がなかったのかな。
この時計は何度でも自分の好きな時間にセットできる優れもの。今、何年の何月何日、何時かな??
時間がもっと欲しい、とは幾度となく思うことだ。一日が、速かったり遅かったり。その時によって違って感じられる。長い一生だって、おそらく誰にとってもある時には速く、ある時には遅く流れるのだろう。どこかで結局誰もが、帳尻合わせができているということか。極力あわてず、ゆっくりと見極めながら上手に時間と付き合っていきたいものだ。ついつい、今でなくても、という思いでのびのびにする。大切な機会を見失うまい。
何度でも時間をリセットでは、人生の醍醐味は味わえないのだろう。
もっとも、私が「醍醐味」などという言葉を口にするのは不似合い、おこがましいが。
本日、時の記念日。
一点鐘(いってんしょう)。中国語で一時の意だという。
深夜、“一時を告げる古い柱時計のもの憂い響き”が聞こえてこないうちに、今日のことは済ませよう。