京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

ぶらぶら気の向くまま、京都のお散歩はいかが?

2009年06月07日 | こんな本も読んでみた
         

家にいながらこんな京都散歩はいかがでしょう。
京都新聞出版センター発行『京都文学散歩』(定価:本体1333+税)

『作家たちの京都追憶』
 【京都は小説や映画の永遠のステージである。歴史や伝説に彩られた数多い社寺仏閣が点在して美しい景観を形づくり、伝統的な町衆の生活文化が連綿として今に伝わる。そんな京都という町が、多くの作家の創造力と想像力を刺激するのだろう。京都を描いた小説は枚挙にいとまがなく、そんな小説を素材にした映画・ドラマも数限りない。小説の舞台となった場所を訪ねる〈文学散歩〉……】



【京都に向ける作家たちの視線は実に多様だ。
……心安らぐ故郷として……眺める。
……反近代のシンボルとして古都を評価する。
……職人の世界を憧れと反発をこめて凝視する
……過度なまでの耽溺。
……過剰なほどの鑚仰
……青春の残像を追う切ないような視線……。
……痛々しくも甘美な日々。……】

【京都府の外郭団体(財)京都SKYセンター発行の「すかいくらぶ」誌に連載したものからの抜粋。】3人の筆者が散歩の案内を務めてくださっている。

芝木好子さんが71歳の時に発表した『京の小袖』などには強烈な興味を感じた。また松本清張氏の「球形の荒野」、沢村久雄氏の『夜の河』。映画「夜の河」が紹介されているが、山本富士子主演で上原謙との共演。(知らないなあ…)
(もう一度、も含めて)原作を読んでみたいと思わせてくれる作品も多い。

気の向くままに「京都文学散歩」。
よろしかったらぜひお手に取ってみてください。
歩いてみたい、訪ねてみたい、そう思われるのも間違いないことでしょう。
  
コメント (6)
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